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英検準2級のライティング対策を知りたいです
何をどう書けばいいのか分からなくて
「型」を暗記してしまえば、英検準2級のライティングで9割を目指すこともできますよ!
今回は英検準2級のライティング問題で、スラスラと英文を書くコツを紹介します。また、2024年から新たに出題されている「Eメール問題」の対策も書いています。ぜひ参考にしてみてください。
英会話カウンセラー
Taka
大学では英語教育学を専攻。卒業後は英会話カウンセラーとして、これまでに1,000人以上の方に英会話学習のサポートを行っている。ひとりひとりの学習に寄り添い、英語を楽しく話せるようになってもらうこと、海外との新しい出会いを楽しんでもらうことを大切にしている。
目次
英検準2級ライティングの試験概要
英検準2級のライティング問題は、一次試験の大問5・6で1題ずつ出題されます。英検準2級の一次試験で合格するためにはライティングの2つの大問で一定以上の点数を取る必要があります。
なぜなら、リーディング・リスニング・ライティングの各技能にCSEスコアが600点ずつ割り当てられていて、ライティングの2問だけで600点中200点、すなわち配点の3分の1を占めているからです。
出題パターン【2つ】
2つの大問の出題パターンは決まっています。大問5はEメール問題で、大問6は意見論述問題です。
➀Eメール問題 | 提示される80語程度の英文のEメールを読み、いくつかの条件を満たして返信を書く問題。 |
➁意見論述問題 | 与えられたQUESTIONに対する自分の意見とその理由を50〜60語程度で解答する問題。 QUESTION自体は10~15語程度の英文で、「学生が早起きして勉強することは良いアイディアだと思いますか?」や「ボランティア活動のために海外に行くことは良いと思いますか?」など、身近な内容。 |
採点基準
<大問5>Eメール問題
Eメール問題は3つの基準から採点されます。それぞれの基準に4点ずつ合計12点が配点されています。目標は各項目でバランスよく得点して8点以上です。次の表の内容を満たせるようにしましょう。
【内容】 | ①問題文の指示に適切に解答すること ②受け取ったEメールに対する返信として適切であること |
【語彙】 | ①課題に適切な語彙を使うこと ②語彙を正しく使うこと |
【文法】 | ①多様な表現を使うこと ②文法を正しく使うこと |
【内容】については、たとえ英語としては正しい文章を書いていても全く関係ない内容では0点になることがあります。また、提示されたEメールのあなたへの質問に正しく返事をしなければ適切な返信とは言えません。
きちんと得点できる解答を作るためには、問題文の指示と提示されたEメールを注意深く読み、要件と文意をしっかり理解する必要があります。
【語彙】を正しく使えているかどうかは、次の点に注意しましょう。もちろん、多様な語彙で伝えたい内容のニュアンスを捉えることも重要ですが、それ以上に減点されないことが重要です。
- 正確なスペル
- 単語の間に適切なスペース
- 固有名詞や文頭の単語の1文字目を大文字にする
- 複数形の語尾を正しく変化させる
【文法】で大切なことは、正しく文法を扱うことです。語彙と同じく、減点されないことが重要です。見落とされがちな代表的なポイントは次のような点でしょう。
- 時制に合わせて動詞を変化させる
- 三単現のSを付ける
- カンマやピリオドを打つ
<大問6>意見論述問題
意見論述問題は4つの基準から採点されます。それぞれの基準に4点ずつ配点されていて、合計16点です。目標は10点以上です。次の表の内容を満たせるようにしましょう。
【内容】 | 課題で求められている内容を含むこと |
【構成】 | 英文の構成や流れが論理的でわかりやすいこと |
【語彙】 | 課題に合う適切な語彙を使うこと |
【文法】 | 多様な表現を使うこと 文法を正しく使うこと |
【内容】で最も重要なことは与えられたQUESTIONに対して適切に回答することです。問題文とQUESTIONを慎重に読み、意見だけではなく、そう考える理由も書きましょう。
【構成】で重要なことは、自分の意見とその理由を論理的にわかりやすく欠けているかどうかです。接続詞やつなぎ語を適切に使うことで論理的な文章になります。また、自分の意見と矛盾する内容を書かないように注意しましょう。
【語彙】と【文法】はEメール問題と同じです。減点されないことに留意しましょう。
英検準2級ライティング意見論述問題のコツ【3選】
実際に英検準2級の予想問題を用いて解説していきたいと思います。
問題
- 以下のQUESTIONについてあなたの意見とその理由2つを英文で書きなさい。
- 語数の目安は50語〜60語です。
- 解答は、ライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
- 解答が QUESTION に対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTION をよく読んでから答えてください。
QUESTION
Do you think it is a good idea to study while listening to music?
