「英会話教室は意味ない」と言われる6つの理由を徹底解明!意味あるものにするためには?

・英会話教室に通っているけど上達が感じられません…

・英会話教室は通っても意味ないと聞くけどなぜ?

・英会話教室に通うべきか迷っています

英会話教室に通っているけど上達の実感がない、通っても意味ないとよく聞くけど実際はどうなの?このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、英会話教室に通う意味があるかないかは、あなたの取り組みにも大きく左右されます。「英会話教室に通えば英会話は上達する」という考えでいては、英会話は上達しません。

では、なぜ「英会話教室は意味がない」と言われてしまうのでしょうか?そして、「意味あるもの」にするために押さえるポイントはなんでしょうか。

この記事では次の3つのポイントを解説します。

  • 英会話教室は通う意味がないと言われる理由
  • 英会話教室を意味あるものにするためのポイント
  • 英会話教室に通う意味とは?通うことで得られる効果
この記事の監修者

英会話カウンセラー

Taka

大学では英語教育学を専攻。卒業後は英会話カウンセラーとして、これまでに1,000人以上の方に英会話学習のサポートを行っている。ひとりひとりの学習に寄り添い、英語を楽しく話せるようになってもらうこと、海外との新しい出会いを楽しんでもらうことを大切にしている。

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「英会話教室は意味がない」と言われる6つの理由

ここでは「英会話教室は意味がない」と言われてしまう6つの理由を詳しく解説します。あなたにあてはまっていませんか?一つずつ見ていきましょう。

①英会話教室に通う目的がはっきりしていない

何を学習したいのか、目的がはっきりしないまま、なんとなく英会話教室に通っていませんか?「何のために通うのか」目的がはっきりしていないと、目的を達成させるための目標も定まりません。目標がないままでは、「これを達成できた」という上達の実感も感じられないでしょう。目指すべき目標がないまま通っていても英語の上達は難しく、「ただ通っているだけ」になってしまいます。 

②自分のレベルに合っていない

通っている英会話教室のクラスは、あなたのレベルに合っていますか?例えば、英語初心者の場合、会話を流ちょうにするための表現力向上のクラスでは難しい場合もあります。基礎力がない状態で会話表現中心のクラスを受講しても、講師の言っていることが聞き取れなかったり、自分から質問することが難しかったり、また、わからない部分を英語で説明されても理解できなかったりする可能性があります。いまのあなたの英語力・目的・目標に合わせて、いま行うべき内容・レベルのクラスを受講しなければ、効果は薄まってしまいます。

また、クラスがグループレッスンの場合、全員が同じレベルとは限りません。通常はある程度のレベル分けがされますが、その中でも生徒のレベルには差がある場合もあります。話せる生徒ばかりが話し、あまり話せない生徒はほとんど発言しないでレッスンが終わってしまう、と言うのはよく聞かれる話です。反対に、レベルが高い生徒にとっては、他の生徒にレベルを合わせられると学べることが少なく、わざわざ英会話教室に通う意味がなくなってしまいます。 

③英会話教室以外での学習時間が少ない

英会話教室に行かない日も、自分で英語の学習時間を確保していますか?例えば60分のレッスンを週に1回受けたとして、残りの6日間はまったく英語学習をしなければ、1週間の英語学習時間は60分のみです。6日間も英語に触れていなければ、せっかく学習したことも忘れてしまいます。次の週には振り出しに戻ってしまっているのと同じで、これでは上達は見込めません。中には、最低限の予習・復習さえしていない、という人もいるようです。

英会話教室以外での学習時間が少ないと、習った知識が定着しないだけでなく新しいインプットもありません。せっかく英会話教室に行っても、いつも同じ単語、同じ言い回しを使ってしまうことになります。 

④レッスン中に受け身になっている

レッスン中は講師とあなた、どちらが多く話していますか?講師ばかりが話していて、なんとなく講師の話を聞いて相づちを打って終わってしまった。そんなレッスンになっていませんか?講師の話を聞いているだけだとリスニングのクラスになってしまい、会話力を伸ばすことはできません。

上手く話せない、間違いが恥ずかしいから、と自分から話さないでいると、どうしても受け身のレッスンになってしまいます。特にグループレッスンの場合、積極的に話す生徒ばかりが話すことになり、自分はほとんど話さなかった・・・なんてことにもなるでしょう。英会話教室のレッスンで何も話さないのでは、通う意味がないと言われても仕方ありません。

