【留学準備】成功の秘訣は事前準備にあり!やっておくべき英語学習とは?
目次
「留学に行けば英語を話せるようになる」というイメージがありますが、実際に留学経験者にお話を聞くと「期待していたほど英語が話せるようにはならなかった」「楽しい生活を送れたけれど、英語力はあまり伸びなかった」という声も聞きます。せっかく時間とお金をかけて留学に行くからには、現地で充実した生活を送り、英語力をしっかり向上させたいですよね。そこで今回は、留学前の準備の必要性と、渡航前にやっておくとよい英語学習についてご紹介します。
この記事の内容は海外留学を控えた多くの受講生を支援してきたフライト英会話の編集部が監修しています。読み終える頃には、英語の事前準備の必要性とやるべき学習が分かります。
1. 「留学すれば英語を話せるようになる」とは限らない。英語の事前準備が重要な理由
【理由①】現地に着いた瞬間から、英語での対応力が求められる
例えば空港でのやりとり、空港から滞在先への移動手段の用意、滞在先での手続きなど、日本を離れて現地に着いた瞬間から、英語を使って対応していくことになります。バスや電車を利用するにも日本のルールとは異なるので、ひとつひとつ理解して慣れていく必要がありますが、もし書いてある内容が分からない、アナウンスを聞き取れない、知りたいことを確認できないようなことが起きれば生活に支障が出てきます。スムーズに留学生活をスタートするためには、開始時点である程度の英語力が必要です。
【理由②】英語力が伸びるスピードが上がる
留学先の学校の授業はもちろん英語で行われますし、先生やクラスメイトとも基本的には英語でコミュニケーションをとることになります。その際に基本的な英語力が無いと授業についていけず、クラスメイトとも意思疎通がとれないかもしれません。一方で、事前に英語力の土台ができていれば、現地での授業をより深く理解することができ、様々な人とコミュニケーションをとる中で、生きた英語を吸収することができます。留学中は日本にいる時よりも英語を使う量が圧倒的に多い環境なので、英語力を効果的に伸ばすチャンスです。ですので、日本にいる間にできることを準備しておくことをおすすめします。
【理由③】現地でしかできない経験に時間を使える
理由②とも関連しますが、留学中に英語力が不足していると、現地に行ってから基礎的な英語学習に時間を割くことになります。学校に通い、生活をしながら英語学習の時間を設けるのは大変です。一方で、事前に英語力を身に付けておけば、現地でクラスメイトと意見を交わしたり、イベントに参加したり、観光地や歴史的な建造物を訪れてその国の文化に触れたりと、現地でしかできない経験に時間を使え、新たな発見や学びを多く得ることができます。
2. 留学前にやっておくべき英語学習
【対策①】英単語・フレーズを覚える
まずは日常生活に必要な英単語やよく使われるフレーズを覚えて、語彙力を増やしましょう。語彙力があると、会話の表現の幅が広がります。どのぐらいの語彙量かと言うと、一般的に日常会話で必要な単語数は約3000語と言われています。その数を聞くと多く感じるかもしれませんが、実際にはI, you, weなどの基礎的な単語やカタカナ語も含まれています。また、日本の高校卒業までに習う単語数の目安は3,450語と言われているので、高校までに習う英単語やフレーズを復習し、留学先で使える単語やフレーズを意識しながら覚えましょう。
「単語を覚えてもすぐに忘れてしまう」と悩む人も多いかと思いますが、実際のところ、人間の長期記憶について研究した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は覚えた記憶を20分後には42%、1日後には67%、1か月後には79%忘れてしまうと言われています。そのため1回の学習で終わらせずに、繰り返し学習することが大切です。時間を置いて復習の機会を設けることを意識してみてください。
<おすすめの教材>
毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする
日常で使う英単語とフレーズが厳選されており、1冊で日常会話の90%の単語がカバーされています。「買い物」「交通・乗り物」「食」などの生活シーン別に分けられており、出てきた表現についての使い方が丁寧に説明されています。
【対策②】基礎文法を身に付ける
単語やフレーズをたくさん覚えていても、文章を正しく組み立てられないと相手には伝わりません。また、留学先の学校の授業を正しく理解するためにも、文法知識はとても重要です。文法を苦手に感じていても、中学で学んだ基礎文法が頭に入っていれば、英語で基本的なコミュニケーションを取ることができます。留学の目的によっても必要な力は異なりますが、中学・高校までの英文法は身に付けておきましょう。
<おすすめの教材>
一億人の英文法
「英語を話すこと」を目的に書かれた英文法の参考書で、日常会話でも使いやすい例文が多く掲載されています。また、イラストや図を使って分かりやすく説明されているので、文法用語の概念やイメージを理解しやすい一冊です。
【対策③】正しい発音を身につける
単語と文法知識と同様に、正しい発音で話すことも重要です。知識があっても、英語らしい発音ができていなければ、話したことが相手に正しく伝わらない状況を引き起こします。
発音練習はお手本となる講師に教わる形がおすすめですが、自宅学習の場合は音声付きの教材を用いて、見本の音声を真似て何度も音読しましょう。その際はアクセント・イントネーション・リズムに注目して発音を真似てみてください。音読に慣れてきたら、シャドーイングを行うことがおすすめです。
