【英語学習】スピーキング力を証明する資格はどれがいい?選び方と学習法をご紹介
目次
「英会話を学んでいるので、スピーキング力を証明する資格試験を受けてみようと思っているけれど、どれを受験したらよいかわからない」「自分に最適なスピーキングテストが知りたい」という悩みをよく聞きます。この記事では、自分に合ったスピーキングテストの選び方と、スコアアップに役立つ対策法をご紹介します。
この記事の内容は様々な目的で英会話を学ぶ、多くの受講生を支援してきたフライト英会話の編集部が監修しています。読み終える頃には、スピーキングテストの選び方が分かり、自信を持って試験に向けた準備ができるようになります。
1. スピーキングテストとは?
スピーキングテストとは、英語を使って表現する力を測定するテストのことです。与えられた質問に対して、口頭で解答していきます。スピーキングテストを受けることにより、英語の運用力やアウトプット力を証明することができます。
2. 取得するメリット
【メリット①】自分の現在のスピーキング力を把握することができる
スピーキングテストを受験すると、一般的には結果のレポートが届き、スコア(もしくは合否)と、現在の自分が持っている力(できること)や不足している力などのフィードバックを得られます。自分のスピーキング力を客観的に把握することができますし、定期的に受験することで、力の伸びを実感することができます。
【メリット②】自分の弱点に気付け、今後の学習に役立てることができる
スピーキングテストを受験すると、「音読の問題はできたけれど、イラストを描写する問題ができなかった」「自分の意見をうまく表現することができなかった」「解答までに時間がかかり、沈黙の時間ができてしまった」など、新たな気付きを得られ、自分にとっての改善点を知ることができます。また、結果のレポートには不足している力が書かれていることが多いので、今後の英語学習に活かすことができます。
【メリット③】就職・転職活動やキャリアアップ、進学・留学に活かすことができる
スピーキングテストの資格を持っていると、自分の英会話力をアピールすることができます。リスニング・リーディングだけの資格試験よりも説得力がありますし、スピーキングテストを採用基準として取り入れている企業もあります。英語を使った業務にチャレンジする際にも、英会話力があることを示すことができるでしょう。 また進学・留学の場合にも活用できますが、スピーキングを含む4技能の英語試験のスコア提出が必須になってくるので、提出先の出願条件を確認してください。
3. スピーキングテストの選び方
【観点①】取得する目的に合ったものを選ぶ
スピーキングテストは様々な種類があり、出題内容も「日常」「ビジネス」「アカデミック」などの種類があります。例えばビジネス英語を身に付けたくて学んでいるのに、アカデミックな出題のテストを受けてもあまり実力を発揮することができません。後述の「主要なテストの比較」において各テストの概要をお伝えしますので、学習目的に合ったものを選択しましょう。
また、転職活動や進学・留学準備で受験する場合は、当然ですが、提出先が採用しているテストを受験しましょう。
【観点②】スコア型か合否型か、評価方法で選ぶ
スピーキングテストには、TOEIC Speaking Test, Versant , IELTS, TOEFLのようにスコア(バンド)の形で結果が出るテストと、英検のように級を受験して合格・不合格の結果が出るテストがあります。
合否型のテストは、「合格」か「不合格」のどちらかなので、結果が分かりやすく、合格後は次の級が見えているので目標も立てやすいです。また、級が上がれば試験問題の難易度も上がるので、ステップアップを実感することができます。
一方スコア(バンド)型のテストは、結果がスコア(バンド)の数字で示されるので、自分の実力を明確に把握することができます。複数回受験する場合も英語力の伸びが見えやすく、合否を気にせず段階的に英語力を高めていくことができます。
【観点③】対面かオンラインか、実施形式で選ぶ
スピーキングテストには、試験会場に行って対面で行うもの、試験会場に設置されたパソコンで受験するもの、自宅で自分のパソコン等を使って受験するものがあります。
パソコンで受験する場合は、画面に向かって解答し、その音声を録音する形式が多いので、一方的に話すことに慣れておいた方がよいでしょう。対面の場合は、試験官とコミュニケーションを取りながら質問に解答していきます。
対面の方が自然に話せる人もいれば、逆に緊張してしまう人もいるかと思います。どちらの形式が合うかは人によるので、自分に合った形式のテストを選んでみてください。
【その他】テスト日程・結果の返却期間・受験料も事前にチェックしよう
スピーキングテストは試験団体が設定した日に受験するタイプと、パソコンとインターネット環境があれば自宅で好きな日時に受験できるタイプがあります。また、結果の返却期間もテストによって様々で、1ヶ月程度かかるものから、その場で結果がわかるものまであります。もし結果の提出期限がある場合は、返却期間を踏まえて受験日を設定しましょう。
そしてスピーキングテストは費用にも差があります。定期的に受験することも考慮して、受験料も確認して選びましょう。
4. 主要なテストの比較
【テスト①】TOEIC Speaking Test
TOEICは米国にある非営利テスト開発機関のETSが開発したテストで、リスニングとリーディングの2技能のテストが有名ですが、スピーキングとライティングのテストもあり、スピーキングテストを単体で受験することができます。全部で11問、約20分のテストで、試験会場に行ってパソコンで受験する形式のテストです。2023年8月時点では毎月1回、日曜の午前・午後に1回ずつ実施されています。結果は0点~200点の間で10点刻みのスコアと、スコアをもとにした評価が8段階で表示されます。 さらに発音・イントネーション・アクセントについてもそれぞれ3段階で評価されます。
公式HPはこちら
【テスト②】VERSANT
