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英語の発音が、先生に伝わらなくて悩んでいます…
かっこよく発音できるようになりたいです!
英語の発音は、日本語と違う点がたくさんあります。違いを知り、英語の音声を出せるように練習していきましょう!
英語を学習していくと、発音も向上させたいと感じることはありませんか?コツを掴めば、英語を上手に発音できるようになります。この記事では、英語の発音のコツについて詳しく解説していきます。ぜひ確認してみてください。
英会話カウンセラー
Taka
大学では英語教育学を専攻。卒業後は英会話カウンセラーとして、これまでに1,000人以上の方に英会話学習のサポートを行っている。ひとりひとりの学習に寄り添い、英語を楽しく話せるようになってもらうこと、海外との新しい出会いを楽しんでもらうことを大切にしている。
英語と日本語の発音の違いとは?
英語と日本語の発音の違いは、母音と子音による違いと、筋肉の使い方による違いがあります。それぞれ確認してみましょう。
英語と日本語の母音と子音の違い
発音には大きくわけて、母音と子音というものがあります。英語の母音と子音は、日本語に比べて数が多く、日本語にはない発音が存在します。
母音の場合、日本語は5個に対し、英語は約20個あります。
- 日本語の母音
あ・い・う・え・お
- 英語の母音
短母音(Short Vowels)
/ɪ/ (イ), /e/ (エ), /æ/ (ア), /ʌ/ (ア), /ɒ/ (オ)(主にイギリス英語), /ʊ/ (ウ), /ə/ (ア)
長母音(Long Vowels)
/iː/ (イー), /uː/ (ウー), /ɑː/ (アー), /ɔː/ (オー), /ɜː/ (アー)(主にイギリス英語)
二重母音(Diphthongs)
/aɪ/ (アイ), /eɪ/ (エイ), /ɔɪ/ (オイ), /aʊ/ (アウ), /əʊ/ または /oʊ/ (オウ), /ɪə/ (イア), /eə/ (エア), /ʊə/ (ウア)
子音は、日本語が16種類に対して、英語は22種類あります
- 日本語
か行(k)、が行(g)、さ行(s)、ざ行(z)、た行(t)、だ行(d)、な行(n)、は行(h)、ば行(b)、ぱ行(p)、ま行(m)、や行(y)、ら行(r)、わ行(w)、ん(鼻音)
- 英語
/p/: パ (pa), /b/: バ (ba), /t/: タ (ta), /d/: ダ (da), /k/: カ (ka), /g/: ガ (ga), /f/: フ (fu), /v/: ヴ (vu), /θ/: サ (sa), /ð/: ザ (za), /s/: サ (sa), /z/: ザ (za), /ʃ/: シ (shi), /ʒ/: ジ (ji), /h/: ハ (ha), /m/: マ (ma), /n/: ナ (na), /ŋ/: ン (n), /l/: ラ (ra), /r/: ラ (ra), /w/: ワ (wa), /j/: ヤ (ya)
母音と子音の数の他に、英語と日本語の発音の違いとして、アクセントやリズム、音の長さなどもあげられます。また、音声ルールも異なっており、前後の単語と単語の音がくっついて発音されたり、音が消えたりする「音声変化」が起きる点も、大きな違いになります。
筋肉の使い方の違い
英語と日本語を発話する際、使われる筋肉が異なります。
日本語の場合、口の形が一定に安定し、音を発音する際、筋肉の緊張はあまりありません。口の開閉や舌の位置で音を変えます。日本語の子音を発音する場合は、舌の先を使うことが多く、歯茎や口蓋につける位置によって音を変化させます。例えば、「た」「さ」などの音では、舌先を歯茎に触れさせて発音します。 母音の発音は、舌の位置が安定しており、口の形を変えて音を区別します。
