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英語で「よろしくお願いします」ってどう言うの?
日本語では使う場面によって意味が違うから、使い方がわからない・・
日本ではさまざまな場面で「よろしくお願いします」と言いますが、英語ではどう言うのでしょうか?実はこの「よろしくお願いします」、英語には該当する直訳はないのです。「本来伝えたい意味」の英語をシーンに合わせて使い分けることが必要です。
この記事では、そんな便利だけど伝えにくい「よろしくお願いします」の英語表現を、シーン別に紹介します。ぜひ覚えて使い分けてみてください。
元英会話学校スタッフ・WEBライター
kaoru
大学では英文学を専攻。卒業後は英会話学校のスタッフとしてカウンセリング業務、大手旅行会社の海外部門勤務、塾講師、公文の先生等、子供教育関係勤務を経験。小学校英語準認定指導者資格を保有。現在はwebライターとして英語学習関連の記事を中心に活動中。自身の英語学習経験から、読者の悩みに寄りそった情報を伝えることを大切にしている。
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目次
①あいさつ、自己紹介の「よろしくお願いします」
初めて会ったときや、別れ際に「これからもよろしくお願いします」と伝えたいときは、英語でどのように言えば良いでしょうか。この章ではそんなあいさつの「よろしくお願いします」を紹介します。
初対面のあいさつ
- Hello, Mr. 〇〇. I’m Taro.Nice to meet you.(こんにちは、〇〇さん。私はタロウです。お会いできてうれしいです。)
初対面のあいさつの定番表現です。フォーマルでもカジュアルでも使えます。「会えてうれしい」という意味ですが、日本語の「よろしくお願いします。」の意味を含んだ表現となります。英語では会話の中で相手の名前を呼ぶことが普通ですので、名前を知っているときは、積極的に呼ぶとより親しみやすくなります。自分の名前も名乗りましょう。
初対面では”meet”を使います。”see”は使いません。”see”を使うのは2回目以降に会ったときとなり、こちらは次の章で解説します。
- It’s nice to meet you.(お会いできてうれしいです。)
- It’s nice to meet you,too.(こちらこそ、お会いできてうれしいです。)
ビジネスシーンなどでより丁寧に言いたいときは文頭に”It’s〜”をつけます。”It’s nice to meet you.”と言われたら”It’s nice to meet you,too.”と”too”をつけて「こちらこそ」と返しましょう。
- Pleased to meet you.(初めまして。お目にかかれてうれしいです。)
“pleased”も良く使われる定番表現です。”nice”よりやや丁寧なニュアンスで、ビジネスや公の場に適している表現です。
- It’s a pleasure to meet you.(初めまして。お目にかかれてうれしいです。)
“It’s a pleasure”も丁寧な表現で、ビジネスなどで使います。
”pleasure”は名詞ですので”a”をつけることを忘れずに!
2回目以降のあいさつ
- Good to see you again, Mr. 〇〇.(〇〇さん、またお会いできてうれしいです。)
2回目以降に会ったときは”see”を使います。初対面のあいさつで使う”meet”は使えませんので注意が必要です。また、“Nice to see you again.”も使えなくはありませんが、”Good to see you again.”と”good”を使う方が一般的です。
別れ際のあいさつ
- Nice meeting you./ It was nice meeting you.(お会いできてよかったです。)
別れ際には「会えてよかった」ことを伝えましょう。”It was”を文頭につけるとより丁寧な表現になります。
- I hope to see you again.(また会いたいと思っています。)
- I had a great time! I hope to see you again.(すごく楽しかったです!また会いたいです。)
- I hope to work with you again.(また一緒にお仕事したいと思っています。)
- I hope to get along with you. (これからもよろしくお願いします。)
「これからもよろしくお願いします」と言いたいときは、「また〜したい」という気持ちを伝える”I hope〜”が使えます。「また会いたい」「また一緒に仕事がしたい」など、シーンに合わせて使い分けができます。
- Please say hi to Mr.〇〇./Please say hello to Mr.〇〇.(〇〇さんによろしくお伝えください。)
別れ際に、誰かに「よろしくお伝えください」と言う時の定番表現です。”hi”も”hello”も、フォーマルでもカジュアルでも、どちらにも使えます。
②一緒に仕事をするときの「よろしくお願いします」
これから一緒に仕事をする
新しい会社や部署に入って「これからよろしくお願いします」と言いたいときは、次のような表現が使えます。
- I’m looking forward to working with you.(一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。)
- I’m excited to work with you.(一緒に仕事ができるのが楽しみです。)
“I’m looking forward to〜”(〜を楽しみにしている)や”I’m excited to〜”(〜にわくわくしている)を使って「一緒に働けるのが楽しみ」であることを前向きに伝えましょう。英語では、あまり否定的な表現を使わず、前向きな表現を使うことが好まれます。
このとき注意したいのは、“look forward to”(〜を楽しみにしている)の“to”は前置詞ですので、toの後ろには名詞、もしくは動名詞(〜ing)が来るということです。そのまま動詞を使わないようにしてください。“I’m excided to” の“to”は 不定詞なので、〜の部分には動詞の原形が来ます。
- We’re looking forward to working with you, too.(私たちも一緒に働けることを楽しみにしています。)
あなたが迎え入れる会社側の人である場合は、このように答えます。主語である“We”は「私たち、会社の人間」を表しており、ビジネスでは会社同士で話をするときの主語は通常“We”を使います。
信頼していると伝える
- I’m counting on you.(頼りにしてるよ、よろしくね。)
「頼んだよ、よろしくね」というニュアンスで、通常ビジネスでは上司が部下に対して使います。目上の人には使わないよう注意しましょう。
- I’m relying on you.(頼りにしています。)
“counting on〜”とほぼ同じ意味で、信頼している、頼りにしていると伝えるときに使えます。
③お願いごとをするときの「よろしくお願いします」
頼みごとをする
- Thank you!/Thanks!(よろしくね!)
