ネイティブがよく使う!「りんご」にまつわる英語表現・ことわざ12選!

「りんご」(apple)を使ったいろいろな表現を知りたい!

「りんご」を使ってネイティブみたいにカッコよく話したい!

「りんご」は英語で?と聞かれたら、ほとんどの方が“apple”と答えられると思います。“a”で始まる“apple”は、英単語の代表のような言葉です。

しかしこの“apple”、「りんご」以外にもいろいろな意味で使われることがあるのです。この記事ではそんな「りんご」にまつわる英語表現・ことわざ12選を一挙紹介します。

ネイティブが良く使うカッコいい表現ですので、ぜひ参考にしてください。

この記事の著者

元英会話学校スタッフ・WEBライター

kaoru

大学では英文学を専攻。卒業後は英会話学校のスタッフとしてカウンセリング業務、大手旅行会社の海外部門勤務、塾講師、公文の先生等、子供教育関係勤務を経験。小学校英語準認定指導者資格を保有。現在はwebライターとして英語学習関連の記事を中心に活動中。自身の英語学習経験から、読者の悩みに寄りそった情報を伝えることを大切にしている。

「りんご」は英語で?基本を解説

kaoru
kaoru

まずは「りんご」の英語“apple”の基本をおさらいしましょう。

「りんご」書き方・読み方・発音

  • スペル:apple
  • 発音:ǽpl
  • 読み方:アッポー、アッポウ

「りんご」は英語で“apple”です。カタカナ表記では「アップル」と書きますが、実際の発音は「アッポー」「アッポウ」のようになり、最後の“e”は発音されません。この“le”はカタカナ表記でピッタリと表す日本語がないので、代表的な英単語にもかかわらず、実際に発音するのは意外と難しい英単語の一つと言えます。アクセントは最初の「ア」に置きます。

「りんご」複数形・冠詞

“apple”の複数形は“apples”です。例外はありますが、複数形は、基本的に末尾に“s”をつけます。“apple”はそのまま”s”をつけて‟apples”となります。

また、英語には“a”,“an”,“the”といった冠詞があります。

  • 不定冠詞:“a” “an” 不特定多数の中の一つを指す
  • 定冠詞:“the” 特定のものを指す

不定冠詞“a”,“an”のどちらを使うかについてはルールがあり、 母音で始まる単語には “an”を、子音で始まる単語にはa”を使います。で始まります。ですので、「りんご」は “an apple”となります。

定冠詞“the”は どんな単語でも変化はないので「りんご」も“the apple”ですが、定冠詞は発音に違いがあります。子音で始まる単語に付く“the”は「ザ」と発音しますが、母音で始まる単語に付く“the”は「ザ」ではなく「ジ、ズィ」のように発音します。ですので、“the apple”は「ズィ アッポー」と発音します。

なお、日本語にはこの英語の“th”の発音にピッタリあたるカタカナがないので、カタカナでは近いもので「ザ、ジ、ズィ」と表記しています。インターネットなどで音声を検索して正しい発音を聞いてみることをおすすめします。

「りんご」を使った英語表現8選

身近な英単語“apple”ですが、実は「りんご」という本来の意味以外でもたくさんの表現で使われています。この章ではそんな「りんご」を使った英語表現を解説します。

①the apple of someone’s eye

“the apple of someone’s eye”は直訳すると「(誰かの)目の中のりんご」で、「(誰かの)大切な人、もの」「(誰かの)かけがえのない人、もの」という意味です。日本語の「目の中に入れても痛くない」にあたります。

  • My baby is the apple of my eyes.(私の息子はかけがえのない存在です)
  • You are the apple of my eye.(あなたは私にとって大切な人です)

②a bad apple / a rotten apple

“a bad apple” / “a rotten apple”は「悪いりんご /腐ったりんご」という意味で、「集団の中で悪影響を与える厄介な人」という意味になります。日本語では「腐ったみかん」と言い、学校などでの問題児のイメージですね。

  • There are rotten apples in every basket.(どのバスケットにも腐ったリンゴはあるものだ。→どんな集団にも悪い人はいるものだ)
  • He seems like a bad apple.(彼には問題があるようだ)

③Adam’s apple

“Adam’s apple”は直訳では「アダムのりんご」ですが、「のどぼとけ」(声帯の前にある大きな軟骨部分)のことを指します。旧約聖書に出てくるアダムとイブの話が由来で、アダムが禁断の果実(りんご)を食べてしまったとき、のどに詰まらせたという話から“Adam’s apple”と言われているそうです。

  • He has a prominent Adam’s apple.(彼ははっきりとしたのどぼとけがある)
  • Put your hand on your throat, on your Adam’s apple.(のどぼとけに手を当ててください)

④a worm in the apple

“a worm in the apple”は直訳すると「りんごの中の虫」ですが、外側から見えないことから「隠れた欠点・問題」という意味になります。人を表すときにも使い、「まわりをダメにする人」という意味もあります。

  • They found a worm in the apple at the end of the project.(彼らはそのプロジェクトの最後に隠れた問題点を発見した)

⑤apple-polishing / polish the apple

“apple-polishing” / “polish the apple”は直訳すると「りんごを磨く」ですが、「ご機嫌取り、ごまをする」という意味です。日本語では「ごまをする、ごますり」と言いますが、英語ではりんごを磨くという言い方をします。apple-polishingは「ごますり」という名詞表現で、polish the appleは「ご機嫌を取る、ごまをする」という動詞表現になります。