出典:We know
解答例
I disagree with it. First, I concentrate on listening to music. In fact, I was so distracted by the music that I couldn’t make any progress in my studies. Second, you might need music to help you concentrate. However, you can’t listen to music during the exam. Therefore, I’m against listening to music while studying.
「私は反対です。理由は2つあります。まず、音楽を聴くことに集中してしまうからです。実際に私は音楽に気を取られて勉強が進みませんでした。次に、集中するために音楽が必要になるからです。しかし、実際の試験で音楽を聴くことはできません。こういうわけで、私は勉強中に音楽を聴くことに反対です。」
➀『型(=構成)』を守る
英検準2級の意見論述問題に使用すべき単語や文型などはありません。
しかし
- 自分の意見とその理由を2つ書く
- 50~60語で解答する
という2つの要件を守りながら、まとまった内容の文章を書く必要があります。
そのため、自然に文章の型や構成が決まってきます。
主張 | 自分の意見(一文程度) |
理由1 | 1つ目の理由(1文程度) |
具体例 | 理由1の説得力が増す事実など(1文程度) |
理由2 | 2つ目の理由(1文程度) |
具体例 | 理由2の説得力が増す事実など(1文程度) |
再主張 | 自分の意見をまとめる(1文程度) |
解答例も【主張→理由・具体例→再主張】の型に当てはまっていて、実際には以下のようになります。
主張 | I disagree with it. |
理由1 | First, I concentrate on listening to music. |
具体例 | In fact, I was so distracted by the music that I couldn’t make any progress in my studies. |
理由2 | Second, you need music to help you concentrate. |
具体例 | However, you can’t listen to music during the exam. |
再主張 | Therefore, I’m against listening to music while studying. |
➁『型』に沿った表現を適切に使う
【主張→理由・具体例→再主張】の型にあてはめて書く際に、役立つ表現は以下の通りです。
主張 | I agree with~ / I disagree with~ | 私は~に賛成です。/反対です |
I think~ / I don’t think~ | 私は~だと思います。/思いません | |
In my opinion | 私の経験では | |
I believe~ | 私は~だと信じています | |
理由1 | I have two reasons. | 私には2つの理由があります |
First,… / Second,… / Third,.. | 最初に…、2つ目に…、3つ目に… | |
具体例 | for example / for instance … | 例えば… |
In my experience | 私の経験では… | |
in fact | 実際に | |
再主張 | That is why I think~ | こういうわけで、私は~だと思います |
For these reasons~ | これらの理由で~ | |
Therefore~ | それゆえ~ |
決まった表現を使えばスムーズに英作文を書くことができるため、暗記してしまうことをオススメします!
③「理由」から考える
英検準2級の意見論述問題はあくまでも「試験」です。時間内に正しい英文で自分の意見を論理的に書くことが重要です。そのため、自分の意見に対する理由は内容の専門性や独自性よりも、「表現のしやすさ」から考えると効率的にライティングできます。
英語でどのように表現していいかわからないときには、「書きたい内容」に固執せずに別の理由を選ぶ方がずっと書きやすいです。自分が知っている範囲の英語で表現できる理由で書くようにしましょう。
英検準2級ライティングEメール問題のコツ【3選】
Eメール問題も意見論述問題と同様に英検準2級の予想問題を用いて解説していきます。
問題
あなたは、外国人の知り合い (Lacy) からEメールで質問を受け取りました。この質問にわかりやすく答える返信メールを英文で書きなさい。
- あなたが書く返信メールの中で、LacyのEメール文中の下線部について、あなたがより理解を深めるために、下線部の特徴を問う具体的な質問を2つしなさい。
- あなたが書く返信メールの英文の語数の目安は40語〜50語です。
- 解答欄の外に書かれたものは採点されません。
- 解答がLacyのEメールに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。 LacyのEメールの内容をよく読んでから答えてください。
- Best wishes, の後にあなたの名前を書く必要はありません。
Hi there!
