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英語のリスニングが聞き取れない・・・
英語のリスニングが上達する勉強法を知りたい!
英語が思うように聞き取れず、リスニングが苦手、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
リスニングを上達させるには、聞き取れない原因を知ることが大事です。文法がわからないのか、スピードについていけないのかなど、原因によって勉強法は変わってきます。自分に合っていない、間違った勉強法をしているとリスニングは上達しません。
この記事では、英語のリスニングが上達するための具体的な勉強法を詳しく解説します。効果をあげるための3つのコツも紹介しますので、リスニングが苦手という方はぜひ参考にしてください。
元英会話学校スタッフ・WEBライター
kaoru
大学では英文学を専攻。卒業後は英会話学校のスタッフとしてカウンセリング業務、大手旅行会社の海外部門勤務、塾講師、公文の先生等、子供教育関係勤務を経験。小学校英語準認定指導者資格を保有。現在はwebライターとして英語学習関連の記事を中心に活動中。自身の英語学習経験から、読者の悩みに寄りそった情報を伝えることを大切にしている。
目次
英語リスニングが聞き取れないのはなぜ?
英語のリスニングが聞き取れない主な原因は、以下の3つです。
- 単語や文法がわからない
- 英語の発音の変化を理解していない
- スピードについていけない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
単語や文法がわからない
英語のスクリプト(英文)を見てもわからない部分が多い場合は、そもそも基礎的な語彙力や文法力が不足しています。まずは中学英語の問題集などを使って、基礎的な単語や文法の勉強をしましょう。
わからない単語や文をただ聞いていても、英語のリスニング力は上達しません。リスニングの勉強の前に、しっかりと基礎を身につけることが大切です。
英語の発音の変化を理解していない
「聞き取れなかったけれど、スクリプトを見たらわかった」という場合は、英語の発音の変化が理解できていない場合がほとんどです。
英語には、リンキングやリダクションと呼ばれる独特の発音の変化があります。リンキングとは前後の音が繋がることを指し、リダクションとはスペルにはあるけれど発音されない音があることを指します。詳しくは具体的な勉強法の章で後述しますが、この「英語独特の発音の変化」を理解していないと、英文は聞き取れません。
リンキングやリダクションが理解できるようになると、英語のリスニング力は大きく向上します。
スピードについていけない
ゆっくり話してもらえれば聞き取れるのに、スピードが速くなるとついていけない。ついていけない原因は、「日本語に訳しながら聞いている」からです。聞こえてくる英文をいちいち頭の中で日本語に訳していては間に合わず、スピードについていけなくなります。
また、英語と日本語では主語と動詞の順番に違いがあります。英語は「主語+動詞+修飾語〜」というように主語のすぐあとに動詞が来ますが、日本語の動詞は最後にきます。日本語の順番でうしろから訳そうとすると、どんどん進んでいく英文にはついていけなくなってしまいます。
英語の自然なスピードについていくためには、「聞こえたきた順番で、日本語に訳さず英語を英語のまま理解する」ということが重要になります。
英語が聞き取れない原因をしっかりと理解し、自分に合った勉強法で学習することが大切です。
英語リスニングでよくある間違った勉強法
リスニングの勉強をしているのになかなか聞き取れるようにならない。そんな方は、間違った勉強法をしているかもしれません。自分のレベルや弱点に合った勉強法をしないと、なかなか効果は上がりません。
この章では、「よくある間違った勉強法」を紹介します。思い当たる方は、ぜひ勉強法の改善に役立ててください。
ただ聞き流している
英語をただ聞き流していませんか?英語の聞き流し自体は「たくさんの英語に触れる」という点では有効な学習法ですが、「ただ聞き流しているだけ」ではリスニング力の上達にはなりません。
ただ聞き流していると、聞き取れていない箇所がどこが、なぜ聞き取れていないのか、という「聞き取れない原因」を理解しないまま音だけを聞いていることになります。聞き取れない箇所は英文として理解できていないので、何度聞いても聞き取れないままです。また、間違った英文として聞き取っている場合もあります。
ただ聞き流すのではなく、聞き取れない箇所、間違って聞いた箇所を確認することが大切です。
洋画や海外ドラマで勉強している
洋画や海外ドラマで勉強している方も多いのではないでしょうか。たしかに自分の好きな洋画や海外ドラマで勉強するのは楽しく、続けやすいので、モチベーションのアップとしては有効な勉強法です。
しかし、洋画や海外ドラマは自然な日常会話ですので、文法的に正しくない英文やスラングなども使われます。スピードも早く、聞き取るにはかなりの英語力が必要です。洋画や海外ドラマでの勉強法は、しっかりと基礎力があり、更に豊かな表現力を身につけることを目的とした英語上級者向けと言えます。初級〜中級者の方が勉強法として取り入れるときには注意が必要です。
初心者の方がドラマなどで学習する場合は、一部を切り取っていたり、解説がついている動画などを用いて、内容を理解しながら取り組むことをお勧めします。
週1回だけまとめて勉強している
英語のリスニングはどれくらいの頻度で勉強しているでしょうか?例えば、週に1回だけ、まとめて勉強していませんか?