  • He always polishes the apple when he talks to the boss.(彼は上司と話すときはいつもご機嫌取りをしている)
  • He is really good at apple-polishing.(彼は本当にごますりが上手だ)

⑥apples and oranges

“apples and oranges”は「りんごとオレンジ」ですが、「比較できないもの、全く違うもの」という意味で使われます。りんごとオレンジは同じ果物ですが、見た目も味もまったく違いますので、そこから比べられないものの例えとして使われるようになりました。日本語で言う「水と油」のように、「合わない、相いれない」と言う意味でも使います。

  • The two are just like apples and oranges.(2人はりんごとオレンジのようだ。→2人はまったく違う、比べられない)
  • They are apples and oranges.(彼らは水と油だ→彼らは合わない、相いれない)

⑦sour as a green apple

“green apple” は「青りんご」のことで、“sour as a grenn apple”は直訳すると「青りんごのように酸っぱい」となりますが、「機嫌が悪い、不機嫌な」と言う意味で使われます。

“sour”は「酸っぱい」のほかに「不快な、不機嫌な」と言う意味でもよく使われ、たとえば“sour grapes”(酸っぱいぶどう)は日本語で言う「負け惜しみ」のことです。

  • His mood was sour as a green apple after failing the exam.(試験に落ちたあと、彼はとても不機嫌だった)

⑧as American as apple pie

“as American as apple pie”は直訳すると「アップルパイのようなアメリカ人」ですが、「いかにもアメリカらしい、典型的なアメリカの」と言う意味で使われます。アップルパイはアメリカではとてもポピュラーな家庭料理で、“mom’s apple pie”と言えば「おふくろの味」を指します。このことから、典型的なアメリカを指す言葉として使われます。

  • Fast food like hot dogs is as American as apple pie.(ホットドッグのようなファストフードはいかにもアメリカ的です)

「りんご」を使った英語のことわざ4選

kaoru
kaoru

続いて「りんご」を使った英語のことわざを見ていきましょう。

①An apple a day keeps the doctor away.

“An apple a day keeps the doctor away.”はイギリスのことわざで、直訳すると「一日一個のりんごは医者を遠ざける」つまり「一日一個のりんごで医者知らず」と言う意味です。りんごは栄養豊富なのでりんごを食べると病気になりにくく、医者に行くことも減る、と言うわけですね。日本のことわざでは、「柿が赤くなると医者が青くなる」が同じような意味にあたります。

Eat an apple going to bed, make the doctor beg for his bread.(寝るときにりんごを食べれば、医者はパンにも困る。→りんごを食べれば医者はいらない)

こちらも“apple”を使った、同じような意味のことわざになります。

②The apple doesn’t fall far from the tree.

“The apple doesn’t fall far from the tree.”直訳すると「りんごは木から遠いところには落ちない」です。りんごの実が木から遠いところに落ちないように、人間の親と子をりんごの木と実に例えて「子は親に似る、子は親の行動や考え方を真似る」と言う意味のことわざです。

日本では「かえるの子はかえる」と言うことわざが近い意味ですが、「かえるの子はかえる」はあまり良い意味では使われません。対して、英語の“The apple doesn’t fall far from the tree.”は良い意味でも悪い意味でも使えます。

③One bad apple spoils the barrel.

“One bad apple spoils the barrel.”「1つの悪いりんごが樽をダメにする。」つまり「1人でも悪い人がいると、周囲に悪影響を与える。」と言うことわざです。英語表現8選の②で紹介した“a bad apple” / “a rotten apple”を使った代表的なことわざです。“A rotten apple spoils the barrel.”も同様の意味で使われます。

④The apples on the other side of the wall are the sweetest.

“The apples on the other side of the wall are the sweetest.”は直訳すると「塀の向こう側のりんごはいちばん甘い」で、「手に入らないもの、人のものは良く見えてしまう」ことのたとえです。日本では「隣の芝生は青い」「隣の花は赤い」といったことわざが同じような意味で使われます。

kaoru
kaoru

ネイティブが良く使うことわざですので、使えたらカッコいいですね。実際に使ってみるにはオンライン英会話がおすすめです!

「りんご」を使った英語表現・ことわざまとめ

この記事では、なじみの深い「りんご」(apple)を使った英語表現・ことわざを紹介しました。

英語表現8選

①the apple of someone’s eye「(誰かの)大切な人、もの」

②a bad apple / a rotten apple「集団の中で悪影響を与える厄介な人」

③Adam’s apple「のどぼとけ」

④a worm in the apple「隠れた欠点・問題」

⑤apple-polishing / polish the apple「ご機嫌取り、ごまをする」

⑥apples and oranges「比較できないもの、全く違うもの」

⑦sour as a green apple「機嫌が悪い、不機嫌な」

⑧as American as apple pie「いかにもアメリカらしい、典型的なアメリカの」

ことわざ4選

①An apple a day keeps the doctor away.「一日一個のりんごで医者知らず」

②The apple doesn’t fall far from the tree.「子は親に似る、子は親の行動や考え方を真似る」

③One bad apple spoils the barrel.「1人でも悪い人がいると、周囲に悪影響を与える。」

④The apples on the other side of the wall are the sweetest.「人のものは良く見えてしまう」

このように、「りんご」(apple)は本来の意味のほかにも、非常にたくさんの使われ方があります。

kaoru
kaoru

ぜひこの記事を参考にして、ネイティブのように日常会話の中で使ってみてくださいね。