【嶋津幸樹グローバルコミュニケーション論③】人と話す自信をつける!英語で話す自己紹介テーマ15選

嶋津先生
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皆さんは、自分のことについて、どのくらい英語で語ることができますか?

いつも、名前と所属と趣味を話して nice to meet you!ですが、これでいいのでしょうか

何を話そう?というところで止まってしまいます

嶋津先生
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話すシチュエーションによっても、変わってきますよね。ここでは、自分について語るためのテーマを15個紹介します。しっかり自分を定義できるようになると、人と話す自信がつきますよ!

この連載記事では、嶋津幸樹先生の著書『世界中で使える 超英会話コミュ力』をもとに、実際に嶋津先生に監修いただいて、世界で通用するコミュニケーションの方法についてご紹介をしていきます。

前回の記事では、英会話の基本!グローバルコミュニケーションのルール10選をご紹介しました。対等な対話をするためには、はきはきと挨拶や名前を伝えることや、相手に質問をして傾聴すること、共通点を見出して自分について開示することなどが大切になります。

今回の記事では、自分について定義し、語れるようになるために大切な「自分軸」テーマ15選についてご紹介していきます。難しく考える必要はありません。自分の出身、趣味や家族構成などの基本表現を押さえていきましょう。また自分が社交的なのか、内向的なのか、何が得意で苦手なのか、これまでの経験・過去を振り返って自分を語れるようになることが重要です。

この記事の監修者

英語教育起業家

嶋津幸樹

1989年山梨県生まれ。17歳の時に海外進学塾を創業。青山学院大学文学部英米文学科卒。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程修了。ケンブリッジ大学認定英語教授資格CELTA取得、IELTS 8.0取得。Pearson ELT Teacher Award 2017受賞。大学講師やIELTS講師として活動中。英字新聞ジャパン・タイムズAlpha連載、ブリティッシュ・カウンシル公認IELTSエキスパートとして記事の執筆。著書は15冊以上。

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英語で話す自分軸テーマ15選

①名前をしっかり伝える

世界中どこへ行っても名前のやりとりは避けられません。ここで重要なのは、自分をどう呼んでもらうか。 そして、相手をどのように呼ぶべきかということです。日本人同士ではまずファミリーネーム(姓)を伝えますが、英語話者同士では目上の人に対してもファーストネーム(下の名前)で呼び合うことが多いのはご存知でしょう。

会社の上司(職場での関係にもよる)などに対してはMr. やMs. をつけます。Mr. や Ms. のあとには必ずファミリーネームもしくはフルネームが続きます(Mr. John などのようにファーストネームのみでは使いません)。

嶋津先生
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Mrs. は既婚の女性に対しての敬称ですので、既婚・未婚に限らず使用できるMs. を使用するのが安全です。

英語表現

  • Just call me Koki.「幸樹と呼んでください」
  • I’m Koki, by the way.「ところで私は幸樹です」
  • My family name is Shimazu.「私の名字は嶋津です」
  • I was named after my father.「私は父親にちなんで名付けられました」
  • Humor is my middle name.「ユーモアとは私のことです」

②生まれ・育ちを伝える

名前の次に重要なアイデンティティは、自分がどこで生まれ育ったかということです。生まれ育った環境は文化的・言語的に大きな影響を与え、人格形成の要因となります。その地域の特徴(名産物や名所、何が有名なのかなど)や自分がどのような影響を受けたのかなどを深く分析してみましょう。

嶋津先生
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生まれや出身の伝え方を間違えると態度を一変させられたり、付き合い方を変えられたりされることもあるため、自分の生まれに誇りを持ち英語で伝えられるようにしておきましょう。

英語表現

  • Iʼm from the countryside.「私は田舎出身です」
  • I grew up in Osaka, Japan.「日本の大阪で育ちました」
  • I was born and raised in Tokyo.「東京で生まれ育ちました」
  • Thatʼs where I was born.「そこが生まれた場所です」
  • Iʼm originally from Yamanashi.「元々の生まれは山梨です」

③居住地について話す

自分の居住地を紹介する際には住んでいる家、街の様子を伝えるのが望ましいですが、プライベートな情報なので、伝える必要がある場合に限られます。また住所を表記するときには日本とは逆で部屋番号・番地・市町村・都道府県と小さい順に書き、最後に最も大きい国名のJAPAN と大文字で書くのが基本です。

