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みなさんこんにちは、米山達郎(よねやま・たつろう)です。

米山 達郎よねやま たつろう
京都大学の文学部を卒業してから、長い間、河合塾で模擬試験を作るリーダーをしていました。現在は、資格試験や大学入試の問題を作ったり、学校の先生たちのサポートをしたりしています。これまでに作った本には、『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)、『英作文バイブル和文英訳編/自由英作文編』(Z会)、『パラグラフリィーディングのストラテジー1/2/3』(河合出版)などがあります(いずれも共著です)。
📘 詳しいプロフィール・著書情報はこちら → 米山達郎先生プロフィール
私はふだん、大学入試や英検®、TOEICなどのテストを作る仕事をしています。このブログでは、英検®3級の問題を見ながら、「英検®3級ではこういう問題が出ている」「こんなスキルが必要とされる」ということを、わかりやすく伝えていきます。
ちょうど文化人類学者がある村に行って、その村の暮らしを観察して「この村にはこんな文化がありますよ」と紹介するように、私は英検®3級という「世界」をみなさんに紹介する気持ちで書いています。
このブログを読むことで、「英検®3級ってこんな感じなんだ」「こうやって勉強したらいいんだな」と実感してもらえたらうれしいです。
なお、ブログに出てくる問題はすべてオリジナルで、実際の過去問ではありません。英検®の過去問を見たい方は、こちらをご覧ください:
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【5】掲示読解問題(大問3A (21)〜(22))
大問3Aの(21)〜(22)は「掲示(ポスター・広告・お知らせなど)」の英文を読んで、その内容について設問に答える問題です。
基本的な「本文の読み方」と「設問の解き方」
【ステップ1】本文の内容を大まかにとらえる
本文を最初から最後まで、とりあえず「ざっくり」と読みます。細かいところまで完璧にわからなくても大丈夫。「このあたりに◯◯◯のことが書いてある」「ここは□□□のことだ」というように、情報が本文のどこにあるかをだいたい頭に入れおくことができればOKです。これを「脳内マップ」と呼びます。
↓
【ステップ2】設問を読んで、答えのヒントを探す
次に、設問を読んで、「この設問の答はさっきの本文のどのあたりにあったかな?」と、関係ありそうな部分に戻って、そこだけはきちんと読んで内容を理解します。さっきの「脳内マップ」があれば、本文のどこに戻ればいいかすぐわかりますね!
↓
【ステップ3】本文と選択肢をくらべる
本文を再読してわかった内容と、選択肢の内容を照らし合わせて、「だいたい同じ意味のことを言っているのはどれかな?」と考えましょう。表現(単語や言い回し)が少し変わっていても、だいたいの内容が合っていればそれが「正解」です。もちろん、明らかに内容がちがう選択肢は先に消す「消去法」も使えます。
(注)さらにスピードアップしたい人は…
掲示の英文は短いので、「まず設問に目を通して→本文の中で答えがありそうな部分だけ読んで→正解の選択肢を選ぶ」という時短スタイルでもOKです。どっちのやり方が自分に合うのか、練習しながら見つけていきましょう。
このように、「本文をざっくり読む(脳内マップを作る)→設問を読んで、関連部分に戻る→本文と選択肢を比べて、内容で選ぶ」という基本手順を守って解くようにしましょう。
オリジナル問題にチャレンジ
制限時間2分で解いてみてください。
次の掲示の内容に関して,(21)と(22)の質問に対する答えとして最も適切なもの,または文を完成させるのに最も適切なものを1,2,3,4 の中から一つ選び,その番号のマーク欄をぬりつぶしなさい。
📘 Library Notice
Looking for something to do this summer? Come visit the City Library!
City Library Summer Hours
From July 20 to August 31
Monday to Friday: 9:00 a.m. – 6:00 p.m.
Saturday: 10:00 a.m. – 4:00 p.m.
Sunday: Closed
🟦 Events
August 3 (Thursday), 2:00 p.m. – 3:30 p.m.
📖 Story Time for Children (ages 4–8)
Come enjoy fun stories read by Ms. Lee in the kids’ room!
August 12 (Saturday), 11:00 a.m. – 12:00 p.m.
📖 Story Time for Children (ages 9–12)
💻 How to Use the Library Website
Learn how to search for books and make reservations online. Adults and teens welcome!
We hope to see you at the library soon!
問10 When is the library open on Saturdays during the summer?
1 From 8:00 a.m. to 2:00 p.m.
2 From 9:00 a.m. to 6:00 p.m.
3 From 10:00 a.m. to 4:00 p.m.
4 From 11:00 a.m. to 5:00 p.m.
問11 Who can join the event on August 3?
