オンライン英会話を1年続けたのに話せない?英語が上達しない理由と対策まとめ

オンライン英会話を1年続けたのに、英語が話せないままなのですが…

自分の英語が上達してるのかわからなくて不安です

オンライン英会話を継続しているのに英語が上達しない、上達を感じられないと悩んでいませんか?せっかくオンライン英会話を始めたのに効果が感じられないと、モチベーションも下がり気味になってしまいます。英語を話せる兆しが見えず、やる気を失ってしまったという人もいるかと思います。

本記事では、オンライン英会話を継続したのに英語が話せないと感じてしまう理由と、英語が話せない状態から抜け出すための対策を解説します。「仕事や家事で忙しくてレッスンをたくさん受講できない」「英語学習の時間を長く取れない」という方でも取り入れやすい学習方法なども紹介します。

オンライン英会話を1年続けたのに英語が話せない理由を探りたい人や、英語学習の効率を上げたい人、これからオンライン英会話を始める予定だけど英語を話せるようになるか不安な人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

英会話カウンセラー

Taka

大学では英語教育学を専攻。卒業後は英会話カウンセラーとして、これまでに1,000人以上の方に英会話学習のサポートを行っている。ひとりひとりの学習に寄り添い、英語を楽しく話せるようになってもらうこと、海外との新しい出会いを楽しんでもらうことを大切にしている。

オンライン英会話を1年継続したのに英語を話せるようにならない理由と対策

①英語の基礎知識が不足している

オンライン英会話は講師と英語で会話しながら、英語の上達を目指す英語学習サービスです。英語の基礎から丁寧に教えてくれる初心者用のレッスンを行うコースもありますが、そもそも英語がわからず講師との意思疎通ができないため、レッスンの内容も理解できないでしょう。知識がゼロの状態から始めてしまうと、ある程度上達するまでにもとても長い時間がかかってしまい、効率が悪いです。

【対策】中学レベルの単語・文法をおさらいする

一般的に英語は、中学レベルの知識があればある程度の単語や文法を理解することが可能になり、日常会話ができると言われています。できるだけ早く英語を話せるようになりたい、英語学習の効率を上げたいと考えているのであれば、オンライン英会話の受講を始める前に最低限の基礎を身につけておくといいでしょう。

「もうオンライン英会話を始めてしまって事前知識をつけるのには手遅れだ…」と感じている人もいるのではないでしょうか?そんなことはありません。オンライン英会話のレッスンと並行し基礎を勉強するのも、おすすめの学習方法です。自主学習をした内容をレッスンで使うことで、インプットとアウトプットを繰り返すことができます。また、自主学習でわからない部分があったときは、レッスンで質問することもできます。レッスンとは別に中学レベルのテキストなどを使って自主学習を行うことで効率よく、英語の知識を増やせます。

単語や文法などの知識だけでなく、発音も練習するといいでしょう。音声を聞いて真似してみるだけでいい発音練習になります。うまくできないものはレッスンで講師に発音のコツを聞いてみましょう。

英語の基礎がしっかりと固まれば、あとはどんどん使って知識と会話力を伸ばしていくだけです。基礎学習は怠らずに徹底しましょう。

②英語学習の時間・量が足りていない

オンライン英会話を1年継続したのに英語が話せないのは、そもそも英語の学習時間や学習量が足りていないからかもしれません。仕事や家事が忙しいことを言い訳にして、ついつい「まあいいか」と、英語学習を後回しにしていませんか?