嶋津先生
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自分の住んでいる地域の周辺環境やその土地の歴史について調べ、そこに住んでいる理由やきっかけなども表現できるようにしておくと良いでしょう。

英語表現

  • I live by myself.「一人暮らしをしています」
  • I live with my parents.「実家暮らしです」
  • I live in a studio apartment.「ワンルームマンションに住んでいます」
  • I’m based in London.「ロンドンを拠点としています」
  • My parents house is in Tokyo.「実家は東京にあります」

④趣味を伝える

「趣味は何ですか?」と聞かれて、即答できる日本人は意外と少ないです。日本語で話せないことは英語でも話せません。自分自身のことをしっかりと伝えて、相手と共通の趣味が見つかると一気に距離が縮まります。そしてプロジェクトやビジネスなどで協働する相性の良い仲間を探す上で、自分が没頭できることが何かを知っておくことは重要です。出身、家柄などが違っても、好きなことや趣味が合致すると近い関係性が生まれます。

嶋津先生
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ここでは自分の好きなことや趣味を伝える基本的な表現を見ていきましょう。

英語表現

  • I like golfing in my free time.「趣味はゴルフです」
  • I’m crazy about K-pop.「K ポップ音楽に夢中です」
  • I’m addicted to Netflix.「ネットフリックスに中毒的にハマっています」
  • I’ve never gotten into video games.「TVゲームに全然ハマったことはありません」
  • I’m a big fan of UK rock music.「UKロックが大好きなんです」

⑤家族のことを伝える

家族の情報は自己紹介と同じくらい重要です。簡潔にわかりやすく伝えることで相手との関係が縮まります。家族構成や両親の出身、兄弟・姉妹の趣味、職業くらいを伝えられればいいでしょう。例えば父親が公務員をしているのであれば、公務員は英語でなんていうのかを事前に調べておく必要があります。また家族構成といっても、教科書にあるようなThere are five members in my family. といった堅苦しい表現を使ったり、尋ねられてもいないのに紹介すると、違和感が生まれてしまいます。

嶋津先生
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ここでは家族についてのシンプルな英語表現を紹介します。

英語表現

  • I have a large family.「大家族です」
  • I have two kids.「子どもが二人います」
  • I am an only child.「私は一人っ子です」
  • I don’t have any siblings.「兄弟姉妹はいません」
  • I’m the eldest in the family.「私は長男/長女です」

⑥年齢を伝える

日本だけでなく世界でも年齢というのはセンシティブな話題であり、初対面で年齢を聞くことは失礼にあたる場合がほとんどです。年齢を伝えるときには例えばI am 30 years old.、またはよりカジュアルなI’m 30. と表現できます。年齢を尋ねる必要がある時にはHow old are you? ではなく「許可」を意味する助動詞のmay を用いてより丁寧な May I ask your age?( 年齢を伺ってもよろしいですか?)と表現しましょう。日本人は若く見られることが多く驚かれることが多々あります。

嶋津先生
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ここでは年齢に関するさまざまな英語フレーズを学んでいきましょう。

英語表現

  • I turned 30 last month.「先月30歳になりました」
  • I was active in my 20s.「20代の頃は活発でした」
  • That was when I was around 10. 「それは私が10 歳くらいの頃でした」
  • We are the same age. 「同い年です」
  • Age is just a number.「年齢はただの数字ですよね」

⑦仕事/職業について話す

簡潔に自分の仕事内容を表現できない方が多いので、まず日本語で簡潔に説明できるようにしておきましょう。自分の仕事に誇りを持ち、自分の仕事について語ることができないと恥ずかしい思いをしてしまいます。英語にwalk of life という言葉があります。直訳すると「人生の歩み」ですが、世の中のあらゆる職業や地位を指します。

嶋津先生
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会社名や肩書きだけでなく、自分がどのような仕事をしているのか、なぜその仕事に就き、歩んできたのかを英語で表現できるようにしましょう。

