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みなさんこんにちは、米山達郎(よねやま・たつろう)です。

米山 達郎よねやま たつろう
京都大学の文学部を卒業してから、長い間、河合塾で模擬試験を作るリーダーをしていました。現在は、資格試験や大学入試の問題を作ったり、学校の先生たちのサポートをしたりしています。これまでに作った本には、『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)、『英作文バイブル和文英訳編/自由英作文編』(Z会)、『パラグラフリィーディングのストラテジー1/2/3』(河合出版)などがあります(いずれも共著です)。
📘 詳しいプロフィール・著書情報はこちら → 米山達郎先生プロフィール
私はふだん、大学入試や英検®、TOEICなどのテストを作る仕事をしています。このブログでは、英検®2級の問題を見ながら、「英検®2級ではこういう問題が出ている」「こんなスキルが必要とされる」ということを、わかりやすく伝えていきます。
ちょうど文化人類学者がある村に行って、その村の暮らしを観察して「この村にはこんな文化がありますよ」と紹介するように、私は英検®2級という「世界」をみなさんに紹介する気持ちで書いています。
このブログを読むことで、「英検®2級ってこんな感じなんだ」「こうやって勉強したらいいんだな」と実感してもらえたらうれしいです。
なお、ブログに出てくる問題はすべてオリジナルで、実際の過去問ではありません。英検®の過去問を見たい方は、こちらをご覧ください:
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ライティング(英文要約)問題(大問4)
この問題では、およそ150語の英文を読み、その内容を45~55語の英文に要約します。
元の文の重要な情報だけを取り出し、全体の約3分の1の分量に英文を書き直すことが求められます。
元の文を短く圧縮すればいいわけですから、「大事そうな箇所に線を引いて、それをつなぎ合わせればいい」と思うかもしれません。
しかし、それだけでは不十分です。
なぜなら、文と文のつながりが不自然になったり、語数オーバーになったりする可能性が高いからです。
そこで必要になるのが、文を短く簡潔に整えるための「パラフレーズ(言い換え)」の技術です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パラフレーズの4つの基本テクニック①【上位概念にまとめる】
英検®2級の要約問題では「語数を少なくしながら内容を保つ」ことが大切です。
そのために使えるテクニックのひとつが「上位概念にまとめる」という方法です。
上位概念とは「いくつかのものに共通する、ひとつ上のグループ名」に言い換えることです。
たとえば、
「りんご・みかん・バナナ」は → 「果物(fruits)」
「牛・人間・クジラ」は → 「哺乳類(mammals)」
「東京・ロンドン・パリ」は → 「主要都市(major cities)」
「バス・電車・地下鉄」は → 「公共交通機関(public transportation)」
というように、それぞれを一つの「上位概念語」でまとめると、スッキリして語数も節約できます。
【練習してみよう!】
では、以下の単語グループを見て、それらが入るグループ名(上位概念語)を英語で1〜2語で書いてみましょう。
1) dogs, cats, and rabbits → ( )
2) shirts, pants, and coats → ( )
3) gold, silver, and copper → ( )
4) violin, piano, and guitar → ( )
5) tea, coffee, and juice → ( )
答えが思いつかないときは、「それって何の仲間・要素・一部?」と日本語で考えてみるとヒントになります。
【練習問題の答えと解説】
1) dogs, cats, and rabbits → animals(動物)
これらはすべて「動物」です。もっと限定して pets(ペット)とも言えますが、一般的にはanimalsが広い上位概念です。
2) shirts, pants, and coats → clothes(服)
シャツ、ズボン、コートはすべて身につける「服」に含まれるので、clothesでまとめられます。
3) gold, silver, and copper → metals(金属)
これらはすべて「金属」の種類なので、metalsがぴったりです。
4) violin, piano, and guitar → musical instruments(楽器)
バイオリン、ピアノ、ギターはどれも音楽を演奏する道具、つまり「楽器」ですね。
5) tea, coffee, and juice → drinks(飲み物)
お茶・コーヒー・ジュースはすべて「飲み物」です。
パラフレーズの4つの基本テクニック② 【主語を変える】
人主語、物主語、It主語、There構文などでパラフレーズすることで語数を節約できることがあります。
特に「無生物主語構文」は、使いこなせるようになると非常に便利な表現です。