英語の発音は、舌の筋肉の柔軟性や細かな調整が求められます。発音の精度をあげるために、口の形や舌の位置の微調整が重要です。例えば、子音の「th」音のような摩擦音では、舌の先を歯の間に挟むようにして発音します。「r」は、舌を口内につけず、喉の奥に向けて巻くようにします。 母音の場合も、舌の位置を音ごとに変え、口や唇の形を調整することで発音します。
英語と日本語では使われる筋肉が異なるため、英語に必要な筋肉をつけるトレーニングをしていきましょう。詳しい方法については、「練習のコツ」でご紹介します。
次からは、違いを踏まえた「発音のコツ」をご紹介していきます。
日本人が苦手な英語の子音発音のコツ
まずは、日本人が苦手な子音の発音を紹介します。
LとRの発音のコツ
舌の位置によってLとRの発音の違いが起こります。
Lの場合は、舌を前歯の裏に軽く付けて発音します。Rの発音よりも日本語のラ行に近い音です。
Rを発音する際は、舌を口内につけず、喉の奥に向けて巻くようにして発音しましょう。日本語には存在しない発音ですが、ラ行に小さいウを付けて「ゥラゥリゥルゥレゥロ」と発話することがコツです。喉で唸るような感覚を持つと上手に発音できています。
BとVの発音のコツ
BとVの発音をするために、唇と歯の位置を使い分けましょう。
Bの発音は、日本語のバ行のような音です。唇同士を弾くように発音しましょう。Vを発音する際は、下唇に前歯を軽く置いて発音します。この状態で息を吐くと空気が震えるような感覚で「ヴ」と発音ができます。
THの発音のコツ
THを発音する際は、舌先を前歯に挟み息を吐くように発音しましょう。日本語には無い発音のため、意図的に舌を軽く噛み慣れるまで意識をして発音するのがおすすめですしていきましょう。
英語の発音をよくする音声変化のコツ
音声変化とは、発話をする際に、スペル通りに発音しないことです。音を繋げたり、消失させたりして、発音しやすいように省エネモードで発話をします。
音声変化には、単語同士を繋げて発音すること(連結)、破裂音を消失させること(消失)、フラップのTを再現すること(フラップのT)、機能語を弱く発音すること(弱形)があります。
英語の発音を良くするために、音声変化を知ることは重要です。それぞれの詳細を確認していきましょう。
単語同士を連結して発音するパターン4つ
2つ以上の単語同士を繋げてさせて発音することを、「連結」と呼びます。連結が起きるパターンを4つ紹介します。
1.「子音」+「母音」
1つ目の単語が子音で終わり、2つ目の単語が母音で始まるパターン
【例】
- turn off 「ターンオフ」→「ターノフ」
- give it「ギブイット」→「ギヴィット」
- take it「テイクイット」→「テイキット」
2. 「母音」+「母音」のパターン
1つ目の単語が母音で終わり、2つ目の単語も母音で始まるパターン
【例】
- go away「ゴーアウェイ」→「ゴ(アウェイ)」
- do it「ドゥーイット」→「ドゥィット」
- to ask 「トゥーアスク」→「トゥァスク」
3.「子音」+「子音」のパターン
1つ目の単語が子音で終わり、2つ目の単語も子音で始まるパターン
【例】
- black cat「ブラックキャット」→「ブラックャット」
- big game「ビッグゲーム」→「ビッグェーム」
- fast train「ファストトレイン」→「ファストレイン」
4.同化のパターン
上記の3つの連結の種類の他に「同化」という連結も存在します。同化は、「t」、「d」、「s」「z」の後に、「y」が来る場合に起こります。
【例】
- what you「ワットユー」→「ワッチュー」
- did you「ディッドユー」→「ディッ(ジュ)」
- miss you「ミスユー」→「ミッ(シュー)」
- was you「ワズユー」→「ワ(ズュー)」
破裂音を消失させる
破裂音を消失させることを、音の「消失」と呼びます。破裂音とは、「p」、「b」、「k」、「g」、「t」、「d」です。
【例】
- help「ヘルプ」→「ヘル」
- look「ルック」→「ルッ」
- bag「バッグ」→「バッ」
「b」で終わる単語は、音声変化に関係なくbを発音しません。
