初心者のための英語上達方法!英語学習のガイドラインを紹介
目次
英語を話せるようになりたいけれど、勉強の仕方が分からなかったり、本当に英語を使って会話ができるようになるのか疑問に感じたりしたことはありませんか?
今回は英語学習のポイントを初心者向けに解説します。
初級レベルからレベルアップするまでに必要な英語学習法のガイドラインをまとめたので、効率的な英語の学習方法を詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
現在の英語力をレベル別でチェック
英語の聞き取りやトピックの内容がどれくらい理解できるのか、現在の英語レベルをチェックしてみましょう。
【Beginner(初級)】 PHLight Level 1~3, CEFR A1.1~A1.3
大枠:簡単な文章で意思疎通ができる・基礎的なやり取りができる
詳細
:初歩的な単語で意思疎通ができる(Level1)
:簡単な文で意思疎通ができる(Level2)
:身の回りのことに関して、基礎的な表現でやり取りができる(Level3)
<各レベルにおける現在の英語力>
【Level 1】
・ 中学・高校で学んだ英語の知識を忘れている。
・日付や曜日、値段などの日常生活に必要な重要な情報も、ゆっくりでないと聞き取ることができない。
・話せるトピックは自分や家族のことや趣味などの個人的な内容に限られる。
【Level 2】
・単語や表現を日本語に訳しながら理解しているので、理解するのに時間がかかる。
・一文ずつ訳す英文解釈に慣れているので、返り読みの習慣がついている。
・場所や時間などの具体的な情報を、ゆっくりであれば聞きとることができるが、速い英語は聞き取ることができない。
・食べ物・スポーツの好き嫌いなどの日常的なトピックについて、簡単な受け答えであればできる。
【Level 3】
・自分や家族・学校・職場などの身の回りに関する内容をゆっくりであれば聞きとることができるが、内容の理解に時間がかかる。
・英文が長くなればなるほど聞き取れず、ネイティブの速い英語にはついていけない。
・趣味や興味などの日常的で馴染みのあるトピックについて、簡単な受け答えであればできる。
【初心者向け】英語学習のポイント
初級レベルから英語を学ぶ際、英語学習のポイントを理解しておくことが大切。
重要なポイントをしっかり押さえながら英語を学習を進めることにより、英語力のレベルアップにつながります。
英語学習ポイント①単語力と文法力で土台を作る
まず、英語を話すための土台となるのは単語力と基本的な文法力です。
いきなり英会話の練習から始めると、講師とコミュニケーションをとる中で文法はあまり重要ではないと感じるかもしれませんが、英語自体を知らなければ、自分の伝えたいことを相手に話すことはできません。
最初に単語力と文法力を身に付けて、次にインプット(リスニング・リーディング)とアウトプット(スピーキング・ライティング)をセットでトレーニングしていくと効果的。
そのため、フライト英会話のレッスンは、単語力と文法力を「聞いて」「話して」使える形で英語を身に付けるところから始まります。
英語学習ポイント②レベルに応じた学習が必要
英語を勉強する上で重要なのがレベルに応じた学習。
単語・文法の学習はBeginner(初級)レベルで終わりではなく、Intermediate(中級)やAdvanced(上級)レベルになっても、そのレベルに応じた学習が必要です。
基本的な単語力や文法力を身に付ければ簡単な内容の英会話はできるようになりますが、英語力の段階に応じて表現の幅を広げる学習をしていきましょう。
1. 英単語の学習法
英単語は、英文や会話の中でどのように使うのかを理解しながら身に付けていきましょう。
英単語学習では、レッスンで使用する『Side by Side』や『English For Everyone』の教材を使った学習法がおすすめです。
日常でよく遭遇するシチュエーションにおいて使われる単語が多く掲載されているので、レッスンの中で単語の意味を理解し、講師の話す内容をよく聞き取りながら発音の練習をしましょう。
発音を理解すると、音声が流れてきたときに音と意味が結びついて聞き取れるようになるので、リスニング力の向上にもつながります。
英単語は単語帳にまとめると効率的
覚えたい英単語は単語帳にまとめておくと効率的です。
新しく覚えた記憶は次の日に約70%忘れるといわれているので、レッスンの翌日にもう一度単語の意味と発音を覚え直し、3日後・1週間後にもう一度確認するなど、間隔を空けながら反復していくと英単語の暗記に効果的。
また、一度覚えた単語を忘れてきたタイミングでその範囲を再度確認し、時間を置いて復習の機会を設けることを心がけましょう。
2. 英文法の学習法
Beginnerレベルでは文法の知識をしっかり身に付けましょう。
学生時代に学んだ受験英語は決して無駄ではありませんが、英語を知っていることと話せることは別物です。自分の考えを英語で相手に正しく伝えるためには文法知識が必須。
レッスンで使用する『Side by Side』にはスピーキングに欠かせない重要な文法が毎回出てくるので、講師とのやりとりを通じて文法のコアイメージ(文脈や状況に左右されない、その文法が表すイメージ)を理解するように心がけましょう。
そして、その文法を使ったパターンプラクティス(文型練習)を行いながら、自然と英文が口に出てくるぐらいまで繰り返し練習を行うのも大切です。
英文は日本語に訳さない
英文は日本語に訳さずに理解するのも英文法を学習する上で大切なポイント。
英文を読むとき、頭の中で文章を日本語に訳す習慣がある人は、日本語に訳さずに意味を理解できているかを確認してみましょう。日本語に訳さずに意味を理解し、英語を口に出すことの積み重ねが、後のスピーキング力につながります。