例文を通して、〈人主語〉から〈無生物主語〉へと言い換える発想に慣れていきましょう。
以下の9個の表現は使いこなすと非常に便利です。
①S enable A to do
「SはAが…するのを可能にする」
「SのおかげでAは…できるようになる」
〈人主語〉
If you use this app, you will be able to learn faster.(12語)
このアプリを使えば、もっと早く学べるようになる。
↓
〈無生物主語〉
This app will enable you to learn faster.(8語)
このアプリは、あなたがもっと早く学べるようにしてくれる。
②S prevent A from doing
「SはAが…するのを妨げる」
「SのせいでAは…できなくなる」
〈人主語〉
I didn’t focus in class because I didn’t sleep for a long time.(13語)
長く眠れなかったので、授業に集中できなかった。
↓
〈無生物主語〉
Lack of sleep prevented me from focusing in class.(9語)
睡眠不足が、授業に集中するのを妨げた。
③ S make A do
「SはAに…させる」
「Sが原因でAは…することになる」
〈人主語〉
The teacher said something important to me, so I decided to study harder.(13語)
先生が大切なことを言ったので、私はもっと勉強することにした。
↓
〈無生物主語〉
The teacher’s important words made me decide to study harder.
先生の大切な言葉が、私にもっと勉強しようと決意させた。(10語)
④ S make A C
「SはA= C(の状態)にする」
「Sが原因でA=Cになる」
〈人主語〉
I saw the movie and I became sleepy.(8語)
その映画を観て、私は眠くなった。
↓
〈無生物主語〉
The movie made me sleepy.(5語)
その映画が、私を眠くさせた。
⑤ S help A do
「SはAが…するのに役立つ」
「SのおかげでAは…できるようになる」
〈人主語〉
If you read this book, you will be able to increase your English vocabulary.(14語)
この本を読めば、英語の語彙力を増やすことができる。
↓
〈無生物主語〉
This book will help you increase your English vocabulary.(9語)
この本は、英語の語彙力を増やすのに役立つ。
⑥ S allow A to do
「SはAが…するのを許可する[認める]」
「SのおかげでAは…できるようになる」
〈人主語〉
I was able to leave early due to the school event.(11語)
学校行事のため、私は早く帰ることができた。
↓
〈無生物主語〉
The school event allowed me to leave early.(8語)
学校行事が、私を早く帰れるようにしてくれた。
⑦ S force A to do
「SはAが…するのを強制する」
「SのせいでAは……せざるを得なくなる」
〈人主語〉
She had to cancel her appointment because of the accident.(10語)
彼女は事故のために予約をキャンセルせざるを得なかった。
↓
〈無生物主語〉
The accident forced her to cancel her appointment.(8語)
その事故が、彼女に予約をキャンセルさせた。
⑧ S remind A of B
「SはAにBを思い出させる」
「Sを見ると[聞くと]AはBを思い出す」
〈人主語〉
When I see this photo, I always think of the good old days.(13語)
この写真を見ると、いつも昔の良き時代を思い出す。
↓
〈無生物主語〉
This photo always reminds me of the good old days.(10語)
この写真は、いつも私に昔の良き時代を思い出させる。
⑨ S show that節
「Sは(事実や証拠として)…ということを示す」
「Sを見ると[聞くと]…とわかる/Sは…ということの証拠だ」
〈人主語〉
When I heard his remark, I realized that he was angry.(11語)
彼の発言を聞いて、彼が怒っているとわかった。
↓
〈無生物主語〉
His remark showed that he was angry.(7語)
彼の発言は、彼が怒っていることを示していた。
パラフレーズの4つの基本テクニック③【文の構造を短く変える】
文(sentence)→節(clause)→句(phrase)→語(word)へと構造を縮めることがポイントです。特に文の内容を句・語で言い換えると字数を大幅に削減できます。