⑤英会話教室に通うことで「勉強した気」になっている

英会話教室に行ったことで満足し、「勉強した気」になっていませんか?私たち日本人は学校での受け身の授業に慣れているため、学校に行った=勉強した、という気になってしまいがちです。確かに、レッスンを受けたあとは「勉強した!」という達成感があります。もちろん、その達成感自体は悪いことではありません。しかし、達成感だけで終わらせてしまうと、レッスン以外の時間は何もしない・・・なんてことにもなりかねないので注意が必要です。 何のために、何を学んだか。今日身につけたことは何か。毎回の学びを有意義なものにしていきましょう。

⑥レッスンの質、講師の質が良くない

英会話教室はそれなりの料金を取りますので、その多くはしっかりとした学校です。しかし、中にはレッスンや講師の質が適切とは言えない英会話教室も存在します。特に低料金をうたっている英会話教室の場合、カリキュラムが適当だったり、カリキュラム自体存在しない学校もあるようです。日本人に合った適切なカリキュラムと、生徒一人一人の進捗を把握した段階的なレッスンであるべきです。

また、適切な研修を受けていない講師もいます。「英語が話せる外国人」というだけで、アルバイトの講師がレッスンを行っている英会話教室も存在します。レッスンや講師の質が良くないと、英会話の上達はのぞめません。 

英会話教室を「意味あるもの」にするためのポイント

では、英会話教室を「意味あるもの」にするには、どんな点に気をつけたら良いでしょうか。ここでは、英会話教室を「意味あるもの」にするために押さえるべきポイントを紹介します。

①レッスンを受ける目的を明確にする

なんのために英会話教室に通うのか?目的を明確にしましょう。日常会話を学びたいのか、それともビジネスで必要なのか。目的によって受けるコースやカリキュラムが違ってきます。また、グループレッスンにするのか、マンツーマンレッスンにするのかも、目的に合わせて選ぶポイントの一つです。

レッスンを受ける目的を明確にしたら、短期目標、中長期目標を立てましょう。例えば、次のような具体的な目標です。

  • 短期目標:中学英語の単語を覚える、文法を復習する
  • 中長期目標:海外旅行で困らない日常会話を身につける

英会話教室で効果をあげるためには目的を明確にし、目的にあった目標設定を忘れないようにしましょう。目標ごとに進捗を確認し、効果を実感できるとモチベーションアップにも繋がります。  

②自分のレベルに合ったレッスンを受ける

英会話教室にはさまざまなクラス、カリキュラムがあります。必ずレベルチェックをしてもらい、自分のレベルに合ったクラスを選びましょう。クラスを選ぶ際には、受け持つ講師がそのクラスのレベルに合っているかも重要です。必ずしもネイティブスピーカーの講師が良いとは限らないので、以下を参考にしてください。

  • 英語初心者:英語の基礎を学ぶクラスがおすすめです。例えば、初めて英会話を学ぶ方向けに、基礎の単語や文法、発音を学べるレッスンが適しています。逆に、会話表現を増やしていくのは基礎ができてからになるので、受講してもついていけなくなることに注意しましょう。なお、講師が日本人講師の場合は、わからないところを日本語で説明してもらえます。文法や発音など、基礎をしっかり固めるにはマンツーマンレッスンのほうが効果的です。
  • 英語中級者:講師とどんどん話せるクラスがおすすめです。グループレッスンであれば、ディスカッションやディベートなど、自分の意見を論理的に話す練習ができるクラスも非常に有効です。
  • 英語上級者:講師から細かな表現や、専門的な知識に対応できる英語力を学べるクラスが適しています。 

③レッスン中は積極的に話す

レッスンは実際にアウトプットをする場です。単語や文法を調べる場ではありません。事前に予習をして、わからない単語や文法は調べておき、レッスンでは「話す」ことに集中しましょう。たくさん話してたくさん間違えてください。間違いを正してもらうことで英会話は上達していきます。円滑なコミュニケーションをはかるために、フリートーク用のネタをいくつか用意しておくこともおすすめです。

また、レッスン中に覚えた単語や言い回しは、その場ですぐに使ってみてください。実際に「使う」ことで、記憶に定着し、使った言い回しが通じれば自信にもつながります。「レッスン中の主役は自分!」くらいの意気込みで、積極的に話しましょう。 

④レッスン以外の学習時間を確保する

英会話教室は通常40〜50分の限られた時間ですので、レッスンだけで終わらせてしまわないよう、注意が必要です。一般的に、英語の習得に必要な学習時間は約3,000時間と言われています。学校教育で2,000時間程度は学習済みと言われているので、残りはあと1,000時間必要です。では、実際どのくらいの時間かというと、レッスンは1回50〜60分。週1回受けると1年で52時間。英会話教室のレッスンだけだと1,000÷52=約19年も必要になる計算です。週2回受けても約10年ですので、レッスンだけでは圧倒的に学習時間が足りないのです。