気軽に「ありがとう、よろしくね」と言うときは“Thank you”が使えます。お願いごとに対して先にお礼を言うニュアンスで、日本語の「よろしくお願いします」にあたります。“Thanks”はカジュアルな表現ですので、ビジネスやフォーマルな場では控えた方が無難です。
- Thank you in advance./Thank you so much in advance.(前もって御礼申し上げます。)
“in advance”は「前もって、事前に」という意味で、先にお礼を述べることで「なにとぞよろしくお願いします」という意味になります。ビジネスでも良く使いますが、相手がやってくれることを前提とした表現ですので、使い方によっては無礼に聞こえる場合があります。相手の意向がまだわからないときには、使い方に注意しましょう。
- Could you please send us the file? Thank you very much for your help.(そのファイルをこちらへ送っていただけますでしょうか?お手数ですがよろしくお願いします。)
“your help”(あなたの助け)に対して感謝する言葉で、日本語の「お手数ですが」のニュアンスです。
理解・協力を求める
- Thank you for your understanding.(ご理解のほどよろしくお願いいたします。)
直訳すると「あなたのご理解に感謝します」となり、ルールや決まりごとなど、相手に対して理解を求めるときに使います。
- We are closed on Mondays. Thank you for your understanding.(当社は月曜は休みとなります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。)
“Mondays”のように曜日の語尾に”s”をつけると「毎週」という意味になりますので、「毎週月曜は休み」となります。
- Thank you for your cooperation.(ご協力ありがとうございます。)
“Thank you for your cooperation.”は企業やお店がお客さまに対して協力を求めるときに使います。
- Please turn off your cell phones during the show. Thank you for your cooperation.(上演中は携帯電話をお切りください。ご協力のほどよろしくお願いします。)
日本でも、店内放送や電車の案内でよく聞くフレーズですね。
④メールや手紙の最後にそえる「よろしくお願いします」
日本ではメールや手紙の最後を「よろしくお願いします」でしめますが、英語でこの「よろしくお願いします」にあたる表現には次のようなものがあります。
- Thank you,(よろしくお願いします。)
“Thank you”はカジュアルな表現で、友達や、ビジネスならよく知っている相手へ使います。メールや手紙では、行を変えて自分の名前をそえます。
- Best Regards,(よろしくお願いいたします。)
- Kind Regards,(よろしくお願いいたします。)
- Sincerely,(よろしくお願いいたします。)
いずれもビジネスメールにおけるしめの定番表現です。行を変えて自分の名前をそえることを忘れないように注意しましょう。
- Sincerely yours, (よろしくお願いいたします。)
“Sincerely yours“は非常にフォーマルな表現で、日本語の「敬具」にあたります。
- I look forward to hearing from you.(ご連絡をお待ちしております。)
- We are looking forward to hearing from you soon.(ご連絡をお待ちしております。)
相手からの返信が欲しいときは”hearing from you”が使えます。こちらも定番表現で、使うときは”Sincerely”などのしめの言葉の前に使うようにします。
メールや手紙のしめの「よろしくお願いします」は短い表現ですが、決まり文句ですので、忘れずにつけるようにしましょう。
覚えた言い回しは、実際に使うことで定着します。すぐに使ってみるにはオンライン英会話で実践してみましょう。
英語で「よろしくお願いします」まとめ
この記事では、日本語の「よろしくお願いします」にあたる英語表現を、さまざまなシーン別に紹介しました。
- ①あいさつ、自己紹介の「よろしくお願いします」
- 初対面のあいさつ
- Hello, Mr. 〇〇. I’m Taro.Nice to meet you.(こんにちは、〇〇さん。私はタロウです。お会いできてうれしいです。)
- 2回目以降のあいさつ
- Good to see you again, Mr. 〇〇.(〇〇さん、またお会いできてうれしいです。)
- 別れ際のあいさつ
- Nice meeting you./ It was nice meeting you.(お会いできてよかったです。)
- ②一緒に仕事をするときの「よろしくお願いします」
- I’m looking forward to working with you.(一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。)
- ③お願いごとをするときの「よろしくお願いします」
- 頼みごとをする
- Thank you!/Thanks!(よろしくね!)
- 理解・協力を求める
- Thank you for your understanding.(ご理解のほどよろしくお願いいたします。)
- ④メールや手紙の最後にそえる「よろしくお願いします」
- Thank you,(よろしくお願いします。)
「よろしくお願いします」にあたる英語の直訳はありませんので、「本来伝えたい意味」に合わせて使い分けることが大事です。ぜひこの記事を参考にして、いろいろな表現を使ってみてくださいね。
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