TOEICは時間配分が大事!パート別の攻略法と失敗しないコツを解説

・時間が足りなくて最後まで解けない…

・どうしたらリーディングが最後まで終わる?

・最適な時間配分と攻略法を知りたい!

就職や仕事のためにTOEICを受ける方は多いと思います。しかし、「時間が足りなくて最後まで解けない」「どうしたら最後まで終わるの?」と悩んでいる受検者の方は多いのではないでしょうか。

TOEIC試験でスコアアップを目指すためには、時間配分が非常に大事ですTOEICはビジネス英語が中心ですので、英語力だけでなく、実践スピードが求められるのです。120分という試験時間の中で、200問を解かなければなりません。

では、どうしたら時間内に最後まで終わらせられるでしょうか?この記事では、TOEICの最適な時間配分を紹介します。

kaoru
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時間内に終わらせるためのパート別の攻略法と、時間配分に失敗しないためのコツも解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

※この記事での「TOEIC」は聞く・読むを評価する「TOEIC® Listening & Reading Test」を指します。

この記事の著者

元英会話学校スタッフ・WEBライター

kaoru

大学では英文学を専攻。卒業後は英会話学校のスタッフとしてカウンセリング業務、大手旅行会社の海外部門勤務、塾講師、公文の先生等、子供教育関係勤務を経験。小学校英語準認定指導者資格を保有。現在はwebライターとして英語学習関連の記事を中心に活動中。自身の英語学習経験から、読者の悩みに寄りそった情報を伝えることを大切にしている。

TOEICの試験構成

TOEICの試験はリスニング約45分、リーディング75分の合計約120分で行われます。途中休憩はなく、約2時間通しでの試験となります。

TOEICで時間配分が重要なワケ

TOEICは「時間配分が命」とも言われています。その理由は、とにかく問題数が多いため、相当のスピードが求められるからです。120分という時間の中で、リスニング・リーディング合わせて200問を解かなければなりません。

とくにリーディングパートは75分間で100問を解かなければならず、単純計算で1問にかけられる時間は45秒(4,500秒(75分)÷100=45秒)となります。このようにスピードが求められるので、時間配分が非常に重要なのです。

TOEIC試験にスピードが求められるのは、TOEICが英語によるコミュニケーション能力をはかる試験だからです。学校英語とは違い、日常生活や職場など、実際の場で使える英語力が求められます。実際の会話ではゆっくり考えている時間はなく、英語を英語のまま理解して対応していくスピードが必要になりますので、TOEIC試験ではスピードが求められるのです。

TOEICパート別めざしたい時間配分

では、実際にどのような時間配分で解いていけばいいでしょうか。120分で200問全問を解ききるには、以下の時間配分がおすすめです。

リスニング(100問45分)  
 内容問題数目安時間
Part1写真描写問題6問3分
Part2応答問題25問9分
Part3会話問題39問17分
Part4説明文問題30問16分
    
リーディング(100問75分)  
 内容問題数目安時間
Part5短文穴埋め問題30問10分
Part6長文穴埋め問題16問10分
Part7読解問題(1つの文書に関する問題)29問30分
読解問題(複数の文書に関する問題)25問25分
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まずはざっくりとした時間配分を、頭に入れておいてください。

TOEICの時間配分パート別攻略法

この章では、時間内に解くための攻略法をパート別に解説します。

【パート別攻略法】リスニングの時間配分

リスニングは流れてくる音声にそって回答するので、大幅に遅れることは少ないと思います。大きく時間を短縮することも難しいですが、問題の先読みなどでスムーズに解答し、同じ時間内で解答の精度をあげることが可能です。

Part1

問題用紙に印刷されている写真の内容を、最も的確に描写している選択肢を選ぶ問題です。1問約25秒で全6問あります。

Part1では、問題文が流れる前に写真を見て、ある程度出される問題を想像しておくとスムーズに解答できます。人物の動作、物の状態などに注目し、問題文が流れたらすぐマークできるようにしましょう。