英会話教室以外での学習時間を確保するには、次のような方法があります。

  • 予習・復習を必ずする
  • 通勤・通学時間を利用して英語を聞く
  • 英会話教室ではできないリーディング、ライティングの自主学習をする

現在は英語アプリのほか、YouTubeでも無料の英語学習サイトが揃っていますので、これを使わない手はありません。英語の習得は、短時間でも、毎日英語に触れることが大切です。週1日まとめて7時間学習するより、1日1時間でも毎日学習する方が効果があがることがわかっています。 

⑤カウンセリングサービスを利用する

英語学習に悩んだときは、英会話教室のカウンセラーに相談してみましょう。英会話教室にはスタッフが常駐しています。いつでも相談できる、これは英会話教室の最大のメリットと言えるのではないでしょうか。

自分の今のレベルがどのくらいかわからない。目的はあるけれど、短期目標、中長期目標の具体的な組み立て方がわからない。自主学習に何をしたら良いか。など、悩んだらなんでも相談してみましょう。専門的な目線から客観的なアドバイスを受けることは、あなたの英語学習の助けになるはずです。また、カウンセラーは自身も英語学習者であることが多いので、あなたの悩みや不安を理解し、的確なアドバイスをくれるでしょう。 

英会話教室に通う意味とは?通うことで得られる効果

ここまで解説してきたように、レッスン以外の時間で自主学習をし、レッスンを「話す場」として最大限活用すれば、英会話教室に通うことは大きな意味があります。ここでは、英会話教室に通うことで得られる効果を紹介します。

①英語学習を習慣化できる 

英会話教室のクラスは、「通う」という行動であるため、生活の中に組みやすい性質があります。なかば強制的に「決まった時間・曜日に通わなければならない」ため、英語学習を習慣化しやすくなります。また、顔見知りの先生やスタッフがいることで、「先生が準備してくれているのだからサボれない」「先生との約束を守りたい」という人間関係が形成されます。このように、多角的な要因で学習を習慣化することができます。

英語学習だけに限らず、どんな学習でも自分一人で継続するには相当の努力が必要です。英語学習を強制的にスケジュール化することで、グッと継続しやすくなり、途中で挫折するリスクは少なくなるでしょう。

②カリキュラムがしっかりしているので効率的に学べる

ほとんどの英会話教室には、日本人が効率的に英語力を高めていくためのカリキュラムが整っています。そのため、カリキュラムに沿って学習していけば自然と英語力があがるようになっているのです(もちろん、予習復習などの自助努力も必要です)。自分一人で学習していると、やり方がわからなかったり、効率的でない学習法に時間を取られたりすることもあります。英会話教室に通うことにより、一人で学習するよりも効率的に短い時間で英語の習得が期待できます。 

③一緒に学習する仲間ができる 

英会話教室に通うことで、同じ目的を持って一緒に学習する仲間ができます。よきライバルとして切磋琢磨しあったり、英語学習の悩みを相談したり。仲間がいるとモチベーションアップに繋がり、英語学習が楽しく続けられるでしょう。例え会話をしなかったとしても、隣のブースで学んでいる姿を見るだけで、モチベーションが鼓舞されて「自分もがんばろう」と思えるものです。

④サポートを受けられる

英会話教室では効率的な学習のためのカリキュラムのほか、スタッフがいるのでいろいろ相談ができます。手厚いサポートを受けられることも、英会話教室の大きなメリットの一つです。学習の相談をしたり、おすすめの教材を聞いたり、目標設定のためのカウンセリングを受けたりすることで、迷子にならずに英語学習を続けることができます。支えてくれる存在がいることは、モチベーションの低下を防いだり、学習の挫折を防ぐ意味で大きな助けになります。

英会話教室は意味ないと言われる理由まとめ

この記事では、「英会話教室は意味ない」と言われる理由を解説しました。

  1. 英会話教室に通う目的がはっきりしていない
  2. 自分のレベルに合っていない
  3. 英会話教室以外での学習時間が少ない
  4. レッスン中に受け身になっている
  5. 英会話教室に通うことで「勉強した気」になっている
  6. レッスンの質、講師の質が良くない

繰り返しになりますが、英会話教室に意味があるかないかは、あなたの取り組みにも大きく左右されます。意識を変えて英会話教室を活用すれば、英会話教室は大いに「意味あるもの」になります。

「意味あるもの」にするためのポイントも忘れずに押さえましょう。

  1. レッスンを受ける目的を明確にする
  2. 自分のレベルに合ったレッスンを受ける
  3. レッスン中は積極的に話す
  4. レッスン以外の学習時間を確保する
  5. カウンセリングサービスを利用する

ぜひ今回のポイントを押さえて、英会話教室を楽しく有意義に活用してください!