(例1)
There is a boy. He is wearing a red cap.(10語)
↓
There is a boy wearing a red cap.(8語)
(赤い帽子をかぶった男の子がいます)
☞2つの文に表す内容を、現在分詞句(wearing a red cap)がa boyを後置修飾する構造に変形しています。
(例2)
While I was in high school, I learned French.(10語)
↓
During high school, I learned French.(6語)
(大学を卒業したあと、彼女は働き始めました)
☞副詞節(While I was in high school)から副詞句(During high school)への変形。
While I was in high schoolは〈接続詞+文〉、During high schoolは〈前置詞+名詞〉という構造。
(例3)
He studied hard so that he could pass the exam.(10語)
↓
He studied hard to pass the exam.(7語)
(試験に合格するために、彼は一生懸命勉強しました)
☞「目的」を表す接続詞so thatから、不定詞to doへの変形。
(例4)
He left the room without saying anything.(彼は何も言わずに部屋を出た)
↓
He left silently.(彼は黙って部屋を出た)
☞without saying anything(何も言わずに)という副詞句を、silentlyという1単語の副詞で言い換えている。
パラフレーズの4つの基本テクニック④ 【具体的な内容を抽象的にまとめる 】
「個別・具体的な情報」を「より一般的・抽象的な情報」に置き換えることで、元の内容を簡潔にしつつ要点を押さえることができます。
【上位概念にまとめる】は、あくまでも単語レベルのまとめでしたが、それを文レベルまで拡大して、文の内容をざっくりとまとめる方法だと理解しましょう。
要するに、たくさんの細かい情報を、まとめてスッキリ表す方法です。
たとえば、いろいろな行動を一つの「大きな意味」に置きかえることで、文章が短く、わかりやすくなります。
ポイントは、細かい記述をいちいち説明しないで、そこに共通するテーマを見つけて、ひとつの言葉でまとめることです。
つまり、細かい情報は無視して、その文の中心的な情報に絞って短く言い換えるのがコツです。「ざっくりと、でも的確に」という絶妙なさじ加減が必要となります。
英検®2級の要約ではこのテクニックが最も活躍するので、以下の例文を通してパラフレーズのやり方に慣れてください。
(例1)
〈具体的な文〉
She volunteers at animal shelters, plants trees, and cleans up parks.(11語)
(彼女は動物保護施設でボランティアをし、木を植え、公園を掃除している)
↓
〈抽象的な文〉
She is active in environmental and community service.(8語)
(彼女は環境・地域奉仕活動に積極的だ)
☞「環境や地域のためにがんばっている」と、まとめて言える。
(例2)
〈具体的な文〉
Students can take online classes, watch recorded lectures, and submit assignments digitally.
(学生はオンライン授業を受け、録画講義を見て、課題をデジタルで提出できる)
↓
〈抽象的な文〉
Students benefit from digital learning tools.
(学生はデジタル学習ツールの恩恵を受けている)
☞「個々の学習行動」を「デジタル学習の便利さ」という1つの言葉でまとめよう。
(例3)
〈具体的な文〉
The restaurant uses local ingredients, avoids plastic packaging, and saves energy.
(そのレストランは地元の食材を使い、プラスチック包装を避け、エネルギーを節約してい↓
〈抽象的な文〉
The restaurant practices sustainable operations.
(そのレストランは持続可能な運営を行っている)
☞「いくつかのエコな取り組み」を「持続可能な運営」として一括りに。
(例4)
〈具体的な文〉
He visits museums, reads history books, and watches documentaries.
(彼は博物館に行き、歴史の本を読み、ドキュメンタリーを見ている)
↓
〈抽象的な文〉
He is interested in learning about the past.
(彼は過去について学ぶことに関心がある)
☞「歴史に関する具体的行動」を「歴史が好き」という観点でまとめる。
(例5)
〈具体的な文〉
They built new schools, improved hospitals, and expanded public transportation.