I wanted to share some news with you.
I’ve joined a fitness club in town recently. I’m going to work out every day.
However, my dad thinks it’s a waste of money and doubts I’ll keep training.
But, I’m feeling good because many other people are exercising by me at the club.
Do you think more people will start working out at fitness clubs like me in the future?
Take care,
Lacy
===
Hi, Lacy!
Thank you for your e-mail.
【解答欄に記入しなさい。】
Best wishes,
出典:We know
解答例
I’m also interested in fitness clubs. How much does it cost per month? What kind of machines does it have? About your question, I think the fitness population will increase in the future because more and more people are learning that exercise is good for health.
「私もフィットネスクラブに興味があります。 そのフィットネスクラブは月額いくらですか?そのフィットネスクラブにはどんなマシンが揃っていますか?あなたの質問に関して、私は将来フィットネス人口は増えると思います。なぜなら、運動が健康に良いとより多くの人が学びつつあるからです。」
➀『型(=構成)』を守る
本来のEメールは、冒頭で相手の名前とあいさつを書き、続けて本文を書き、最後に締めくくって終わりとなります。
しかし、英検準2級のEメール問題では冒頭と締めくくりの部分は書かれているので、本文だけを考えて解答すれば良いことになります。友人同士の日常的なEメールで、特に定まった形式や特別な表現も必要ないので自由に書いて大丈夫です。
ただし、3つの要件を満たす必要があります。
- 語数は40~50語程度
- 下線部について2つの質問をする
- 提示されtたEメールに適切に返信する
そのため、次の型に沿って文章を作ると適切な解答を作りやすくなります。
感想 | 相手のEメールに対する感想(1文程度) |
質問 | ➀1つ目の質問(1文程度) |
➁2つ目の質問(1文程度) | |
回答 | 相手からの質問に対する回答(1文程度) |
具体例 | 自分の解答の理由や具体例(1文程度) |
Eメールの模範解答も【感想→質問➀➁→応答】の型に当てはまっていて、実際には以下のようになります。
感想 | I’m also interested in a fitness club. |
質問 | ➀How much does it cost per month? |
➁What kind of machines does it have? | |
回答 | About your question, I think the fitness population will increase in the future. |
具体例 | Because more and more people are learning that exercise is good for health. |
感想→質問→回答の流れだけでは、40〜50語に届かない可能性があります。指定の語数に届きそうにない場合は、自分の回答の理由を1~2文ほど書き足すと自然な流れでボリュームを満たすことができます。
➁各構成要素の書き方を知る
【感想】の書き方
Eメールに返事をするときには、まずは相手の内容に対する感想を伝えることが一般的です。そのため、英検準2級のEメール問題でも提示されたEメールに対する感想から書き始めることで自然な返信を作ることができます。ただし、挨拶文と重複する内容の感想などを書かないように気をつけましょう。
提示されたEメールの内容を理解できていることをアピールするためにも具体的な感想を書くようにしましょう。
【質問】の書き方
Eメールの下線部に対して、まずは疑問に感じたことを日本語でいいので書き出してみてください。その中から英語で表現しやすいものを選びましょう。
質問を考える際のポイントは、5W1Hに照らし合わせてみることで質問文をスムーズに作り出すことができます。
【理由】の作り方
【理由】を作るうえで重要なことはEメールの質問の意味を理解することです。続いて自分の意見をもとに回答する英文を作ります。ポイントは、Eメールの質問文を活用することです。例えば、Do you think~?という文であれば、「~」の部分を利用して回答文を作ることができます。
テストの英作文を「英借文」と呼ぶ人もいます。借りてきた英文を上手く使うとミスを防ぐことができます。
【具体例】の作り方
回答の理由や相手の理解を深める具体例を書くことによって、より自然な返信になります。また、指定の語数に届かないまま解答すると採点者に英語力が足りなくて書きたいことをうまく表現できなかったように映ります。
③使う表現を暗記しておく
英検準2級のEメール問題で役立つ表現は以下の通りです。
感想 | I’m ~ / I feel~ | 私は~です/~だと感じています |
I’m ~ to hear that you… | あなたが…だと聞いて、私は~です | |
It’s ~ that you… | あなたが…なのは、~です | |
質問 | 5W1H | what,who,where,when,why,how |
How much~ | どれくらい~ですか? | |
How long~ | ~にどれくらいかかりますか? | |
回答 | About your question, | あなたの質問に関して、 |
As for your question, | ||
具体例 | such as~ / for example~ | 例えば、~ |
In my experience,~ | 私の経験では~ |
意見論述問題と同様に、決まった表現を使えばスムーズに英作文を書くことができるので、暗記しておきましょう!
