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・TOEICリスニングで良いスコアが取れない…
・効果的な勉強法がわからなくて…
・すぐにスコアアップできるコツがあれば知りたい!
TOEICリスニングパートでスコアが伸びず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。TOEICリスニングパートは、リーディングパートよりも比較的点数が取りやすいと言われています。問題の形式をしっかり理解し、効果的な対策を取ればハイスコアも夢ではありません。
この記事では、 TOEIC リスニングスコアを1年で320点→445点に上げた筆者が、効果的な勉強法5選を詳しく解説します。また、スコアアップには効果的な勉強法に加え、「コツ」があります。実際に役に立ったスコアアップのコツをパートごとに紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
元英会話学校スタッフ・WEBライター
kaoru
大学では英文学を専攻。卒業後は英会話学校のスタッフとしてカウンセリング業務、大手旅行会社の海外部門勤務、塾講師、公文の先生等、子供教育関係勤務を経験。小学校英語準認定指導者資格を保有。現在はwebライターとして英語学習関連の記事を中心に活動中。自身の英語学習経験から、読者の悩みに寄りそった情報を伝えることを大切にしている。
TOEICリスニング問題形式
まずはTOEICリスニングの問題形式をしっかりと把握しましょう。リスニングパートは以下の4つに分かれています。
Part1 写真描写問題
1枚の写真に対して4つの短い説明文が流れます。4つのうち、写真の描写としてもっとも適切な説明文を選ぶ問題です。1問約25秒で全6問あります。
選択肢の英文が短いので、問題の傾向や頻出語彙をしっかり学習すれば、点数が取りやすいパートです。
Part2 応答問題
1つの質問または発言に対して3つの応答が流れます。3つのうち、質問に対してもっとも適切な応答を選ぶ問題です。全25問あり、このPart2のみ選択肢が3つとなっています。
Part2も英文が短いので、集中して聞き取れれば比較的点数が取りやすいと言えます。ただし、後半にはいわゆる「引っかけ問題」と言われる難問も含まれています。
Part3 会話問題
2人または3人での会話が流れ、問題用紙に書いてある設問に答える問題です。選択肢は4つあります。全39問あり、リスニング問題の中で一番ボリュームのあるパートです。
会話の内容を理解しながら「答えとなるポイント」を聞き取ることが必要なので、リスニング力が必要です。問題数が多いため、集中力が必要となるパートでもあります。
Part4 説明文問題
電話のメッセージや広告、スピーチなどの説明文が流れ、問題用紙に書いてある設問に答える問題です。全30問あり、こちらも集中力が必要なパートです。
図や表が出てくるため、数字などの細かい部分まで聞き取る必要があります。リスニングパートの中では一番難易度が高く、高いリスニング力が求められます。
TOEICリスニング対策の効果的な勉強法5選
各パートの問題形式を把握したら、さっそく対策に取りかかりましょう。ここでは、効果的な勉強方法について解説します。
①本番と同じ条件でTOEIC公式問題集を解く
まずはIIBC(一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が出している「公式TOEIC Listeninng&Reading問題集」を解いてみましょう。公式問題集は実際のテストと同じ形式で2回分の模擬問題を掲載しています。CD音源が付いていますのでCDを聞いてもいいですし、パソコンやスマートフォンに音声をダウンロードすることもできます。
問題を解くときに大事なのは、「本番と同じ条件で解く」ことです。実際のリスニングテストは約45分間で、CD音源は同じ音声スピード、同じ間隔で流れます。実際のテストだと思って、途中で中断したりせず、全体を通して解いてみてください。本番と同じ条件で解くことによって、各パートごとのテンポや、自分の力の配分の仕方などを身につけることができます。解答する際には「聞き取れたけど正解がわからなかった」のか、「聞き取れなかったので適当にマークした」のかがあとでわかるように印をつけておくと良いでしょう。
解き終えたら採点し、間違えた箇所を確認していきます。「聞き取れたけど正解がわからなかった」問題なら何がわからなかったのか、単語なのか文法なのか。「聞き取れなかった」問題なら、どこが聞き取れなかったのか。自分が何ができなかったのかを知ることで、弱点に合わせた効率的な学習ができるようになります。
単語も文法もほとんどわからなかった、という場合は、TOEIC対策の前に中学英語の基礎をやり直すことをおすすめします。TOEICは、日常生活やビジネスにおける英語でのコミュニケーション能力を測るテストですので、中学英語の基礎ができていないと、受験そのものが難しいかもしれません。
②聞き取れない箇所を徹底分析する
聞き取れなかった箇所は、英文を見てどこが聞き取れなかったのかを細かく確認しましょう。「聞き取れなかったけど読めばわかる」という場合は、英語独特の音の変化が理解できていない場合がほとんどです。
英語には独特のリズムや、リダクション、リエゾンと呼ばれる音の変化があります。リダクションとは、スペルにはあるけれど発音されない音があることで、例えば「good」は「グッド」ではなく「グッ」となることを指します。リエゾンとは前後の音が繋がることを指します。「Let it be」が「レット イット ビー」ではなく「レリビー」と聞こえるなど、リエゾンがあることによって英語の音は単語単体の音と違う発音になります。
