英語中上級者向けの学習ポイント!2つのトレーニング方法も紹介
目次
社会問題や時事問題に関する内容は理解できるけれど、実際に英語を使って議論したり、スムーズに自分の意見を伝えたりするのはむずかしいと感じたことはありませんか?
うまく相手に自分の気持ちや考えを話したいけれど、スピーキング力を上げる学習法がたくさんありすぎて、具体的な勉強方法が分からないと悩んでしまうこともありますよね。
今回はそんなお悩みを解決するために、英語中上級者向けの学習法ポイントとおすすめのトレーニング法について解説します。
英語中上級者がレベルアップするために必要な学習法や具体的なトレーニングの方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください!
中上級者向け!現在の英語力をレベル別でチェック
英語の聞き取りやトピックの内容がどれくらい理解できるのか、まずは現在の英語レベルをチェックしてみましょう。
【High Intermediate(中上級)】PHLight Level 8~9, CEFR B2.1~B2.2
大枠:流ちょうに会話や議論ができる
詳細:自分の考えを伝え、深い議論ができる(Level8)
詳細:流ちょうに洗練された英語を使える(Level9)
<各レベルにおける現在の英語力>
【Level 8】
・ 自然な速さのテレビ番組や映画の母語話者同士の会話の要点を理解できる。
・社会問題やニュースなど、一般的関心の高いトピックに関する文章を、辞書を使わずに理解できる。
・身近なトピックであれば、長い話や複雑な議論の流れは理解できるが、専門的な内容の議論はむずかしいと感じる。
【Level 9】
・現代社会や専門的なトピックについての会話を理解できる。
・自分の専門分野の論文や資料を読んで、辞書を使わずに必要な情報や論点を把握できる。
・社会問題や時事問題に関して、事例を加えながら自分の視点を伝えることはできるが、言葉を探さずに意のままに自己表現をするのはむずかしい。
英語中上級者向け!スピーキング学習法のポイント
すでに技能単体のトレーニングが積み上がっている中上級レベルでは、技能を組み合わせたトレーニング(技能融合)を行うのがポイント。
レッスンでは、「TED Talks」を見てディスカッション(議論)したり、「CNN News」を見てサマライズ(要約)したりして、インプットした内容や英語表現を使ってアウトプットする活動を行っていきます。
具体的な活動方法は、まず自分にとって興味・関心が持てるテーマの動画やニュースを見たり聞いたりして内容を理解します。
続いて、聞いた情報を自分の言葉で整理してから、オリジナルの内容のうち、1/3程度の分量を目安にサマライズ(要約)。
最後に聞き取った情報をまとめたら、講師と一緒に内容を確認して、テーマに対する自分の意見や考えを講師に向けて伝えていきます。
「TED Talks」公式サイト:https://www.ted.com/
「CNN News」公式サイト:https://edition.cnn.com/
質問に対して自分の意見を深堀りする
レッスン時にはその日のトピックやテーマに関して、講師からの質問に答える中で、自分の意見をさらに深めていきましょう。
以下、2つの観点を意識しながら講師に自分の考えを伝えるのがポイント。
・「どんな説明や表現を入れると相手に伝わりやすいか?」
・「説得力を増すために、比較や例示などの複数の視点から説明ができないか?」
レッスンの最後には、まとまった長さの自分の意見を講師に向けて発表することで、徐々にアウトプット力が鍛えられていきます。
英語学習中上級者におすすめのトレーニング法
中上級レベルの英語学習者が自宅学習をする際には、「ディクトグロス」と「コピーイング」の2つのトレーニングを行うのがおすすめです。
・ディクトグロス ・コピーイング
それぞれのトレーニングの特徴や具体的な方法をご紹介します!
ディクトグロスのトレーニングでアウトプット力を身につける
「ディクトグロス」は、これまで取り組んできた単語や文法、リスニング力を総動員させて行う、負荷の高いトレーニング。
正確にアウトプットする力を身に付けるのに効果的です。
<ディクトグロスのトレーニング方法>
ステップ①比較的短い英文で、音声付きの素材を用意する。未習でも既習でも構いません。
ステップ②メモを取りながら音声を聞く。1度で聞き取るのがむずかしければ、2~3回音声を繰り返して聞きましょう。
ステップ③聞き取ったメモを参考に、もとの英文をなるべく正確に復元する。
ステップ④最後に、もとの英文と比較し、書き起こせなかった単語や表現、文法の誤りなどを確認して正しい内容に修正する。
「ディクトグロス」は「ディクテーション」を発展させたようなトレーニングです。
「ディクテーション」には、音声の内容を書いた後に自分で文章を産出するというプロセスはなく、いわば思考がない活動。
その一方で「ディクトグロス」は、そこを補い発展させた活動。「ディクテーション」した英文を自分で見直し、正しく復元するプロセスがあるのが「ディクテーション」との違いです。
コピーイングのトレーニングで流ちょうな発話を身に付ける
「コピーイング」は、ネイティブスピーカーのスピードや発音、息継ぎを細部まで真似て発話するトレーニング。
流ちょうな発話を身に付けるのに役立ちます。
<コピーイングのトレーニング方法>
ステップ①まず、英語で書かれたニュースやWebサイト、インタビュー記事など、音声とスクリプトのある素材を用意する。
ステップ②音声を聞いて、単語の個々の発音・アクセント・イントネーション・ポーズを真似して音読する。カラオケの練習をするようなイメージです。
コピーイングのトレーニングを続けていくと、発音・抑揚・リズム・イントネーションなどが自然に身についていきます。
英語学習中上級者が次のレベルに上がるための3つのチェックポイント
最後に、英語学習中上級者が次のレベルに上がれる準備ができているか判断する3つのチェックポイントをご紹介します。
自身の英語力について、ほぼ全てのチェックポイントに当てはまっている場合は次のレベルへ進みましょう。
<3つのチェックポイント>
□ ネイティブが話す自然な速さのニュースや映画・動画などを字幕なしで理解できるか?
□ 自分が詳しい分野の論文や資料など読んで、辞書を使わずに必要な情報や論点を理解することができるか?
□ 幅広いトピックの会話に積極的に参加し、自分の考えを正確かつ流ちょうに伝えることができるか?
まとめ
今回は英語中上級者向けに学習ポイントやおすすめのトレーニング方法について解説しました。
英語中上級者がレベルアップするには、技能を組み合わせたトレーニングを行うのがポイント。
ディスカッション(議論)やサマライズ(要約)を通してインプットやアウトプットをするのはもちろん、「ディクトグロス」や「コピーイング」などのトレーニングを積極的に取り入れることで、英語力の向上につながるでしょう。
英語中上級者の方や英会話力を上げたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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