英語表現

  • I work for Sony.「ソニーで働いています」
  • I teach English at a high school.「高校の英語の先生です」
  • I am in charge of business development.「事業開発の担当です」
  • My father runs a company.「父は会社を経営しています」
  • My job involves a lot of travel.「私の仕事は出張が多いです」

⑧性格や特徴を伝える

自己紹介で自分の性格や特徴を描写することはとても難しく、適切な表現をしないとドン引きされてしまいます。日本人英語学習者は自己紹介でI am shy. と言ってしまうことが多いですが、「私は消極的な人間なのであまり話しかけないでほしい」というニュアンスがあります。I am shy. の代わりに I am an introvert.(内向的なんです)を使うようにしましょう。また日本人特有の血液型の話は避けたほうがよいでしょう。

嶋津先生
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ここでは初対面で自分を紹介する際に使える自然な英語表現を紹介します。

英語表現

  • I’m a night owl.「私は夜型人間です」
  • I’m a bookworm.「私は読書家です」
  • I am not a sociable person.「私は人付き合いが苦手です」
  • I have wavy hair.「私は癖毛です」
  • I’m an outdoorsy person.「私はアウトドア派です」

⑨気持ちや考えを伝える

自分の感情を分析し正確に理解し、相手にはっきりと気持ちを伝えることは、明示的なコミュニケーションが求められる国際社会では重要です。日本では気持ちを明言せずとも相手が気持ちを空気で読み取る文化があり、暗黙の了解が自然と機能していますが、世界に出るとはっきり気持ちを伝えないと誤解を招いてしまうことになります。

英語表現

  • I feel you.「あなたの気持ちがわかります」
  • I’m happy for you.「自分のことのように嬉しいです」
  • I’m feeling a bit down.「私は少し落ち込んでいます」
  • I’m bursting with happiness.「私はめっちゃ幸せです」
  • I feel like a fish out of water.「私は場違いな気がしています」

⑩教育/学校の情報を伝える

海外に行くと自分が受けている教育や卒業した学校などを伝える機会が多く、教育制度の違いに驚くことがあります。日本での大学入学平均年齢は18 歳ですが、例えばスウェーデンでは25 歳です。またOECD 加盟の先進国のリカレント教育に関する調査でも諸外国と比較して日本は大学卒業後に学び直す人口率が圧倒的に低い現状があります。国によって成人してからの学びに対する姿勢も異なり、日本人として学ぶことが多くあります。

嶋津先生
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ここでは自分の通っている学校や卒業した大学などの表現を学んでいきましょう。

英語表現

  • I go to Tokyo High School.「東京高校に通っています」
  • I am in my second year at university.「大学の2年生です」
  • I graduated from London University.「ロンドン大学を卒業しました」
  • I was educated at Oxford.「オックスフォード大学で教育を受けました」
  • I read literature at Cambridge.「私はケンブリッジ大学で文学を専攻しました」

⑪得意なことや能力を語る

得意なことや優れている点を自分自身で把握することは実は難しいです。海外の人々は、自分の得意なことや過去の経験を語って相手との距離を縮めることが得意です。自分が得意なことを10 個ほど書いてみましょう。ポイントはポジティブマインドです。一見、欠点に見えることにも自分の良い部分が隠れている場合があります。例えば、「優柔不断な性格」は「慎重な性格」と表現することができるはずです。自分にどのような能力があり、どのような経験があり、どう貢献できるかについて適切に表現できるようにしていきましょう。

嶋津先生
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ここでは、言語能力に特化して定番表現をご紹介します。

英語表現

  • I’m conversational in Hindi.「ヒンディー語で日常会話ができます」
  • I have a good command of Spanish.「スペイン語を操る能力があります」
  • I was able to communicate in English when I was a child.「子供の頃、英語で意思疎通ができました」
  • My proficiency in Chinese is intermediate.「私の中国語熟達度は中級です」

⑫過去の経験を共有する

自分のこれまでの経験を相手に伝えることで相手との共通点の発見に繋がることがあります。特に相手の出身国に行ったことがあり、相手の文化を経験したことがあることを伝えると一気に距離が縮まります。これまで自分が行った国や地域をあらためて整理して、そのときどんなことを感じたのか思い出してみましょう。その記憶が適切に描写できることを目指してみてください。

