本ページはプロモーションが含まれています。
みなさんこんにちは、米山達郎(よねやま・たつろう)です。

米山 達郎よねやま たつろう
京都大学の文学部を卒業してから、長い間、河合塾で模擬試験を作るリーダーをしていました。現在は、資格試験や大学入試の問題を作ったり、学校の先生たちのサポートをしたりしています。これまでに作った本には、『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)、『英作文バイブル和文英訳編/自由英作文編』(Z会)、『パラグラフリィーディングのストラテジー1/2/3』(河合出版)などがあります(いずれも共著です)。
📘 詳しいプロフィール・著書情報はこちら → 米山達郎先生プロフィール
私はふだん、大学入試や英検®、TOEICなどのテストを作る仕事をしています。このブログでは、英検®3級の問題を見ながら、「英検®3級ではこういう問題が出ている」「こんなスキルが必要とされる」ということを、わかりやすく伝えていきます。
ちょうど文化人類学者がある村に行って、その村の暮らしを観察して「この村にはこんな文化がありますよ」と紹介するように、私は英検®3級という「世界」をみなさんに紹介する気持ちで書いています。
このブログを読むことで、「英検®3級ってこんな感じなんだ」「こうやって勉強したらいいんだな」と実感してもらえたらうれしいです。
なお、ブログに出てくる問題はすべてオリジナルで、実際の過去問ではありません。英検®の過去問を見たい方は、こちらをご覧ください:
■英語学習にお悩みの方へ!ぜひプロにご相談ください!
>PHLIGHT英会話の無料体験:英会話相談・レベルチェックレッスンができるのはこちら
目次
ライティング(英作文)問題(大問5)
この問題は、外国人の友達からの質問に対して、自分の考えとその理由を2つ書く問題です。
字数制限は25語〜35語です。
以下のステップを踏んで解きましょう。
解き方4ステップ
【ステップ1】 まずは質問にちゃんと答える
質問のタイプは大きく2つに分かれます。
タイプ | 具体例 | どう答える? |
Yes / Noタイプ | Do you want to live in the countryside? | Yes, I do. / No, I don’t. |
疑問詞タイプ | What do you usually do on weekends? | I usually go shopping. |
答えは、質問文を少し手直しして、文(主語+動詞)の形で答えましょう。
これはあくまでも「英作文の力をはかるテスト」なので、自分だけの特別な意見やユニークなアイデアを無理に書く必要はありません。むしろ、ほかの人も書きそうな、ふつうの内容をしっかり書ければOK。「こういう時はみんなこう答えるよね」というような常識的な答えを、堂々と書けば大丈夫です。
「平凡だけどわかりやすい」ほうが、点が取りやすいものです。安心して、一般常識レベルのことを書きましょう。
【ステップ2】次に、理由を2つ書こう
自分の考えを書いたら、次はその理由を2つ書いてあげましょう。
そのときに便利なのがこの形です。
First, ~. Second, ~.(「まず~。それから~。」)
たとえばこんなふうに書けます。
Yes, I do. First, I love nature. Second, the countryside is quiet and relaxing.
(はい、そう思います。まず、自然が大好きだからです。それに、田舎は静かで落ち着けるからです。)
(注)First, / Second, のあとには必ずコンマ( , )をつけるのを忘れないように!
理由の内容については、「特別なこと」や「変わったこと」を書く必要はありません。
「ふつうにこう答えたら、こんな理由になるよね」というくらいの、わかりやすくて共感しやすいことで大丈夫です。
自分の答えと関係ない内容や、極端すぎる意見などは避けた方が無難です。シンプルでいいので、自然な考えをそのまま書くのがコツです。
【ステップ3】 字数が足りない場合はさらに説明を加える。
〈意見+理由1+理由2〉まで書けたら、いったん自分で語数を数えてみましょう。
そこで「よし、字数は足りている!」とか「もうちょっと足りないな…」ということがわかるはずです。
もし足りなかったら、理由2にもう1文だけ説明を加えるのが一番簡単なやり方です。
たとえばこんな感じ。
Second, the countryside is quiet and relaxing. I can study better there.
(田舎は静かで落ち着くから、もっと集中して勉強できるんだ)
こんなふうに1文足すだけで語数もちょうどよくなり、内容もわかりやすくなりますね。
何回か練習していけば、「これくらい書けば25語〜35語くらいかな」って感覚でわかるようになるので、あまり気にしすぎなくて大丈夫ですよ。
【ステップ4】書き終わったら、ちゃんと見直そう
書きっぱなしにせずに、答案をしっかり見直してミスを直すことが大事です。
特に、よくある「うっかりミス(ケアレスミス)」は次のポイントでよく起きます。
見直しチェックポイント
- 1) 主語と動詞はちゃんと入っている?
- 2) 三単現のsを忘れてない?(例:He like → He likes)
- 3) 時制(いつの話か)がズレてない?(過去・現在・未来)
- 4) 助動詞(will, can, mustなど)はちゃんと入っている?
- 5) スペルミスをしてない?
この5つを見直すだけでも、点数アップにつながりますよ!