VERSANTはピアソン社が開発した英語テストで、スピーキング、ライティング、プレイスメントの3種類のテストがあり、スピーキングテストを選択して受験することができます。ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞いて解答するテストで、スピーキングとリスニング力を測ることができます。スマホアプリ、ウェブブラウザ、ソフトウェアインストールの3種類から選択して、自宅で受験する形式のテストです。結果のスコアは20点から80点で採点されます。また、文章構文・語彙・流ちょうさ・発音の観点でもスコア+フィードバックの形で評価を受けられます。自動採点システムにより、受験後は数分で結果を確認できるのも嬉しいポイントです。
公式HPはこちら
【テスト③】IELTS
IELTSは言語研究機関であるIDP:IELTS Australia、Cambridge Assessment English、British Councilの3団体が共同開発した4技能の英語テストで、世界140ヵ国で受験されている国際通用性の高いテストです。主に海外留学や進学時に活用できます。試験会場での受験で、スピーキング以外は筆記形式かパソコン形式を選択でき、スピーキングテストは面接官との対面形式です。また、自宅で4技能を受験できる「IELTS Online」もあります。
テストは「アカデミック」と「ジェネラル・トレーニング」の2種類があり、「アカデミック」は大学の講義・学術論文・専門家の講演といった学術的な会話や場面を想定した出題で、「ジェネラル・トレーニング」は日常生活で使われる一般的な内容が出題されます。スピーキング単体の受験はなく、4技能での受験になります。結果はパソコン形式の場合は試験日から3~5営業日後、筆記形式は13日後にオンライン上で確認できます。4技能それぞれと総合評価のバンドスコア、現在の英語力、スコアアップに向けたアドバイスがもらえます。
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【テスト④】TOEFL iBT
TOEFL iBTはETSによって開発された4技能のスコア型の英語テストで、これまでに世界中で3,500万人以上が受験した実績のあるテストです。スピーキング単体の受験はなく、4技能での受験になります。スコアは大学入試・海外留学・就職まで様々な場面で活用できます。アカデミックな場面で必要な英語力を測るテストのため、自然科学・社会科学・芸術など幅広い分野の教養科目や学校生活に関する内容が出題されます。試験会場でパソコンを使って受験し、スピーキングテストでは解答音声がマイクを通して録音されます。また、2020年以降は「TOEFL iBT Home Edition」が始まり自宅受験も可能になりました。
結果は各技能0~30、総合評価0~120のスコアで表示され、さらに過去2年間に得た全てのスコアから各技能の最も高いスコアを組み合わせた「MyBest」スコアも表示されます。試験日から4~8日後にオンライン上で確認できます。
公式HPはこちら
以上の4つのスピーキングテストを整理した表はこちらです。
5. スピーキングテストのおすすめ対策法
【対策①】受験するテストの出題情報と採点観点を把握する
基本的なことですが、受験するテストが決まったら、そのテストの公式HPを見て出題形式・問題数・難易度を確認しましょう。たいていのスピーキングテストは、HPにサンプル問題が掲載されています。またTOEIC Speaking のように、公式HPにサンプル問題の他にも、採点観点やスコアアップのアドバイスが掲載されていることがあります。対策をする際に気を付けるポイントになるので、事前に把握しておきましょう。
【対策②】短時間で考えをまとめ、発話する練習を積む
スピーキングテストでは、質問の後に15秒~60秒程度の準備時間を与えられ、その間に解答を用意する問題がよく出題されます。本番で焦らないために慣れておく必要があるので、限られた時間内で自分の意見をまとめるトレーニングをしておくことがおすすめです。時計を用意して、時間を測りながら話す練習しましょう。最初は時間内に話すことが難しくても、練習を重ねて慣れていくことが大切です。
【対策③】自分が知っている表現に言い換える練習を積む
テスト本番で英語で何と表現するか分からないとき、試験官やパソコンの前で沈黙になるとマイナスの印象を与えてしまいます。遠回しな表現や簡単な表現でもよいので、自分の知っている表現で伝えるようにしましょう。対策としては、英文を用意して、文の意味をそのままに別の単語やフレーズを使って表現する「パラフレーズ」の練習がおすすめです。単語やフレーズを変える、シンプルな表現に変える、文の構造を変えるなどの方法があります。
【対策④】英会話スクールを活用する
スピーキングテストでは、発音・イントネーション・語彙・文法・流ちょうさなどの様々な観点が問われます。リスニングやリスニングと異なり、スピーキングは1人で勉強するのが大変で、相手がいた方が練習しやすい技能です。会話練習には英会話スクールの利用がおすすめです。英会話スクールでは、講師による見本の発音が聞けるだけでなく、自分の発音やイントネーションに対してフィードバックをもらえます。質問に対して即興で答える練習や、前述のパラフレーズの練習もできるので、レッスンを受けることで効率よくテスト対策ができるでしょう。
6. スピーキングテスト対策はフライト英会話がおすすめ
様々な英会話スクールがありますが、フライト英会話では「あなたに寄り添うパーソナル英会話」というコンセプトをもとに、受講者のレベル・目的・目標に合ったマンツーマンレッスンを提供しています。月額7,150円から利用でき(※)、リラックスした雰囲気で英会話を学べます。分からないことがあれば講師やカウンセラーに質問できますし、学習相談などの充実したサポートも受けることができます。
※オンラインのライトプランの場合。また、入会金(5,500円)・教材費が別途発生します。
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7. まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はスピーキングテストの選び方と、スコアアップに役立つ対策法についてお伝えしました。自分に合ったテストを見つけて、積極的にチャレンジしてみてください。
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