英語のリスニング力は、聞き取れない英語をただ聞いていても向上しません。聞き取れない原因を徹底分析し、英語独特の音の変化を理解することが大切です。英語独特の音の変化が聞き取れるようになると、リスニング力は大きく向上しますので、 TOEICリスニングのスコアもアップします。
③口に出して発音する
英語独特の音の変化が理解できたら、実際に口に出して発音練習をしてみましょう。英語は「自分が発音できない言葉は聞き取れない」と言われています。自分で発音できるようになるとリスニング力は飛躍的に向上します。
発音練習には、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」が効果的です。以下に、やり方を解説します。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、聞こえてくる音声を同時に真似して発音する学習法です。同じスピード、同じリズムで同時に発音することにより、英語独特のリズムやイントネーションが身につきます。オーバーラッピングは「発音することで聞き取れるようになる」ことが目的ですので、多少意味がわからない箇所があっても構いません。英文は見ながらでいいので、音源の音声と同じリズム、同じイントネーションで発音しましょう。
TOEIC対策用の音源でオーバーラッピングするのがもっとも効果的ですが、難しいと感じたら、最初は簡単な英文から始めても構いません。徐々にスピードや難易度をあげて、TOEIC対策用の音源がオーバーラッピングできるまで繰り返し練習してください。オーバーラッピングができるようになると、聞き取れない箇所はほとんどなくなっているはずです。
シャドーイング
シャドーイングとは、聞こえてきた英語をすぐ後について真似する学習法です。英文を見ずに「聞く」と「話す」を同時に行うので、英語を英語のまま理解する「英語脳」が養われ、英文の内容がつかめるようになります。ある程度の語彙力やリスニング力が必要ですので、オーバーラッピングよりも難易度はあがります。
オーバーラッピングでTOEIC対策用の音源が完全に聞き取れるようになったら、同じ音源をシャドーイングするのが効果的です。がんばって英文は見ないで真似ていきましょう。難しい場合は、音源のスピードをゆっくりにしても構いません。つまずいた箇所は再度英文を確認し、その音と英文の意味をしっかりと結びつけてください。シャドーイングが完璧にできるようになると、英文の内容を英語のまま理解することができます。
④TOEIC公式問題集を繰り返し学習する
TOEIC公式問題集は実際のテストと同じ形式で作成されており、サンプル問題と模擬テスト2回分が掲載されています。実際のTOEICテストを制作しているETS(Educational Testing Service)という組織が作っているので、本番のテストと同じクオリティが期待できます。TOEICの頻出単語、フレーズ、傾向などを学ぶのに最適な問題集と言えるでしょう。
TOEICに限らずですが、英語学習は色々な問題集に次々と手を出すより、同じ問題集を繰り返し何度も学習するほうが効果的と言われています。個人的には筆者もこの意見に賛成で、何度も同じ問題集を繰り返し学習して成果をあげました。
何度も解くと答えを覚えてしまうので意味がない?と思うかもしれませんが、知識の定着には思っているより時間がかかります。一度解いた問題集でも、1週間後に解いてみるとかなりの部分を忘れているでしょう。同じ箇所を間違えてしまうのもよくあることです。一度解いて理解したつもりでも、知識が定着していないのでまた間違えるのです。間違える箇所が無くなるまで、何回も繰り返すことで本当の知識として定着します。定着した知識は応用が効きますので、他の教材にも対応できるようになります。
⑤自然なスピードの音源をたくさん繰り返し聞く
TOEIC公式問題集の内容が完全に理解できるようになったら、自然なスピードの音源を繰り返し聞いていきましょう。このとき使用する音源は、英文が表示されているものがおすすめです。内容をしっかりと理解し、完全に聞き取れるまで何度も繰り返し学習してください。
また、TOEICテストにはアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語などさまざま国の英語が使われます。私たち日本人は学校英語でアメリカ英語に慣れているため、その他の国の英語が聞き取りづらいかもしれません。対策としておすすめは、CNNなどのニュース音源です。ニュースキャスターはさまざまな英語を母国語としているので、いろいろな英語に触れることができます。また、ニュース音源は正しい英語が比較的はっきりと発音されており、ニュースを多く題材としているTOEICの対策にはとても効果的だと言えるでしょう。
反対に、海外ドラマや洋画はあまりおすすめできません。ドラマや映画は日常会話なので、スラングが多かったり文法的に正しくないことも多いので、注意が必要です。
最近ではTOEIC対策用のYouTubeなど、無料で使える音源もたくさん出ています。適切な音源を繰り返し聞くことで、どんな問題にも対応できる応用力が養われます。 また、TOEICなどの資格試験対策コースを設けているオンライン英会話もありますので、インタラクティブな学習を希望する場合はそういったサービスを活用するのもおすすめです。
TOEICリスニングスコアアップのコツ
TOEICリスニングは、効果的な学習法でしっかり基礎固めをすることが大切です。そして効果的な学習法に加え、「スコアアップを狙うコツ」があります。上記公式のサンプル問題も参考にしながら、1つずつ確認していきましょう。
押さえておきたいスコアアップのコツをパートごとに紹介します!