一般的に、英語がペラペラになるには3000時間の学習が必要と言われています。30分〜1時間程度のレッスンを週に数回受けるだけでは、英語をある程度話せるようになるだけでも途方もない時間を必要としてしまうことがわかります。効率的に早く英語を話せるようになることを望むのであれば、レッスンだけでなく、自分でもコツコツと学習を積み重ねることが大切になります。

【対策】英語学習を習慣づけ、日常的に英語に触れるようにする

英語学習を習慣づけることで、無理することなく英語学習の時間や量を確保することができます。例えば、夜寝る前に10分間英語学習をすることをルーティーンにしてみるといいでしょう。はじめのうちはめんどうに感じるかもしれませんが、慣れてくると自然と英語学習をしてから寝るように習慣化できます。普段何気なく見ている動画を英語で話している動画にしてみたり、移動時間に英語のポッドキャストを聞いたり、隙間時間を有効活用するのもおすすめです。

習慣づけると英語学習も苦ではなくなります。最初は意識的に始めることでも、いつの間にか電車のポスターの英単語に目が行くようになるなど、無意識に英語と向き合う習慣が身につきます。目や耳が英語になれるとリスニングやリーディングの正確性や速度も上げることができます。まずは身の回りに潜む英語を見てみるなど、意識的に日常の中で英語に触れることから始めてみましょう。

③インプットとアウトプットのバランスが取れていない

英語を上達させるには、知識のインプットとアウトプットのバランスが取れている必要があります。単語や文法などの知識を詰め込むことに夢中で、インプットだけを続けていませんか?もちろん、知識を増やすことは大切です。しかし、インプットとアウトプットのバランスが取れていないと、聞いて理解はできるのに自分では話せないという状況に陥ってしまいます

【対策】インプットとアウトプットのバランスを意識して整える

インプットとアウトプットは、どちらが多すぎても少なすぎてもよくありません。「インプットしたらアウトプットする」つまり、「覚えたら使う」の繰り返しが重要です。

普段周りに英語を話せる人や一緒に英語を勉強できる人がいないため、アウトプットできる場所がないという方も多いと思います。そこで、オンライン英会話はとてもいいアウトプットの場になります。講師との会話の中で自分が覚えた単語や文法を積極的に使ってみましょう。新しく覚えた知識の記憶が鮮明なうちに使うことで、その単語や文法を使う場面や状況などと一緒に、実践的に身につけることができます。

近年ではAIと会話ができる英語学習アプリなどもたくさんあります。会話や発音を練習する機会を増やしたい方は、ぜひアウトプットにアプリも活用してみてください。

④常に受け身でレッスンを受けている

オンライン英会話を続けるうちに、いつの間にかレッスンを受けることが目的になっていませんか?英語学習を始めたての時期は、挨拶ができた、前回よりも多く話せたなど、一つ一つの成長が新鮮に感じられます。しかし、オンライン英会話を始めてから時間が経つほど新鮮さが薄れ、レッスンを受身で受講するようになってしまう傾向があります。基本的に話を聞いているだけ、受け答えなどちょっとしたことしか言葉を発していないなどです。心当たりがある人は、レッスンで受け身になっている可能性が高いです。

【対策】自発的にレッスンを受ける

受け身でレッスンを受講していても英語の上達は見込めません。行動を起こさないと感じられる成果も少なくなってしまいます。自分から動いて学びを掴みに行く気持ちで、たくさん話して積極的にレッスンに参加しましょう

オンライン英会話では会話をしながら英語を学びます。会話はキャッチボールとも言われます。聞き役になるだけでなく、自分も話す必要があります。会話が成り立たなければオンライン英会話で英語を勉強する意味がなくなってしまうので、自分からも講師に話題を投げかけ、積極的に話しましょう。

また、英語学習に新鮮さを感じ続けることも英語学習に前向きな姿勢を保つために役立ちます。講師との会話を通して、新しく覚えた単語を使えた、綺麗に発音ができたなど、小さな成長を探して実感してみましょう。できるようになったことの積み重ねで、自分の上達を常に感じ続けることができます。