せっかく勉強しても、週に1回しか英語に触れないと、耳が英語に慣れません。また、覚えた単語やフレーズも、1週間たてば忘れてしまいます。復習を行うようにしましょう。
リスニング力アップには、継続することが不可欠です。そうは言っても「普段の生活の中では英語に触れる機会がほとんどない」という方も多いでしょう。短い時間でも良いので、毎日英語に触れる時間を意識して作るようにすると効果的です。週に何回かオンライン英会話を活用するのもおすすめです。
英語リスニングが上達する具体的な勉強法6選
英語のリスニングが上達するには、どのような勉強法をしたら良いでしょうか?この章では上達するための具体的な勉強法を解説します。
①基本的な文法・語彙を学ぶ
スクリプト(英文)を見てもわからない箇所が多い場合は、基本的な語彙や文法が十分に理解できていません。まずは中学英語の復習をして、基礎を固めましょう。中学英語の問題集を使って、基本的な文法と語彙を学習するのがおすすめです。できれば音源のついている問題集を使い、発音やリズムも一緒に学習すると効果的です。
中学英語の文法と語彙がしっかりと理解できていれば、簡単な日常会話は十分に理解できます。リスニング力をあげるための準備として、しっかりと基礎固めに取り組んでいきましょう。
②英語独特の音の変化を理解する
英語には、リンキングやリダクションと呼ばれる英語独特の音の変化があります。読み書きが中心の学校英語ではきちんと習わない事が多く、リスニングが苦手な理由の大きな原因の一つと言われています。
リンキングとは前後の音が繋がることを指します。例えば「Did you〜?」は「ディッド ユー」ではなく、繋がって「ディジュ」となり、単語単体の音とは違う音になります。リダクションとはスペルにはあるけれど発音されない音があることで、例えば「What」は「ワット」ではなく、最後のtが発音されず「ワッ」となります。
リンキングやリダクションに慣れるためには、自然な英語を繰り返し聞くことがおすすめです。最初は簡単な教材で構いません。単語と単語の繋がりをスクリプトで確認しながら、どのように音が変化しているかを理解していきます。完全に聞き取れるまで、同じ教材を繰り返し聞くと効果的です
③音読をする
英語独特の音の変化が理解できたら、実際に声に出して音読をしましょう。英語は「自分が発音できない音は聞き取れない」と言われており、聞き取るためには自分で発音できるようになることが必要です。教材の音源を聞き、スクリプトを見ながら声に出して読んでいきましょう。つまずいた箇所があれば再度音源を聞き、正しい発音を確認します。
英語には日本語にはない母音や子音が多いため、いざ発音しようとするとうまくできない、口が動かない、というのはよく聞く話です。繰り返し音読をすることで、英語の発音や口の動きに慣れ、聞き取ることができるようになります。
④オーバーラッピングをする
オーバーラッピングとは、聞こえてくる英文を同時に真似して発音する勉強法です。同じスピード、同じリズム、同じイントネーションで同時に発音することにより、英語独特のリズムや発音が身につきます。
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら、教材の音源そっくりに真似していきます。慣れないうちは難しいかもしれませんので、簡単な教材から始めましょう。音源の英語と自分の発音のズレを確認しながら、修正していきます。英語のスピード、リズム、イントネーションがそっくりに発音できると、その教材で聞き取れないところはほとんどなくなるはずです。聞き取れるようになったら、徐々に教材の難易度をあげていくようにしましょう。
⑤シャドーイングをする
シャドーイングとは、聞こえてきた英語をすぐあとについて真似する勉強法です。影(shadowシャドー)のようにピッタリとあとについていくことから、シャドーイングと呼ばれています。「聞く」と「発音する」を同時に行うので、英語を英語のまま理解する「英語脳」が養われ、英文の意味がすばやく理解できるようになります。
シャドーイングはスクリプトを見ずに行うので、ある程度の語彙力やリスニング力が必要となります。そのため、オーバーラッピングでリスニング力をつけてからシャドーイングを行うのがおすすめです。難しい場合は、音源のスピードをゆっくりにすると真似しやすくなります。つまずいた箇所はスクリプトを確認し、音と英文の意味をしっかり結びつけてください。
シャドーイングができるようになると、英語を英語のまま理解できるので、リスニング力はグッと上がります。