Part1 写真描写問題
Part1で使われる写真の種類は、大きく「人物1人」「人物2人以上」「風景」の3つに分けられます。写真の種類ごとに、以下のポイントに注目して聞き取ると効果的です。
①人物1人の場合は動作に注目する
人物が1人の場合、多くはその人物の動作について問われます。椅子に座っている、カバンに手を入れている、掃除をしている、など進行形(be動詞+〜ing)が多いのも特徴です。何をしているか、動詞に注目して聞いてください。
②人物2人以上の場合は位置、動作に注目する
人物が2人以上の場合は、位置関係や動作に関する質問が多いです。向かい合っている、男性が女性に話しかけている、並んで歩いているなど、人物同士の位置や動作に注目してください。
③風景の場合は状態に注目する
人物がいない風景写真の場合は、写っている物の状態に注目しましょう。ハシゴが壁に掛けられている、カップがテーブルの上に置かれているなど、「〜された状態」(have been +過去分詞)で表現されることが多いです。
そのほか、以下も押さえておくとスコアアップしやすくなります。
- 主語を聞き取る
- 写真の中には無い単語が聞こえたら、選択肢から外す
- あまりに細かい描写は問題にならない(遠くに見える木が全部で何本あるか、など)
Part2 応答問題
Part2の応答問題では、問題文の最初の疑問詞を集中して聞き取ってください。 疑問詞が聞き取れれば、答えの選択肢がグッと絞られます。
- 「Who〜?」なら答えは人
- 「When〜?」なら答えは月日、時間
ただし、疑問詞に対し、直接の答えにはなっていないが文脈から正解、という「引っかけ問題」もあるので注意が必要です。
(例題)How do I order more apples?
「どのように追加のりんごを注文すれば良いですか?」
(A) Yes,the apples were in order.
(B) The candy is in a paper bag.
(C) There’s some in the cabinet.
正解は(C)「戸棚にいくらかあります」です。つまり、注文しなくてもいいという返答になっています。直接の答えがないときは、明らかに違っている選択肢を消去する「消去法」も有効です。
Part3 会話問題
Part3の会話問題では、問題文と選択肢を先読みするようにしましょう。テストが始まる前に、約30秒間テスト説明のナレーションが流れます。この30秒の間に、問題文と選択肢を先読みしましょう。先読みすることで「何について話されるか」聞き取るべきポイントがある程度推測できます。
問題文でよく聞かれるのは、次の3つです。
- 「この会話はどこでされているか」会社、レストランなどの場所
- 「何が問題か、何に困っているか」起きている状況
- 「次に何をするか、おそらくどこへ行くか」次にするであろう行動
問題文と選択肢を全て先読みできなくても、上の3つを頭に入れながら会話を聞けば、おおよその内容は把握できます。焦らず落ち着いて聞くことに集中しましょう。
Part4 説明文問題
Part4の説明文問題も、テストが始まる前に約30秒間テスト説明のナレーションが流れますので、問題文と選択肢は先読みしておいてください。
また、各説明文の最初には「説明文の題材は何についてか」のナレーションが流れます。広告なのか、ツアー案内なのか、ニュース報道なのか。この「説明文の題材は何か」はぜひ聞き取ってください。題材がわかると、回答の予測も立てやすくなります。
TOEICリスニング効果的な勉強法まとめ
この記事では、TOEICリスニング対策の効果的な勉強法5選を解説しました。
- 本番と同じ条件でTOEIC公式問題集を解く
- 聞き取れない箇所を徹底分析する
- 口に出して発音する
- TOEIC公式問題集を繰り返し学習する
- 自然なスピードの音源をたくさん繰り返し聞く
リスニング力アップには長い時間と努力が必要ですが、効果的な学習法を行うことで回り道をせず効率的にリスニング力アップが期待できます。
また、スコアアップのコツもパート別に紹介しました。ただし、コツはあくまでコツです。効果的な勉強法で本来のリスニング力をあげることが大切ですので、コツだけに頼らないよう、注意が必要です。
ぜひ本記事を参考に、TOEICリスニングのスコアアップを目指してください!