英語表現

  • The sunset of Kuantan beach is a lifetime memory.「クアンタンビーチの夕日は一生の思い出です」
  • This is my first time here.「ここは初めてです」
  • That was the best ice cream I’ve ever had.「あんなに素晴らしいアイスクリームは初めてでした」
  • I should have tried surstromming, too.「シュールストレミングも食べておけばよかったです」
  • I wish I could do it all over again.「もう一度(あの時に戻って)やり直したい」

⑬自信を持って努力や実績を語る

日本では出る杭は打たれます(The stake that sticks out will be pounded down.)。他人と違うことをしたり、意識の高い行動をすることは上から叩かれてしまうのです。一歩世界に出ると努力は歓迎され、exception(例外)が受け入れられ、exceptional(例外的な)はほめ言葉です。自分がいま取り組んでいること努力していることを伝えるのは自己紹介する上でも重要な要素となります。

嶋津先生
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現在努力していることや専念していること、これから挑戦しようとしていることを自分のストーリーの一部として表現できるようにしておくとよいでしょう。

英語表現

  • I’ll try.「やってみます」
  • I was successful in improving the team’s work efficiency.「チームの業務効率化に成功しました」
  • I’ll go the extra mile.「さらなる努力をしていきます」
  • I’ve overcome lots of difficulties.「多くの困難を乗り越えてきました」
  • Public speaking was a big challenge for me.「人前で話すことは自分にとって大きな挑戦でした」

⑭決断と挑戦について語る

決断とは何かを決めて断つこと、つまり新しい挑戦をすることに繋がります。日本で決断や挑戦について語ることは照れくさく自慢のように聞こえてしまいますが、世界では決断や挑戦を応援してもらえます。自分の決意を表明することで、意識が高まり、継続して挑戦することに繋がります。みなさんの今年の目標は何でしょうか。その目標を達成するために何をしていますか。

嶋津先生
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英語学習に入る前に、日本語でいいので書いて整理してみましょう。

英語表現

  • I’ve decided to change my job.「転職することを決めました」
  • I’m still thinking about it.「それについてはまだ考え中です」
  • I made up my mind to quit smoking.「禁煙することを心に決めました」
  • My determination is rock solid.「私の決意は堅いです」
  • I’ve decided to turn over a new leaf.「心機一転することにしました」

⑮大きな夢や目標を言おう

目標や夢について答えるためには、日頃から自問する必要があります。海外の人と話せばわかりますが、具体的な夢が今はなくても「わかりません…」で終わることはまずありません。「今年は副業をして収入を上げたいな」など何かしら表現します。しっかり言葉にできるよう、1 年後、3 年後、5 年後の自分がどうなっているのか、どうありたいのか、その目標のために今何をしているのか、考えてみてください。

嶋津先生
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難しく考えずに、wantを自問してみてください。

英語表現

  • I want to be a doctor.「医者になりたいです」
  • I’d like to study abroad.「海外留学したい」
  • I’ve always wanted to be a musician.「ずっとミュージシャンになりたかったんです」
  • My future goal is to live overseas.「将来の目標は海外に住むことです」
  • I’m keeping an open mind.「まだ何も決めていません」

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まとめ

今回の記事では、英語で話す自分軸テーマ15選についてご紹介をしました。

  1. 名前をしっかり伝える
  2. 生まれ・育ちを伝える
  3. 居住地について話す
  4. 趣味を伝える
  5. 家族のことを伝える
  6. 年齢を伝える
  7. 仕事/職業について話す
  8. 性格や特徴を伝える
  9. 気持ちや考えを伝える
  10. 教育/学校の情報を伝える
  11. 得意なことや能力を語る
  12. 過去の経験を共有する
  13. 自信を持って努力や実績を語る
  14. 決断と挑戦について語る
  15. 大きな夢や目標を言おう
嶋津先生
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自分軸で重要なのは、あなたが何者であるかをあなたが認識できているかどうかです。何が得意で何が苦手なのか、他の人とどういった点が異なっているのかを言葉にできるかどうかが大切なのです。ぜひ、ここでご紹介している15選を語れるようにしていきましょう!

次回の記事では、人間関係を成立させるために大切な「他社軸」テーマ15選をご紹介していきます。