Part2

流れてくる質問または文に対して、3つの選択肢の中から最もふさわしい選択肢を選ぶ問題です。質問や問題文は記載されていないため、先読みすることはできません。

Part2では、質問の最初の疑問詞に集中してください。最初の疑問詞が「Who〜?」なら答えは人、「When〜?」なら答えは月日・時間となります。全部を完全に聞き取れなくても、最初の疑問詞がわかればかなりの確率で正解できます。

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深く考えていると次の質問が始まってしまうので、止まらずにマークしましょう。

Part3

2人または3人の会話を聞き、会話の内容に当てはまる選択肢を選ぶ問題です。1つの会話につき3つの問題文があり、全39問となります。

Part3では、テストが始まる前に約30秒のナレーションが入りますので、そのあいだに問題文と選択肢を先読みするようにしましょう。先読みすることで「何についての会話がされるのか」が想像できます。問題文は会話の順番にそって出されていますので、会話を聞きながら同時に解答していくようにしましょう。同時に解答することで時間が短縮でき、次の問題の先読みに時間が回せます。

Part4

電話のメッセージやスピーチなどの説明文を聞き、適切な選択肢を選ぶ問題です。1つの説明文につき3つの問題文があり、全30問となります。

Part4はPart3と同じく、ナレーションのあいだに先読みをしておきましょう。Part4では図や表が出てきますので、細かい数字などにも注意しながら集中して聞き取ることが必要です。

*効果的な勉強法、スコアアップのコツはぜひこちらをご覧ください。 

【パート別攻略法】リーディングの時間配分

流れてくる音声にそって解答するリスニングとは違い、リーディングは100問75分間を自分でマネジメントしなければいけません。パート別にしっかりと時間を割り振り、「1問何秒」まで意識したタイムマネジメントが必須となります。

Part5

短い英文を読んで、空欄に当てはまる選択肢を選ぶ空欄穴埋め問題です。

全30問あり、語彙や文法の知識が問われます。

Part5は全30問を10分以内で終わらせるのが理想です。1問にかける時間は20秒までとし、時間をかけないようにします。語彙や文法の知識が問われるので、知っていれば即答でき、時間の短縮が可能なパートです。

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空欄の前後を見るだけでもある程度正解が判断できる問題も多く、時間の貯金を作りたいパートです。

Part6

Part5同様、空欄を補充する穴埋め問題です。メールや広告など、Part5より長い英文が出題されます。1つのトピックにつき問題文が4問あり、全16問あります。

Part6は全16問を10分以内、1つのトピックを2分30秒以内で終わらせるのが目安です。このとき大事なのは、時間をかける問題とかけない問題を、すばやく見極めることです。空欄の前後だけ見れば正解がわかる文法問題には時間をかけず、全文読まないとわからない内容の問題に時間を回しましょう。

Part7

TOEICの中でも最大のボリュームがあり、最も時間のかかるパートです。読解問題となり、1つの文書に関する問題が29問、複数の文書に関する問題が25問の全54問となります。

Part7は全54問を55分、1問60秒以内で解くのが理想です。とはいえ、前半は文書が1つですが、後半はメールや広告、時刻表など、複数の文書を見て解答しなければならないので、後半の方が時間がかかります。

Part7では、先に設問を見てから長文を読むのがおすすめです。設問は基本的に文書の順番通りに並んでいるので、わかったらすぐマークするようにします。前に戻っていると時間がなくなりますので、わからなくても何かマークして先に進めるようにしましょう。 

TOEIC時間配分で失敗しないコツ3選

TOEIC試験の時間配分で失敗しないためには、コツがあります。基本の英語力とスピードをあげることが一番大事ですが、全てを完璧に解き終わるだけの英語力をつけるには膨大な時間が必要です。そこで、この章では本番で失敗しないための3つのコツを紹介します。

①本番の試験と同じ条件で解く

前述の時間配分がわかったら、本番の試験と同じ条件で時間をはかりながら問題を解く練習をします。途中で止めないで、120分通しで行うのがおすすめです。本番の試験と同じ時間内で、各パートごとにどのくらいのスピードが必要なのか、確認しましょう。

TOEIC対策の問題集は数多く出版されていますが、IIBC(一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が出している「公式TOEIC Listeninng&Reading問題集」がおすすめです。この公式問題集は、実際のテストと同じ形式で2回分の模擬問題を掲載しており、リスニングの音源もついています。