⑥ディクテーションをする
ディクテーションとは、聞いた英語を文字に書きおこす勉強法です。文字に書きおこすため、細かい一言一句まで聞き取らなければならず、リスニング力と理解力の両方が養われます。
日本人が聞き間違いやすい、聞き逃しやすいのはa,the,atなどの「冠詞」や「前置詞」が多いです。例えばaとtheは日本語では意識して区別しませんが、英語でははっきりと意味が区別されます。冠詞や前置詞によって英文の意味が違ってきてしまうので、細かい一語一句が聞き取れるかどうかはリスニングにおいてはとても重要です。
ディクテーションは「書く力」も必要になるため、かなり難易度の高い勉強法です。教材は、聞いて8割以上わかるものを使うのがおすすめです。実際に書いてみると「こんな簡単な教材なのに細かいところが聞き取れていない」と驚く方もいらっしゃるでしょう。間違えた箇所はスクリプトを確認して、できるようになるまで繰り返し勉強してください。
ディクテーションができるようになると、細かいところまで聞き取れるようになり、英語の意味も理解できるようになります。
もし、TOEICリスニングの勉強法を確認したい場合は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
英語リスニング勉強の効果をあげる3つのコツ
この章では、リスニング勉強の効果をあげる3つのコツを紹介します。具体的な勉強法と合わせて、ぜひコツも実践してみてください。
①学習を毎日の習慣にする
リスニングの上達には、短い時間でも良いので毎日英語に触れることが大事です。英語には日本語にない母音と子音があり、リズムやイントネーションも日本語とは異なります。そのため、継続して英語に触れていないと、なかなか耳が英語に慣れません。通勤時間に英語を聞く、昼休みに少しだけ学習するなど、短時間でも良いので毎日の習慣にすると効果的です。
英語学習は「週1回7時間」学習するよりも「1日1時間毎日学習する」ほうが効果的だということがわかっています。どうしても毎日時間が取れない場合は1日おきでも良いので、できるだけ間隔を空けずに勉強を習慣化させるようにしましょう。
②自分のレベルにあった教材を選ぶ
せっかくリスニングの勉強をしても、教材が自分のレベルにあっていないと効果はあがりません。まずはスクリプトを見ないでリスニング教材を聞いてみてください。どのくらい聞き取れたでしょうか。この時点で「半分くらいしかわからない」場合は、その教材は難しすぎるレベルと言えます。「7〜8割くらい聞き取れる」と思える教材がちょうど良いレベルの目安です。
ただし、リスニング学習は必ずスクリプトを見て内容を確認してください。自分では7〜8割聞き取れたと思っていても、スクリプトを見たら全然違っていた、という場合は、もう少しやさしい教材の方がいいかもしれません。
③スクリプトがついている教材を使う
リスニング学習には、スクリプトがついた教材を使用しましょう。リスニング自体はスクリプトを見ないで聞きますが、聞いた英文は必ず確認して答え合わせをすることが大事です。どこが聞き取れなかったのか、どこが間違っていたのかを確認しないと、その箇所は英文として理解できていないため、ずっと聞き取れないままです。
聞き取れたつもりでも、スクリプトを見たら違っていた、細かい箇所を聞き逃していた、というのはよくあります。スクリプトがついている教材を使って、確認しながら学習することが大切です。
英語リスニング勉強法まとめ
この記事では、どうしたら英語のリスニングが上達するかを解説しました。
- 聞き取れない原因を理解する
- 間違った勉強法をしていないか確認する
英語のリスニングを上達させるには、聞き取れない原因を知ることが大事です。自分に合っていない、間違った勉強法をしているとリスニングは上達しません。
リスニングが上達する具体的な勉強法は次の6つです。
- 1.基本的な文法・語彙を学ぶ
- 2.英語独特の音の変化を理解する
- 3.音読をする
- 4.オーバーラッピングをする
- 5.シャドーイングをする
- 6.ディクテーションをする
勉強の効果をあげる3つのコツも紹介しました。
- 1.学習を毎日の習慣にする
- 2.自分のレベルにあった教材を選ぶ
- 3.スクリプトがついている教材を使う
英語のリスニング力をあげるには、毎日の継続と努力が必要です。すぐには上達が感じられないかもしれませんが、諦めずにコツコツと続けていけば必ず上達します。
ぜひこの記事を参考にして、リスニングを上達させてください。