(彼らは新しい学校を建て、病院を改善し、公共交通を拡充した)
↓
〈抽象的な文〉
They invested in public infrastructure.
(彼らは公共インフラに投資した)
☞「いろんな施設を作る」とは、要するに「インフラ整備」のこと。
コツは理解できましたか?
それでは実際にやってみましょう!
【練習問題】次の英文の内容をもっと抽象的に言い換えて、短い英文で書き換えなさい。
1) I did my homework, studied for a test, and reviewed class notes.
2) She played soccer, ran laps, and did stretching exercises.
3) We ate lunch together, talked after school, and went shopping on Sunday.
4) He helped take out the trash, clean the bathroom, and cook dinner.
【解答・解説】
1)
具体: I did my homework, studied for a test, and reviewed class notes.(12語)
(宿題をし、テスト勉強をし、授業のノートを見直しました)
抽象: I spent time on academic work.(6語)
(学業に時間を費やしました)
☞勉強系の活動をacademic work(学業)とまとめる。
〈別解〉
・I focused on my studies.(勉強に集中しました)
・I worked on school assignments.(学校の課題に取り組みました)
・I spent time studying.(勉強に時間を使いました)
2)
具体: She played soccer, ran laps, and did stretching exercises.(9語)
(彼女はサッカーをし、周回走をし、ストレッチをしました)
抽象: She participated in physical training.(5語)
(彼女は体力トレーニングに取り組みました)
☞いくつかの運動メニューをphysical training(体力トレーニング)とまとめる。
〈別解〉
・She did some physical exercise.(彼女は運動をしました)
・She took part in athletic activities.(彼女は運動活動に参加しました)
・She was active in sports training.(彼女はスポーツのトレーニングに取り組みました)
3)
具体: We ate lunch together, talked after school, and went shopping on Sunday.(12語)
(私たちは一緒に昼食を食べ、放課後に話をし、日曜日に買い物に行きました)
抽象: We enjoyed spending time with friends.(6語)
(私たちは友達と楽しい時間を過ごしました)
☞友情・交流に関する行動を「楽しい時間」とまとめる。
〈別解〉
・We spent time hanging out with friends.(友達と一緒に過ごしました)
・We enjoyed doing fun things with friends.(友達と楽しいことをして楽しみました)
・We had a good time with our friends.(友達と楽しい時間を過ごしました)
4)
具体: He helped take out the trash, clean the bathroom, and cook dinner.
(彼はゴミ出しや浴室の掃除、夕食作りを手伝った。)
抽象: He helped with household chores.
☞一連の行動をchores(家事)とまとめる。
〈別解〉
・He did some chores at home.(彼は家でいくつかの家事をしました)
・He helped out around the house.(彼は家庭内の手伝いをしました)
・He supported his family with household tasks.(彼は家事で家族を助けました)
ここまでの解説で、英文要約のやり方はおおよそつかめたと思います。
英検®2級では、出題される英文の構成パターンがほぼ決まっているため、以下のような「型」を意識すると、効率よく解答をまとめることができます。
英文のよくある構成パターン(3パラグラフ構成)
- ¶1(第1段落): テーマの導入(例:Aが一般的だが、Bという考え方もある)
- ¶2(第2段落): Bの良い点が2つ紹介される
- ¶3(第3段落): Bの悪い点が2つ紹介される
要約で書くべきポイント(=採点基準)
英検では、次の3点が含まれているかが評価の基準になります。
- 採点基準①:テーマBが何か(第1段落の要点)
- 採点基準②:Bの良い点2つ(第2段落の要点)
- 採点基準③:Bの悪い点2つ(第3段落の要点)
解き方の手順
1) 英文を読みながら上記の【採点基準①②③】にあたる部分に線を引く。
↓
2) それぞれの内容を【パラフレーズの4つの基本テクニック】で要約する。
① 上位概念にまとめる
② 主語を変える
③ 文の構造を短く変える
④ 具体内容を抽象的にまとめる
↓
3) 文の長さを45〜55語に収めるように微調整する。
↓
4) 最後に、スペルミスや主語・動詞のミスなどがないか見直す。
このように、英検2級の要約問題は、「型」を知っていればこわくありません。
テーマとパラグラフ構成をつかみ、ポイントを簡潔に英文でまとめる練習を重ねていけば、満点を狙うことも可能です!