本番と同様の問題集を、何度も繰り返し解いてください。何度も解くことで、各パートにかけられる時間の感覚が身につきます。時間配分がわかっていても、実際に解く練習をしなければ時間の感覚は身につきません

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何度も繰り返し解く練習をして、各パートごとの時間配分を体に覚えさせてください。

②リーディングは得意なパートから解く

TOEIC試験は120分休憩なしという長丁場の試験です。最後まで終わらせるためには、集中力を維持しなければなりません。45分間のリスニングパートは音声を聞き取ることに集中しているので、その後のリーディング問題を解く時には相当疲れている可能性があります。

そこでおすすめなのは、「リーディングは得意なパートから解く」というやり方です。リーデイングは時間配分さえ守れば、どこから解いてもいいのです。

Part5は文法・語彙問題なので、知識があればあまり考えずにどんどん解けるパートです。得意な方は10分かけずにさっさと終わらせれば、時間の貯金ができます。逆に文法・語彙があまり得意でない方は、長文のPart6、Part7をしっかり解いてから最後にPart5をマークする、というやり方もあります。

Part7は最大のボリュームがある一番の難所ですので、まずPart7に取りかかるというやり方もあります。疲れきってしまう前にPart7を片付けられれば、気持ちの上でも楽になるかもしれません。

自分の得意なパートから解くほうが正解数があがるので、スコアアップに繋がります。ただし、いずれのパートから解く場合でも、各パートごとの目安の時間配分を大幅に超えないよう、しっかりと時間管理をすることが大切です。

③わからなければ諦める

TOEIC試験の本番では、わからなければ諦めて次に進むという決断も必要です。TOEICは200問というたいへん問題数の多い試験ですので、ゆっくり考えている時間はありません。1問に時間をかけすぎると目安の時間配分が崩れてしまい、時間内に終わらなくなります。

また、TOEICは受検者全員が同じ問題を解いて、スコアによって英語力をはかる試験です。英検のように4級と3級で問題が違うという試験ではないので、400点の受検者と800点の受験者では当然わかる問題数が違います。TOEICは「わからない問題があって当然」の試験なのです。

わからなければ諦めてマークだけし、次に進みましょう。飛ばしてあとで考えてもいいのですが、飛ばすと解答欄がずれてミスの原因になりやすいので、とにかくマークすることをおすすめします。そして、必ず全問マークするようにしましょう。

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試験時間最後の30秒は、マーク漏れがないかの確認にあてるとミスが防げます。

TOEIC時間配分まとめ

この記事では、TOEICの最適な時間配分を紹介しました。

 

リスニング(100問45分)  
 内容問題数目安時間
Part1写真描写問題6問3分
Part2応答問題25問9分
Part3会話問題39問17分
Part4説明文問題30問16分
    
リーディング(100問75分)  
 内容問題数目安時間
Part5短文穴埋め問題30問10分
Part6長文穴埋め問題16問10分
Part7読解問題(1つの文書に関する問題)29問30分
読解問題(複数の文書に関する問題)25問25分

時間内に終わらせるためのパート別の攻略法は、以下の通りです。

  • Part1 写真をみて問題を想像しておく
  • Part2 質問の最初の疑問詞に集中する
  • Part3 問題文と選択肢を先読みする
  • Part4 問題文と選択肢を先読みする
  • Part5 空欄の前後を見るだけでもある程度正解できる
  • Part6 時間をかける問題とかけない問題を見極める
  • Part7 先に設問を見てから長文を読む

時間配分に失敗しないための3つのコツも紹介しました。

  1. 本番の試験と同じ条件で解く
  2. リーディングは得意なパートから解く
  3. わからなければ諦める

TOEIC試験は基本の英語力に加えて、時間配分がとても重要です。せっかく英語力があっても、時間配分が上手くできないとスコアアップには繋がりません。ぜひこの記事を参考に、時間配分の対策をしてスコアアップに役立ててください。

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オンライン英会話でTOEICなど資格試験の対策ができるコースもあります。そういったサービスを活用して、限られた時間で力を発揮することに慣れていくこともおすすめです。