1 Children under 9 years old
2 Only library staff
3 Adults only
4 High school students only
<語句リスト>
- notice 名(公共の場で掲示される)お知らせ、案内
- look for A Aを探す
- closed 形(店・業務などが)閉まっている、休業している
- fun 形 楽しい(気分にさせてくれる)
- how to do 〜する方法、やり方
- search for A A(人・物・答えなど)を探し求める
- make a reservation 予約する
- online 副 オンラインで
それでは解説です。
【ステップ1】本文の内容を大まかにとらえる
☞英文をすべて日本語に訳す必要はありません。本文に書かれる情報をおおまかに頭の中で整理できれば充分です。脳という紙の上に地図を描いていくイメージで、「ここにはこんな情報がある」と、情報別のエリアを大きく分けて「脳内マップ」を作成しましょう。
a) Library Notice(図書館からのお知らせ)
→「図書館」に関する掲示だということをまず頭に入れる
b) City Library Summer Hours(市立図書館 夏季開館時間)
→具体的な時間が下に書かれていることを頭に入れとく
(細かい時間まで覚える必要はない)
c) Events(イベント情報)
→2つの期間が書かれていることを頭に入れとく
(細かい期間まで覚える必要はない)
d) How to Use the Library Website(図書館ウェブサイトの使い方講座)
→見出しだけ頭に入れておく
(細かい内容まで覚える必要はない)
まず問10から解きましょう。
【ステップ2】設問を読んで、設問を読んで、答えのヒントを探す
問10 When is the library open on Saturdays during the summer?
(夏の間、図書館は土曜日にいつ開いていますか?)
☞「夏季開館時間」についてはb)のエリアに書かれているので、on Saturdays(土曜日に)を手がかりにして、本文の該当箇所を探すと、Saturday: 10:00 a.m. – 4:00 p.m.(土曜:午前10時~午後4時)とあります。
【ステップ3】本文と選択肢をくらべる
☞選択肢に戻ると3 From 10:00 a.m. to 4:00 p.m. (午前10時~午後4時)が正解だと一発で分かりますね。
(注)さらにスピードアップしたい人は…
まず設問のWhen is the library open on Saturdays during the summer? (夏の間、図書館は土曜日にいつ開いていますか?)をチェックして、その答えを探しながら本文を読んでいき、Saturday: 10:00 a.m. – 4:00 p.m.(土曜:午前10時~午後4時)が見つかった段階で選択肢を検討するという「時短スタイル」で解くこともできます。
次に問11です。
【ステップ2】設問を読んで、設問を読んで、答えのヒントを探す
問11 Who can join the event on August 3?
(8月3日のイベントに参加できるのは誰ですか?)
☞「イベント情報」についてはc)のエリアに書かれているので、on August 3(土8月3日)を手がかりにして、本文の該当箇所を探すと、
August 3 (Thursday), 2:00 p.m. – 3:30 p.m.(8月3日(木) 午後2:00~3:30)
Story Time for Children (ages 4–8)(子ども向けおはなし会(対象:4~8歳))
とあります。
【ステップ3】本文と選択肢をくらべる
☞本文のChildren (ages 4–8)(4~8歳の子ども)と意味が最も近い選択肢としては、1 Children under 9 years old(9歳未満の子ども)が正解だと分かりますね。本文のages 4–8が、選択肢ではunder 9 years oldというように表現が変形されていることを確認しておきましょう。
(注)さらにスピードアップしたい人は…
まず設問のWho can join the event on August 3?(8月3日のイベントに参加できるのは誰ですか?)をチェックして、その答えを探しながら本文を読んでいき、August 3 (Thursday), 2:00 p.m. – 3:30 p.m.(8月3日(木) 午後2:00~3:30)Story Time for Children (ages 4–8)(子ども向けおはなし会(対象:4~8歳))が見つかった段階で選択肢を検討するという「時短スタイル」で解くこともできます。
【全訳】
📘 図書館からのお知らせ
この夏、何かやることを探していますか?シティ・ライブラリーへお越しください!
シティ・ライブラリー 夏季開館時間
7月20日から8月31日まで
・月曜日から金曜日:午前9時~午後6時
・土曜日:午前10時~午後4時
・日曜日:休館
🟦 イベント
8月3日(木) 午後2時~3時30分
📖 子ども向けストーリータイム(対象年齢:4歳〜8歳)
子ども部屋で、リー先生による楽しい読み聞かせをお楽しみください!
8月12日(土) 午前11時~正午
📖 子ども向けストーリータイム(対象年齢:9歳〜12歳)
💻 図書館ウェブサイトの使い方
本の検索方法や、オンラインでの予約方法を学びましょう。
大人とティーンの方、歓迎です!
私たちは、近いうちにあなたが図書館に来てくれるのを楽しみにしています!
掲示読解問題の学習対策まとめ
次の3点に気をつけて、過去問や類似問題を解いていきましょう。
それでは、次回も、英検®3級の世界を一緒にじっくり見ていきましょう!
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
「最短」で英語を話せるようになるには?
英語を話せるようにはなりたい。でも、、、
- 何から始めたらいいのかわからない
- どの教材を使えばいいのかわからない
- まとまった時間が取れなくて勉強が進まない
- 英語力0なので自分にできるのか自信がない
このようなお悩みを抱える英語初心者の方は多いのではないでしょうか。
効率よく英語力を伸ばすには、セオリーがあります。今の英語力、目的、目標レベルを明確にして、継続的に取り組んでいくことが大切です。ぜひ、情報をしっかりとチェックして、あなた専用の学習プランを作成してください。
とはいえ、情報量も多く、どのように計画を立てればよいか悩まれる方も多いと思います。そんなときは、ぜひ「プロ」にご相談ください。PHLIGHT英会話では、無料体験レッスンで、英会話の学習相談や、英語レベルチェックを行っています。最短で英語を話せるようになるためのパーソナル学習プランもご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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