実際にやってみよう!
それでは早速オリジナル問題を解いてみましょう。
● 以下の英文を読んで,その内容を英語で要約し,解答欄に記入しなさい。
● 語数の目安は45語~55語です。
Many people go to an office every day for work, but some now work from home instead. This style of working has become more common in recent years.
One good point is that people can save time because they don’t need to commute, which is especially helpful for those with long travel times in big cities. They can also work in a comfortable space, like their own room, and spend more time with their family during breaks or meals. This is especially useful for parents or caregivers who need to look after children or elderly family members.
However, working from home also has some problems. It can be hard to focus because there are many distractions, such as smartphones, housework, or even family members. In addition, people may feel lonely since they don’t see coworkers in person every day, and this can make teamwork and communication more difficult.
さあどうでしょうか?
以下のように線を引くことができましたか?
¶1 Many people go to an office every day for work, but some now work from home instead. This style of working has become more common in recent years.
¶2 One good point is that people can save time because they don’t need to commute, which is especially helpful for those with long travel times in big cities. They can also work in a comfortable space, like their own room, and spend more time with their family during breaks or meals. This is especially useful for parents or caregivers who need to look after children or elderly family members.
¶3 However, working from home also has some problems. It can be hard to focus because there are many distractions, such as smartphones, housework, or even family members. In addition, people may feel lonely since they don’t see coworkers in person every day, and this can make teamwork and communication more difficult.
〈日本語訳〉
¶1 多くの人は毎日オフィスに通って仕事をしていますが、最近では自宅で働く人もいます。この働き方は近年、より一般的になってきました。
良い点の一つは、通勤の必要がないため時間を節約できることです。これは特に、大都市で長時間の通勤をしている人にとって役立ちます。また、自分の部屋のような快適な場所で仕事ができ、休憩時間や食事のときに家族と過ごす時間も増やせます。これは特に、子どもや高齢の家族を世話する必要がある親や介護者にとって便利です。
しかし、在宅勤務には問題点もあります。たとえば、スマートフォンや家事、家族などの誘惑が多く、集中するのが難しいことがあります。さらに、同僚と毎日直接会うことがなくなるため孤独を感じる人もおり、チームワークやコミュニケーションがしにくくなることもあります。
これを採点基準に当てはめるとこうなります。
では、解答例を見てみましょう。
〈解答例1〉
①Working from home has become increasingly common. ②Working from home saves time by avoiding commuting, offers a comfortable workspace, and provides more time with family. ③However, distractions at home can make it hard to focus, and the lack of daily in-person interaction with colleagues may lead to loneliness and communication difficulties.