シャドーイングは音声を流し、聞いた内容を追いかけるように復唱するトレーニングです。自分にとって難しすぎないレベルの、スクリプトのある音声素材を用意してください。音声を流して、聞こえてくる音声のすぐ後を追いながら発音を真似します。慣れてきたら、英語のリズムや意味の固まりのチャンクを意識して発音しましょう。シャドーイングは様々な単語のアクセントや英語のリズムに触れることができるので、発音の改善につながります。
<おすすめの教材>
英語シャドーイング100本ノック
4つのステップに分けて、シャドーイングを段階的に練習することができます。日本人が苦手な「l」と「r」、「b」と「v」などの音の違いと発音の仕方も学ぶことができます。1冊で100本のトレーニングができる、豊富な内容の一冊です。
【対策④】リスニング力をつける
学校の授業、クラスメイトとのグループワークやディスカッション、空港や交通機関のアナウンス、買い物やレストランでの注文など、留学中にリスニング力が求められる場面は多岐にわたります。リスニング力は現地で生活をしていくために欠かせないスキルです。
聞こえてきた英語の内容をしっかりと理解するには、素早く処理する力が大切になります。リスニング力を高めるには、ディクテーションがおすすめです。
ディクテーションを行うには、スクリプトのある音声素材と紙とペンを用意して、音声を聞きながら英文を書き取ります。書き終えたら、スクリプトを見る前に自分の書いた英文を見直して、文法的な誤りがないかを確認しましょう。スペルは間違っていないか、三単現のsが抜けていないか、冠詞が不自然でないか等を確認してみてください。
最後に、スクリプトと見比べて答え合わせをします。一度で聞き取れなかった場合は、何回でも音声を流して構いません。慣れてきたら、音声を流す回数を決めて取り組みましょう。最初は短い英文から始め、慣れてきたらまとまった長さの英文で行ってみてください。
<おすすめの教材>
究極の英語ディクテーション Vol. 1
30日間のプログラムに沿ってディクテーションの練習を行えます。初心者におすすめの一冊です。様々な国の英語や早口の英語も収録されているので、リスニング力の強化に役立ちます。
<あわせて読みたい>
【英語が聞き取れない理由徹底追跡】リスニング力を上げる方法4選
【対策⑤】スピーキングに慣れておく
英語を話し慣れない状態で現地に行くと、英語が飛び交う現地の環境に圧倒してしまいますし、相手と円滑なコミュニケーションがとれないと、新しい環境に適応するのを難しく感じてしまいます。英会話力を向上するために留学するにしても、英語を話すことへの抵抗がない状態にしておくことをおすすめします。
まず、現地で頻繁に聞かれるトピックについて話せるようにしておきましょう。例えば、自己紹介、留学した理由、出身地、趣味、日本の文化の説明などです。
また、スピーキングの練習には英語で独り言を言うことがおすすめです。頭の中で、即興で文章を組み立てて話す実践練習ができます。何を話したらよいか分からない場合は、例えば自分の動作を描写する、1日の予定を話す、昨日の出来事を話す、視界に入った人々を描写する、といった身近なことから始めてみましょう。
<おすすめの教材>
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
日本語文を見ながら英文を組み立てて話すことで、反射的に英語を話すトレーニングができる一冊です。中1~中3のレベル別に分けられており、中学の基礎文法や単語の復習にも役立ちます。
3. スピーキング対策は英会話スクールがおすすめ
留学前にやっておくべき英語学習についてお伝えしましたが、特に【対策③】正しい発音を身につける と【対策⑤】スピーキングに慣れておく は一人で学習するのが難しいので、英会話スクールの活用がおすすめです。
留学前に英会話スクールに通うメリットは、
・発音の弱点を教えてもらえ、自分に合った発音指導をしてもらえること
・発話の誤りだけでなく、講師がより良い表現を教えてくれるので、会話表現の幅が広がること
・英会話の経験を積めるので、留学後の生活に対して自信がつくこと
などが挙げられます。
英会話スクールは様々ありますが、その中でもフライト英会話では、自分に合ったオーダーメイドカリキュラムに沿って、フィリピン人講師とマンツーマンのレッスンを受けられます。マンツーマンなので、間違えることを気にせずに発話できますし、留学を想定した場面でのやりとりを練習できるので、現地で使える語彙やフレーズを効率よく学ぶことができます。
また、自分の発話に対してその場でフィードバックをもらえますし、レッスン外の勉強もフォローアップしてもらえる点も魅力的です。通学型の対面レッスンと、オンラインでのレッスンがあるので、自分の生活スタイルに合った方法を選択できます。
発音やスピーキングに不安のある方は、英会話スクールの活用を検討してみてください。
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4. まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は留学前の英語学習の必要性とやるべきことをお伝えしました。留学中の限られた時間を最大限に充実させるためには、事前の準備が重要です。迷っている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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