英検準2級ライティング見直しのポイント
ライティング問題の全体に共通していること
➀文の量は適切か?
解答欄からはみ出るほど多いことも、逆に解答欄がスカスカになるほど少ないこともNGです。解答欄に書き始める前に構成からしっかりと作り込むことで指定の語数を目指しましょう。
➁無関係な内容を書いてしまっていないか?
自分では良い内容に思えても、よくよく読み返してみると同じ内容で重複したり、無関係な文章を書いてしまっていることがあります。きちんと確認して解答として適切な内容で書きましょう。
③スペルや文法の凡ミスをしていないか?
試験は誰でも大なり小なり緊張します。次のようなケアレスミスをしていないか確認しましょう。
- 複雑なスペルの単語
- 時制に合わせた動詞の活用
- 1文字目が大文字になる単語
- 単数形なのか複数形なのか
焦っていると普段はしないミスも犯しがちです。「自分は大丈夫!」と過信しすぎずに必ず見直しをしましょう。
④冠詞が付いているか?
冠詞の a / an / the を適切に扱えているか確認しましょう。
意見論述問題
➀内容が矛盾していないか?
意見論述問題の採点基準のひとつは、「論理的でわかりやすいこと」です。意見に対する理由や理由のための具体例が、それぞれ矛盾していないかを確認するようにしましょう。
➁エピソードや具体例があるか?
理由に対する具体例や説明がないと説得力が弱く、さらに指定の語数を満たすことも難しくなります。そのため、2つの理由に対して具体例や経験談など、その内容を補足する文を1文程度ずつ入れるようにしましょう。
Eメール問題
➀問題に適切に解答しているか?
次の3要件をしっかり守った解党になっているのか確認しましょう。
- 質問を2つしているか
- 適切な返信になっているか
- 40語~50語を満たしているか
➁正しく質問できているか?
質問を作るときには提示されたEメールにすでに質問の答えが書かれていないか注意しましょう。例えば、”I take walks twice a week.”という英文がEメール内にあるにもかかわらず、”How many times a week do you go for a walk?”という質問を書いた場合は、採点者に「Eメールを読めていない」と判断されてしまい減点の対象になる可能性があります。
英検準2級ライティング対策の効果的な勉強法
➀中学レベルの英語を習得する
英検準2級のライティングで必要な知識は、中学レベルの英文法です。
- 今回の内容にイマイチぴんとこない
- 中学レベルの英語に不安がある。
このような場合は、中学英語から始めましょう。
市販の参考書を使えば2週間から1ヶ月程度で習得できますよ!
➁「型」に沿って書くことを継続する
意見論述問題とEメール問題の解答の『型』を自由自在に扱えるようになるには、『型』に沿って、とにかく手を動かすことが重要です。英検準2級用の問題集にライティング問題が載っているので効果的に活用して経験を積み重ねていきましょう。
問題集で勉強する際には「なぜ、その解答になるのか?」という解答までの道筋をしっかり理解することが大切です。そうすることで確かな実力が養われていきます。
③過去問を解く
問題集を解いて経験を積んだら、過去問を使って本番と同じ緊張感の中で解いてみてください。問題集で解くのとは違った感覚や気づきがあると思います。良かった部分は次にも活かし、良くなかった部分はしっかりと克服して試験を迎えましょう。
英検などの資格試験対策コースを用意しているオンライン英会話を活用するのもおすすめです!
【まとめ 】英検準2級ライティング対策
- 英検準2級のライティング問題には出題パターンがある。
- 基本的な「型」に沿って解答する。
英検準2級のライティング問題についてはよく理解できたでしょうか?出題傾向を把握しておくことで、しっかりと準備して効率的に問題を解くことができます。
今回の内容をもとに、ぜひ英検準2級のライティング問題を得点源にしてください!