⑤レッスンのレベル・内容、講師が自分に合っていない

オンライン英会話を1年継続したのにもかかわらず英語の上達が感じられないのは、自分のせいだけではないかもしれません。レッスンのレベルや内容、講師など英語学習の環境との相性も大切です。例えば、レッスンのレベルが高すぎても低すぎても、自分の英語力を伸ばせる効率的な英語学習はできません。スピーキングを上達させたいのにリスニング重視のレッスンで、講師が話してばかりで自分が話せる隙がないという状況でも、英語の上達は見込めず、学習に対するやる気も失ってしまいます。

英語が話せない理由を全て環境のせいにするのもよくないですが、環境を見直すことで学習の効率ややる気をアップさせることもできます

【対策】レッスンのレベル・内容、講師を見直す

レッスンのレベルや内容、講師があっていないと感じた場合、思い切って環境を変えてみることも大事です。

TOEICやTOFLE、IELTSなど、自分の英語力を測れるテストを受けてみたりスクールに相談したりすると、現在のレベルが自分に合っているかどうかを知ることができます。また、今のスクールの雰囲気が合わないと感じる人は、他のスクールの無料体験をしてみるのもいいでしょう。講師が合わないと感じる場合も、講師を変える選択肢のほかに、講師ともう一度レッスン内容やレベルの確認をしてみるという手もあります。自分が何を勉強したいか、どんなふうに勉強したいか、講師と意思疎通をとることで、お互いに満足のいくレッスンを作り上げることができます。

スクールや講師を変えることに申し訳なさなど抵抗を感じる方もいると思います。しかし、英語の上達を目指すには、ストレスなく楽しく英語学習ができる環境が欠かせません。スクールや講師に気を遣って無理にレッスンを受け続けているのはとてももったいないことです。時間と労力を無駄にしないためにも、快適な英語学習の環境を見つける工程を大切にしましょう。

⑥レッスンの予習・復習をしていない

オンライン英会話のレッスンを受講する際に、予習・復習をしていますか?レッスンだけで英語学習を終わらせていては、オンライン英会話をどれだけ継続しても英語の上達は望めません。英語学習に予習・復習は必須です。

レッスンの予習・復習をしていないと、わからない部分をそのままにしたり身につかないまま次のステップに進んでしまったりして、レッスンやその後の英語学習が滞ってしまいます。早く英語を話せるようになりたいと効率を考えるならなおのこと、予習・復習は欠かせません

【対策】レッスンの予習・復習を徹底する

オンライン英会話を受講するのなら、レッスンの予習・復習を徹底しましょう。習慣づけることで英語の学習時間と学習量も増やすことができます。上記でも触れましたが、オンライン英会話のレッスンは絶好のアウトプットのチャンスです。レッスンをアウトプットの場にするにも、事前に自主学習をして内容をインプットしておく必要があります。

レッスンの予習・復習をすることで、英語の定着を早めることもできます。人間は忘れる生き物です。何度もみたり聞いたり使ったりすることで、覚えておくことができます。レッスン以外に予習・復習することで学習の内容に触れる機会を増やすと英単語や文法を素早く覚えることができ、かつレッスン内で使うことで定着させることができます

予習では次の授業の内容に軽く目を通したり、復習ではわからなかった部分を次のレッスン冒頭で質問できるようにまとめたりなど、少しの時間で簡単に作業するだけでも学習効率をぐんとあげることができます。

⑦レッスンの頻度が低い

オンライン英会話を1年続けているのに英語が話せない人は、そもそもレッスンの回数が少ない可能性があります。1年間継続したといっても、1週間に1回のレッスンを受けていた人と、1週間に2回のレッスンを受けていた人では、2倍も受けたレッスンの回数が違います。レッスンの頻度が少なすぎると、効率的に英語を上達させることはできません。

レッスンはアウトプットの場だという話をしましたが、レッスンの回数が少ないということは、アウトプットの機会が少ないということです。これでは、インプットとアウトプットのバランスも崩れてしまい、英語学習がうまくいかないこともあるでしょう。

【対策】レッスンの頻度を高める

そもそもレッスンの頻度が低かったという人は、レッスンの回数を増やしてみましょう。週1回のレッスンを受けている人は、週2、3回に増やすことをおすすめします。30分程度の短いレッスンもあるので、忙しい人は隙間時間に取り入れるなど、工夫してみてください。

レッスンだけで英語が話せるようになるわけではありませんが、自主学習とレッスンをバランスよく組み合わせることは効率的に英語を学ぶために効果抜群の方法です。

オンライン英会話を1年続けても話せない?1年で得られる効果は?