(51語)
〈採点基準の確認〉
採点基準①:テーマ(第1段落の要点)☞自宅勤務の増加
①Working from home has become increasingly common.(在宅勤務はますます一般的になってきている)と明確に表現されている。
採点基準②:Bの良い点2つ(第2段落の要点)
☞通勤時間の節約+快適な場所での作業・家族との時間の増加
②Working from home saves time by avoiding commuting, offers a comfortable workspace, and provides more time with family.(在宅勤務は、通勤を避けることで時間を節約でき、快適な作業空間を提供し、家族と過ごす時間を増やすことができる)と明確に表現されている。
採点基準③:Bの悪い点2つ(第3段落の要点)
☞集中力の低下+コミュニケーションの低下
③However, distractions at home can make it hard to focus, and the lack of daily in-person interaction with colleagues may lead to loneliness and communication difficulties.(しかし、自宅には気が散る要素が多く集中しにくい場合があり、同僚との毎日の対面でのやり取りがないことで孤独を感じたり、コミュニケーションが難しくなったりする可能性もある)と明確に表現されている。
元の英文がどのようにパラフレーズされているかは自分で確認しておきましょう。
別解も紹介します。
〈解答例2〉
①More people now work from home. ②Working from home saves time because they don’t need to travel. ③They can also work in a comfortable place and spend more time with their family. ④However, it can be hard to focus because of distractions at home. ⑤People may also feel lonely without daily in-person contact with coworkers.(55語)
〈採点基準の確認〉
採点基準①:テーマ(第1段落の要点)☞自宅勤務の増加
①More people now work from home.(今では在宅勤務をする人が増えています)と明確に表現されている。
採点基準②:Bの良い点2つ(第2段落の要点)
☞通勤時間の節約+快適な場所での作業・家族との時間の増加
②Working from home saves time because they don’t need to travel. ③They can also work in a comfortable place and spend more time with their family.(在宅勤務は、通勤の必要がないため時間を節約でき、快適な場所で仕事ができ、家族と過ごす時間も増やせます)と明確に表現されている。
採点基準③:Bの悪い点2つ(第3段落の要点)
☞集中力の低下+コミュニケーションの低下
④However, it can be hard to focus because of distractions at home. ⑤People may also feel lonely without daily in-person contact with coworkers.(しかし、自宅には気が散る要素があるため集中しづらく、同僚と毎日直接会えないことで孤独を感じる人もいます)と明確に表現されている。
まとめ:学習対策
英検®2級の英文要約対策を効果的に進めるためには、「型に慣れる」「パラフレーズの練習をする」「実戦体験をする」の3点を意識した学習プランを作ることが大切です。
1) 英文要約の「型」に慣れる
- 英検2級の大問4を読む
- 3パラグラフ構成(導入・メリット・デメリット)に線を引く
- 各段落の要点を1文でメモする ☞特に「¶1はBの紹介」「¶2はBの良い点」「¶3はBの悪い点」という定型パターンを体にしみ込ませる。
- ・読みながら「これはメリット? デメリット?」と考えるクセをつける。
2) パラフレーズの練習をする
模範解答の中の文を、自分なりに言いかえる練習をする
☞パラフレーズの4つの基本テクニックを使って書き換える練習を積む!
- ① 上位概念にまとめる
- ② 主語を変える
- ③ 文の構造を短く変える
- ④ 具体内容を抽象的にまとめる
3) 本番形式の要約練習をする
☞以下のStepに従って本番のつもりで解くことが大切。
Step 1 150語程度の英文を読む(英検公式問題集など)
↓
Step 2 パラグラフごとに重要な情報のメモを書く(採点基準を意識する)
↓
Step 3 メモを使って50語程度の英語で要約する(パラフレーズの4つの基本テクニックを使う)
☞書くときは「①テーマB」「②メリット2つ」「③デメリット2つ」の順番を守る
↓
Step 4 模範解答と比較して、内容の抜け・表現の違いを確認する

答案は学校や塾の先生に添削してもらいましょう。添削をしてくれる先生がいない場合は、生成AIを使うのも手です。それも難しい場合は米山の主催する「添削講座」に申し込んでみてください。お問い合わせはこちら
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
「最短」で英語を話せるようになるには?
英語を話せるようにはなりたい。でも、、、
- 何から始めたらいいのかわからない
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- まとまった時間が取れなくて勉強が進まない
- 英語力0なので自分にできるのか自信がない
このようなお悩みを抱える英語初心者の方は多いのではないでしょうか。
効率よく英語力を伸ばすには、セオリーがあります。今の英語力、目的、目標レベルを明確にして、継続的に取り組んでいくことが大切です。ぜひ、情報をしっかりとチェックして、あなた専用の学習プランを作成してください。
とはいえ、情報量も多く、どのように計画を立てればよいか悩まれる方も多いと思います。そんなときは、ぜひ「プロ」にご相談ください。PHLIGHT英会話では、無料体験レッスンで、英会話の学習相談や、英語レベルチェックを行っています。最短で英語を話せるようになるためのパーソナル学習プランもご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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