時間が少し残っていたら、ゆっくり1文ずつ心の中で読み上げてみるのもお勧めです。
目で見て気づかないミスも、音にしてみると気づきやすくなることも多いものです。
是非試してみてくださいね。
では早速問題を解いてみましょう。
● あなたは,外国人の友達から以下の QUESTION をされました。
● QUESTION について,あなたの考えとその理由を 2 つ英文で書きなさい。
● 語数の目安は25語~35語です。
QUESTION(Yes/No型)
Do you want to study abroad in the future?
〈解答例①〉
Yes, I do. I want to study abroad in the future. First, I can learn about different cultures and make new friends from other countries. Second, it will help me improve my English every day.(35 words)
(はい、そうです。将来は留学したいと思っています。まず、さまざまな文化について学び、他の国の新しい友達を作ることができます。次に、毎日英語を上達させるのに役立ちます。)
☞Do you …で始まる「Yes / Noタイプ」の質問なので、Yes, I do.で答えてから「あなたの考え=意見」を述べています。
☞「あなたの考え=意見」では質問文に出てくるwant to study abroad in the futureの表現をそのまま使っていますね。
☞「理由1/2」は定番パターンの〈First, SV …. Second, SV ….と〉を用いています。
☞助動詞のcan / willに注目。「留学すれば」という前提で「〜することが可能」「〜することになる」という「未来」の内容を述べているので助動詞が必要です。
〈解答例②〉
Yes, I want to study abroad in the future. I can improve my English skills by talking with many international students every day. Also, studying abroad will help me learn about different cultures.(33 words)
(はい、将来は留学したいです。毎日たくさんの留学生と話すことで英語力を伸ばすことができます。また、留学することでさまざまな文化について学ぶことができます。)
☞この答案では、2つの理由をalsoで明示しています。
いかがだったでしょうか?
それではもう1問やってみましょう。
● あなたは,外国人の友達から以下の QUESTION をされました。
● QUESTION について,あなたの考えとその理由を 2 つ英文で書きなさい。
● 語数の目安は25語~35語です。
QUESTION(疑問詞型)
Where do you want to go during your next vacation?
〈解答例③〉
I want to go to Okinawa during my next vacation. First, I love swimming in the beautiful blue sea. Second, I want to try Okinawan food because it looks delicious and healthy. (32 words)
(次の休みに沖縄に行きたいです。まず、美しい青い海で泳ぐのが大好きです。次に、沖縄料理を食べてみたいです。おいしくて健康によさそうなので。)
☞Whereで始まる「疑問詞タイプ」の質問なので、「場所」を明記しています。
☞「意見」では質問文に出てくるwant to go during your next vacationの表現をそのまま使っていますね。
☞理由1/2は定番パターンの〈First, SV …. Second, SV ….と〉を用いています。
☞理由2にbecauseを用いて説明を加えていることに注目しましょう。「沖縄に行きたい」→なぜ沖縄?→「沖縄料理を食べたいから」→なぜ沖縄料理?→「おいしくて健康によさそうだから」という発想です。
〈解答例④〉
I want to go to the beach during my next vacation. I enjoy swimming in the sea and playing volleyball on the sand. I also want to eat fresh seafood and watch beautiful sunsets there. (35 words)
(次の休みにビーチに行きたいです。海で泳いだり、砂の上でバレーボールをしたりするのが楽しいです。また、新鮮な魚介類を食べたり、美しい夕日を見たりしたいです。)
☞この答案では、2つの理由をalsoで明示しています。
ライティング問題(大問4/5)の学習対策
ライティング(英作文)問題を解くときに、「うまく書けない…」「何を書けばいいか分からない…」と感じる人も多いと思います。
でも、ふだんから「基本的な英語」を書く練習をしていれば、ライティングはちゃんと上達します。そして、なんと満点だって目指せるのです!
最後に
英検®3級対策を、最後まで読んでくださってありがとうございます!
英検®3級ワールドをのぞいてみた感想はいかがでしたか?
このブログを読んで、少しでも「なるほど」「がんばってみようかな」と思っていただけたならとてもうれしいです。
英検®3級は「日々のちょっとした努力の継続」で乗りこえられる試験です。
このブログが、あなたの「できた!」につながるきっかけになればうれしいです。
英語の勉強は、ときには大変ですが、「わかった!」「使えた!」という喜びもたくさんあります。
英検®3級の勉強をきっかけに、もっともっと英語が楽しくなるよう、これからも粘り強い学習を続けてください。
米山達郎
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
「最短」で英語を話せるようになるには?
英語を話せるようにはなりたい。でも、、、
- 何から始めたらいいのかわからない
- どの教材を使えばいいのかわからない
- まとまった時間が取れなくて勉強が進まない
- 英語力0なので自分にできるのか自信がない
このようなお悩みを抱える英語初心者の方は多いのではないでしょうか。
効率よく英語力を伸ばすには、セオリーがあります。今の英語力、目的、目標レベルを明確にして、継続的に取り組んでいくことが大切です。ぜひ、情報をしっかりとチェックして、あなた専用の学習プランを作成してください。
とはいえ、情報量も多く、どのように計画を立てればよいか悩まれる方も多いと思います。そんなときは、ぜひ「プロ」にご相談ください。PHLIGHT英会話では、無料体験レッスンで、英会話の学習相談や、英語レベルチェックを行っています。最短で英語を話せるようになるためのパーソナル学習プランもご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
■英語学習にお悩みの方へ!ぜひプロにご相談ください!
>PHLIGHT英会話の無料体験:英会話相談・レベルチェックレッスンができるのはこちら