英単語と英文法の基礎固めができてきたら、インプットとアウトプットのトレーニングに重きを置いていくのが次のステップ。
3. リスニングの学習法
リスニング学習では、単語や文法の知識を用いた上で音声の内容を正しく聞き取る力が必要です。
英語学習初心者に多い「ゆっくりであれば聞きとることができるが、速い英語は聞き取ることができない」「ネイティブの速い英語についていけない」という悩みは、ネイティブが実際に話している発音と、自身が持っている知識にギャップがあることが原因。
特に、音声を聞き取れない主な原因として、音声変化があります。音声変化とは言葉を話すときに元の発音が変化すること。Beginnerレベルでは、この音声変化を理解し、単語を正しく聞き取れるように音声知覚を鍛えていきましょう。
音声変化のパターンは主に5つに分類される
音声変化のパターンにはルールがあり、以下の5つに大きく分類できます。
1. 連結:前の語の末尾の子音と、あとの語の先頭の母音がくっついて発音されること(例:in a room)
2. 脱落:同じ子音が続く場合に、前にくる子音や特定の文字を発音しないこと(例:sent to)
3. 同化:前の語の末尾の語と、あとの語の先頭の語が互いに影響しあい、別の音として発音される現象
(例:have to)
4. 弱形:前置詞・接続詞・代名詞の中に、弱く読まれる発音がある
(例:ourはアーに近い(ワーが弱形))
5. 「ら」行化:tやdの音が前後を母音に挟まれると、発音が消えやすい (例:citizenのt)
レッスンでは講師が話す英語をよく聞いて発音を学びつつ、音声変化を意識しながら発話しましょう。
また、発音を集中的にトレーニングしたい場合は『Mastering American Accent』の教材を使って練習するのもおすすめ。
トレーニングを続けていくうちに、自分はどの音声パターンの発音や聞き取りが苦手なのかだんだんと見えてくるので、練習すべきポイントが分かります。
教材があれば自宅でもリスニングは学べる
自宅学習時はレッスンと同じ教材、もしくは音声付きの教材を用いて、ディクテーション(英語を聞き取り、紙などに書き取っていくトレーニング)を行い、自分が聞き取れていない語を把握しましょう。
続いてスクリプトを確認し、
・音声を聞きながらシャドーイング(音声を流し、聞きながら影のように音声を繰り返すトレーニング)
・オーバーラッピング(音声を流し、聞いた音声と同時に繰り返すトレーニング)
などを行うとより効果的。リスニング時の音声に対する瞬発力を養うことができます。
4. リーディングの学習法
日常や仕事の場面において英語を話すとき、リーディング力はとても役に立ちます。
実際には、
・日常の中で目にした英文を使って話す
・資料を読んでそのテーマや問題点について話す
などのような場面が多いので、読むスピードを上げていくことが大切。
リーディング学習のおすすめはレッスンで用いる『World English』と『Power Reading』の教材を用いたチャンクリーディングです。
チャンクリーディングとは、単語単位や文単位で訳すのではなく、意味のまとまりごとに英文を前から理解し、英語の語順のまま読み進めるトレーニング。
『World English』のレッスン冒頭と『Power Reading』の各レッスンには、まとまった長さの英文が掲載されています。まずは自分でスクリプトに意味のかたまり(チャンク)ごとにスラッシュ(切れ目)を入れ、そのかたまりの意味を頭の中でイメージしながら音読しましょう。
「なぜ?」「どのように?」と先を予測しながら読み進めると、さらに読解のスピードが上がります。
また英文を読み進める際に、以下の3つが出てきたら特に注意しましょう。
1 接続詞:文・段落と段落のつながりが見える。話の展開が変わることが多い
2 前置詞句や不定詞:人や物に関する補足情報が続く
3 関係代名詞や分詞句:人や物に関する詳しい説明が続く
ただ文章を読むだけでなく、接続詞や関係代名詞などに注意しながらリーディングを行うことで、本文の中にある重要な点や詳しい情報に気づけます。
教材選びにもポイントがある
リーディング学習において、教材選びにもポイントがあります。
新しく教材を選ぶときは、知らない単語が少なく、ほぼ全ての意味が分かる教材を選びましょう。
チャンクリーディングを行う前には、分からない単語・表現は事前に調べておくことをおすすめします。なぜなら、一度見て理解できる意味のまとまりの長さが長くなるほど、読むスピードが上がるからです。
効率的にリーディングを学ぶには、チャンクリーディングを続け、徐々に読むスピードを上げていきましょう。
英語学習初心者が次のレベルに上がるための4つのチェックポイント
最後に、英語学習初心者が次のレベルに上がれる準備ができているか判断する4つのチェックポイントをご紹介します。
自身の英語力について、ほぼ全てのチェックポイントに当てはまっている場合は次のレベルへ進みましょう。
□ 自分や家族・学校・職場などの身の回りに関する内容について、ゆっくりとしたスピードであれば理解できるか?
□ 自分や家族・学校・職場などの身の回りに関する内容について、簡単なやりとりができるか?
□ 基本的な語や表現を使って、人を誘ったり、誘いを受けたり断ったりすることができるか?
□ 自分が個人的な興味のあるトピックに関する文章について、返り読みをせずに読めるか?
まとめ
今回は初心者向けに英語学習のポイントについて解説しました。
英語を学ぶにはレベルに応じた学習が必要。しっかりと段階を踏みながら英語の勉強を継続することで英語力の上達につながります。
英語学習初心者の方や英語を基礎から勉強したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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