【例】
- comb ×「コームブ」→◯「コウム」
- thumb ×「サムブ」→◯「サム」
- dumb ×「ダムブ」→◯「ダム」
- climb ×「クライムブ」→◯「クライム」
フラップのTを再現する
フラップのTとは、Tをラ行やダ行のように発音することです。Tが母音に挟まれた時に発生します。
【例】
- butter「バター」→「バダー」
- water「ウォーター」→「ワーダー」
- city「シティー」→「シディー」
フラップのTは、主にアメリカ英語で起きることが多いです。イギリス英語では、フラップは発生せず、Tの音のまま発音される場合が多く見られます。
機能語を弱く発音する
機能語を弱く発音することを「弱形」と呼びます。機能語とは、単語自体あまり重要な意味がなく、単語や文同士を繋げる役割がある単語です。機能語には、人称代名詞・前置詞・冠詞・助動詞・接続詞・関係代名詞・be動詞が含まれます。
英語の発音をよくする練習のコツ
英語の発音をよくするための練習方法は、ネイティブの英語を聴いて真似すること、発音矯正アプリを利用すること、英語で使う口の筋肉を鍛えることです。
ネイティブの英語を聴いて真似する
英語の発音をよくするために、ネイティブの英語の発話を聴き真似していきましょう。
ネイティブの音源を聴きながら、音読することがおすすめです。ほとんど同じように発音ができるまで、音読を繰り返していきましょう。正しい発音で音読ができたと感じたら、自分の音読を録音し、ネイティブの音源と聴き比べてみてください。自分でうまく音読ができていると感じていても、客観的に聴くと改善点が見えてくるかもしれません。カタカナ英語ではないか、子音や母音が強すぎないか、抑揚があるか、流暢はあるかという観点で聞いてみてください。
発音矯正アプリを利用する
英語のよくするために、発音矯正アプリを利用することも良いでしょう。おすすめの発音矯正アプリは以下のとおりです。
アプリ名 | 特徴 |
レシピー | AIの発音チェックや会話の学習ができる自分の苦手な発音の解説動画を見れる |
ELSA Speak | AIによる発音・スピーチ・英会話分析ができる |
スピークバディ | ①ネイティブの口の動きの動画を観て発音練習ができる ②会話練習中に、AIによって英語の精度を判定される |
アプリで発音改善が難しい場合は、オンライン英会話スクールや発音矯正の学校に通うこともおすすめです。
英語で使う口の筋肉を鍛える
英語で使う口の筋肉を鍛えることも、上手に英語を発音するために必要です。日本語と英語を発話する際に使う筋肉は異なります。日本人は英語で使う筋肉が未発達の場合が多いため、日々意識的に鍛えていきましょう。
1.口を横に開いて、「イー」と思い切り発話し、元に戻すを繰り返す
seeやfeelの単語を発音する際に必要な筋肉を鍛えられます。
2.思い切り唇を前に突き出し、元に戻すを繰り返す
coolやpoolのような発音に使う筋肉に役立ちます
3.「ンマッ」と唇同士を閉じて弾くように開くを繰り返す
mapやpen、bedのように破裂音から始まる単語の発話に必要な筋肉を鍛えられます。リップを塗って馴染ませるような動きのイメージでやってみましょう。
上記のトレーニングは、鏡で自分の口の動きを見ながら実施してみると、正しい動きをしているか確認できるのでおすすめです。
まとめ
この記事では、英語の発音のコツについて紹介しました。英語の発音をよくするため、英語の音声変化を理解し、再現できるようになりましょう。音声変化は以下の4つです。
- 単語同士を繋げて発音すること(連結)
- 破裂音を消失させること(消失)
- フラップのTを再現すること(フラップのT)
- 機能語を弱く発音すること(弱形)
また、日本人が苦手な発音や発音をよくする練習方法についてもお伝えしました。発音はすぐに改善することは難しいですが、毎日トレーニングをしていくと必ず上達します。
上手な発音を手に入れて自信を持って英語を話せるようになりましょう。