オンライン英会話を1年続けて得られる効果

オンライン英会話を1年続けても話せない、という方の中には、「元々の期待値が高すぎて、話せるようになっているのに、話せないと感じている」ケースがあります。

それでは、1年続けると、どのくらい話せるようになるのでしょうか。ここでは、初心者の方が1年、こつこつと週2日程度受講したことを前提に、得られる効果をご紹介します。

オンライン英会話を1年継続することで、簡単な文であればパッと出てくるようになります。講師との会話を通して日常会話で頻出するような話題にも慣れることができるため、身近な話題であれば、片言であったとしても問題なく会話することができるようになるでしょう。街中で困っている外国人観光客を助けられるような英語力くらいは十分身につきます。

また、英語への抵抗感がなくなり自信が出てきます。1年継続したという事実や、今まで勉強してきた時間や量から目に見える自信をつけることはもちろん、英語でコミュニケーションが取れるようになったという経験から、自分の英語力自体の自信も高まるでしょう。英語を話すスピードや使う単語や文法の正確性も、オンライン英会話をはじめたてのころに比べると格段に改善しているはずです。

英語力の向上だけでなく、外国人講師と接したことにより海外に興味を持つなど、好みや考え方が変わる場合もあります。英語を学ぶ1年間の間に新しい興味や好奇心に出会えるかもしれません。

オンライン英会話を1年継続してもネイティブのようにペラペラにはならない

オンライン英会話を1年続けたのに英語がペラペラにならないと落ち込む人や不満を感じる人もいるでしょう。1年間継続することである程度の日常会話はできるようになりますが、ネイティブのようにペラペラになる可能性は低いです。努力次第では不可能ではないですが、移住や留学のように常に英語を使って生活をするわけではないので、ネイティブ並を目指すのは難しいです。

言語は学習を始めてから急激に上達するものではありません。特に日本語と英語など、文法などの基礎部分が共通していない言語を新しく習得する場合は、より難しくなります。英語学習は長いスパンでコツコツと続けることが必要だということを覚えておきましょう。

英語を完璧に話す必要はない

英語初心者ほど、「間違えるのが恥ずかしい」「正確に話さないとダメだ」と考え、英語を完璧に話そうとします。その不安から、どんどん英語を話すのが怖くなるという負のループに陥ってしまいます。オンライン英会話は学習の場です。学習段階にあるのですから、単語や文法は間違えて当たり前です。あまり完璧主義になりすぎずに、リラックスしてレッスンを受けましょう。間違えても大丈夫です。たくさん話して経験を積み、自信を積み重ねていきましょう。

オンライン英会話を1年続けたのに英語が話せない理由と対策まとめ

本記事ではオンライン英会話を1年続けたのに英語の上達を実感できていない人のために、英語が話せない理由と話せるようになるための対策を紹介しました。オンライン英会話は英会話を通して効率的に英語の上達を目指せる英語学習サービスですが、英語はオンライン英会話のレッスンを受けるだけで話せるようになるものではありません。積極的なレッスンへの参加とレッスン外での自主学習をバランスよく行うことが大切です。

英語学習に最も大事なことは継続することです。オンライン英会話を1年続けることができた人は、継続するという最初のハードルはもうすでに超えることができている状態です。あとは、学習方法などを工夫し、伸ばしていくことで英語力を飛躍的に伸ばすことができます。

ぜひ本記事を参考に、英語が話せないと感じる理由を明確にして英語学習の効率をアップさせてみてください。